弦楽器 Q&A
弦楽器に関するいろいろな疑問にお答えします。
2023年12月31日をもちまして、新規投稿・コメントの書き込みを終了させていただきました。
5203件のQ&Aがあります。
Q:中古チェロについて
投稿者:アル 投稿日時:2005/03/07 16:36 ---109.159.213
チェロをはじめてまだ1年の初心者です。
このたび教えていただいている先生のツテで中古のチェロを買わないか
と云う話をいただきました。生徒さんが買換えのため売ってもいいとのこと。
10年ほど使っているもので買ったときは50万くらいで、おそらくヘフナー
これを弓とソフトケースをつけて25万でどうかと云われました。
自分の楽器を持たないものとしては大変嬉しいお話なのですが、なにぶん
あまりお金に余裕の無い身分でして、25万は大変な出費です。
現物を見ていないし(見てもよくはわからないでしょうが)なんとも云い難い
ことなのですが、25万は致し方ない金額なのでしょうか?
どなたかアドバイスお願いします。
投稿者:かめ 投稿日時:2005/03/08 10:18 ---196.107.130
今まではレンタルの楽器をお使いだったのでしょうか。
ちなみに、スズキバイオリンの一番下の価格のチェロが定価18万9千円
ペルナンブコの材料を使った弓とソフトケースをつけたとしても定価だと
30万近くになってしまうと思います。
そう考えると、チェロを始めるにあたって30万くらいの出費はしょうがないのかも
しれませんね。
先生が教えている生徒さんが10年くらい使ったものであるならば、それなりに
練習をされる方が10年くらい弾き込んでいるわけですから、新品よりは
かなり弾きやすい、音も落ち着いた感じになっていると思います。
そういう意味では、25万円という金額は妥当ではないでしょうか。
ただ、いろいろ金額面など事情もあるでしょうから、本当に楽器が必要なのか
今出せる金額はいくらなのかなど、先生と相談して決定すればいいと思います。
投稿者:弦喜 投稿日時:2005/03/08 12:18 ---6.34.121
ヘフナーはメーカー品ですので、型番がわかれば値段がわかります。
ストラッドさんのところでもヘフナーはお安く扱っていますので、型番を聞いた上で、一度定価、新品価格を明確にした方がよいでしょう。(ストラッドさんのホームページの在庫商品のところから参照できます。)
実際に本体が50万以上のセットであれば、検討の余地があると思います。
なお25万であれば、ヘフナーであればビギナー用の新品フルセットが購入できます。
先生への義理があると思いますので、なかなか強くは言えませんが、もしお店で下取りしてもらおうとしたらメーカー品は不利で本当に二束三文になることを考えると、私なら、本体定価50万以上+弓(これもどの程度のものか確認が必要ですが)+ケースで、20万円以下を要望します。当然、弦楽器店で整備した後での受け渡しを希望します。弓の毛の張り替え、弦の張り替えも前提条件です。その結果、相談の上で、適度な価格に落ち着くのではないでしょうか。
投稿者:セロ轢きのGosh 投稿日時:2005/03/10 18:40 ---169.200.17
蛇足ですが:
・25万円という予算について
既にチェロを習っていて、今後もずっと続けるつもり、という前提で考えると、かめさんのコメントは頷けます。 数万円で買えるチェロセット、というのは触ったことがないので判りませんが、おもちゃのVn.セット(15千円くらい)を買った経験から言うと、メインの趣味の相棒として一生付き合うには一寸辛いかな、という気がします。 25万円の予算なら、中古を含めて上手く探せば、アマチュアが一生遊べる程度の楽器が手に入る可能性は充分あると思います。 小生の知る中にも、安い量産チェロで市民オケのトップを弾いていた人が複数います。
・先生の紹介で他の生徒から買うことについて
信頼できる(技術があり、後々まで面倒を見てくれる)楽器屋さんからその値段・内容で買うなら悪くないと思います。 が、先生の紹介で、ということは結局は素人同士の個人取引ですよね? そうであれば、毎度おなじみですが と を一読されることをお奨めします。 本当言うと、売ろうとしている方にこそ読んで貰いたいものですが。
いずれにせよ、よい楽器に当たりますように!
投稿者:セロ轢きのGosh 投稿日時:2005/03/10 18:45 ---169.200.17
すみません、肝心のリンクを貼っていませんでした:
http://www.sasakivn.jp/~sasakivn/qa/internet.htm と
http://www.sasakivn.jp/~sasakivn/qa/sitadori.htm です。
Q:テールピース
投稿者:アライグマ 投稿日時:2005/03/07 23:13 ---96.66.176
初めて投稿させていただきます。
私は、最近ヴィオラを練習しだした初心者なのですが、テールピースの正しい位置?が分かりません。
私のヴィオラはテールナイロンが伸びているのか、テールピースが駒側へ寄ってしまっているのですが、このまま放っておいても良いものなのでしょうか?
今のところ、弾く時に特に支障はないのですが・・・。
初歩的?な質問かもしれませんが、お答えいただけたら有り難いです。
投稿者:CABIN 投稿日時:2005/03/09 15:06 ---114.112.42
埋もれないかと心配になりましたので
私は,ヴィオラ弾きではありませんし,受け売りばかりで恐縮なのですが。
先ずはナットと駒の位置関係は,佐々木ヴァイオリン製作工房のページをご覧下さい。
http://www.sasakivn.jp/~sasakivn/qa/mensurhals.htm
本題の,駒とテールピース間の距離は,THOMASTIK社ではヴィオラの場合6.8cmと推奨しています。
しかしこの6.8cmが「駒(駒厚さの中央)からテールピースについている薄いブリッジ様までの距離」か,「ボールエンド部」までの距離かは図りかねております。
また,以下のPIAZZA LABORATORIで
http://piazzalaboratori.hp.infoseek.co.jp/
で紹介されておりますが,要約すると「駒〜テールピース」までの「弦長」を「ナット〜駒」の「弦長」の1/6の長さにする(目的は6倍の周波数になるようにする)(CABIN注ヴィオラのD線で言えば2オクターブ+5度上のA音が鳴るような長さにする)
とあります。私はヴィオラにもあてはまるかと思っております。
多少私見もとりまぜ簡略化すると..
前提条件として駒の位置はf穴の内側のノッチの位置に立っているとして
・駒からテールピースまでの弦の長さはアジャスタをつけてない状態で6.8cmまたは,2オクターブ+5度の音が鳴るようにする。
・但しこれでなければ絶対におかしい,というものではない
ではないかと思います。
もし,テールガットの長さをご自分で調整できるのでしたら試して見られるのもよいかと思いますし(お勧め致しませんが),そうでなければ購入店へのご相談となりましょう。
但し,その場合購入店の考え方があろうと思われますので,まずは上記内容に固執されないで相談された方が良いかと思います。
(テールガットが伸びてるみたい..な,要は固執してもめないようにってことです)
また,伸びた場合のデメリットについては,その程度によると思いますが
・駒〜テールピース間の弦長が変わるので,音色に影響がある?
・弦長が変わるので,ペグへの巻き取り量が変わり,ペグが締めづらい方向を向いてしまうかも,まあ巻き取り方を工夫すれば良い事ですけど
・L型アジャスタを使う場合に弦の取り付けが厳しくなる?(糸巻線?が駒のところまで近づく)
などでしょうか?
ところで,何故伸びていると分かったんでしょうか?
投稿者:アライグマ 投稿日時:2005/03/09 22:45 ---96.66.176
ありがとうございます。参考になりました。
テールガットが伸びているかどうかは分からないのですが、勝手に伸びているのかと思いこんでました・・・。
自分での調整は自信がないので、楽器店にお願いしようと思います。
ありがとうございました。
Q:プロのオケの人はバイオリンはどんな楽器を使っているのですか
投稿者:ks 投稿日時:2005/03/08 20:04 ---20.253.143
前から知りたいと思っていましたが、プロのオケの人はどんなレベルの楽器を使っているのでしょうか。N響、ベルリンフィル、クラスはどんなものでしょうか、ウイーンフィルは一人の製作者と聞いておりますがほんとでしょうか。コンサートマスターだけはソロがあるから特別の楽器を使っているのでしょうか。興味本位の質問で恐縮ですが知っている方がいましたら教えてください。
投稿者:もーりん♂ 投稿日時:2005/03/08 21:11 ---222.72.243
こんにちは。私もそのことに興味がありますね。ちなみに神奈川フィルのサイトでは、楽団員の使用楽器が紹介されています。皆さんかなりのお値打ちものの楽器を使っていらっしゃる方が多いようですが、国産の新作楽器を使用している方も何人かおられるようです。
http://www.kanaphil.com/menu/gakuin.htm
Q:新作かモダンか?
投稿者:前ラッパ吹き 投稿日時:2005/03/06 08:27 ---220.241.137
200万円の予算で、Vnを購入する1年ほどの初心者にアドバイスをよろしくお願いします。
投稿者:よが 投稿日時:2005/03/06 09:32 ---109.222.93
おはようございます.
音の点からモダンの方がいいと思います. 私自身はモダンの楽器を持っていないので推測になりますが,製作されてからある程度の年数が経っていますので将来的なメンテナンスコストの点では割高になる可能性がありますのでご注意ください.
気に入った楽器が見つかるといいですね.
投稿者:弦喜 投稿日時:2005/03/06 11:38 ---6.35.191
●一度、上の過去ログ検索にて、 購入 ヴァイオリン などで過去のQ&Aを眺めてみてはどうでしょうか。
●前ラッパ吹きさんの状況を考えてアドバイスしようとした場合、
・200万円の予算とはヴァイオリン本体だけで、弓用に50〜100万程度の別予算を組んでいるのか
・先生の紹介で買わないといけない状況なのか、お店で自由に買えるの
・近郊に弦楽器店がたくさんある地域にお住まいか、それとも楽器の購入&調整ができるお店が限定されているか
・将来、どのような状態で楽器を弾くことを望むのか(ホールでのソロ、市民オーケストラ、友人と室内楽、家で一人あるいはピアノ伴奏で楽しむ、など)
・今後、何年間ぐらいその楽器を弾こうと思っているのか
・将来、さらによい楽器に買い替えるつもりがあるのか、その楽器と一生添い遂げる気なのか
など、でアドバイスの内容はまったく変わります。
●以下、漠然としていますが、私見です。
新作・モダン?と書かれていますが、前ラッパ吹きさんはその2つを具体的にどう区別されていますか?
その予算であれば、個人製作者が、良い材料をつかって、丁寧に製作した楽器が手に入ります。プレミヤのついてお高いイタリアもの(特にクレモナブランド)を避ければ、べらぼうな価格にはなりません。
作られて数年以内のものは、ニス、楽器本体もまだ乾ききっておらず、その変化の度合いは急速ですが、10年ほどたって落ち着いた後は、そのおかれている環境によってなだらかに変化していきます。
良い管理状態、良い演奏者に恵まれ、丁寧に使われていれば、それは次第によい音になり、反応性も良くなります。環境が悪ければ、音が良くなっているとは限りませんし、本体がダメージを受けているかもしれません。
車購入時に、上手な人が適度の距離を丁寧に乗ったものを最初の車検時あたりで下取りに出したものは、ならし運転も終わって、運転初心者にとっても乗りやすいと思いますが、多くの人が新車を購入するのは、自分だけの新しいものをもつ喜びと、上記状態の差がその人にとっては重要でない、あるいはわからないからです。
あまり、新作・モダンなどと気にせずに、自分として惚れ込めるものを求めればよいと思います。
それ以上の回答は、上に列挙したような状況がわからないとできないので、ひとまずこれまで..
投稿者:前ラッパ吹き 投稿日時:2005/03/07 12:29 ---220.241.137
よがさん、弦喜さんアドバイスありがとうございました。質問があまりに漠然としていたことに反省し弦喜さんのご指摘くださった点について考えてみました。
予算は本体に200万円、楽器商は自由に選択、弾く状況は個人の娯楽、将来の買い替えは多分あるだろうと、考えております。楽器商については先生に紹介していただいたところがありますが、先生は納得いくまで何度も検討したほうがよい、と言って下さいます。先日その楽器商が自宅まで来てくれるというので、先生と一緒に試奏をお願いしました。楽器商には、予算の事しか申し上げていなかったのですが、イタリアンの新作を4台ほど持ってきました。その中には1つ興味を引かれるものがあり購入を考えておりますが、その楽器はトリエンナーレで賞をとった作家によるものでいわゆるクレモナブランドでした。クレモナブランドによるプレミア価格のようなものが上乗せされた価格であるならばすこし気がかりです。新作であるならば、私は特に生産国にこだわりません。また、他国のモダンでこの価格帯のもので、もっと魅了的な音のものがあるのでは?という希望というか不安というか、いまはそんな状況です。
投稿者:てつ 投稿日時:2005/03/07 12:43 ---123.159.74
「ヴァイオリン買い換えについてのご相談」というのがありましたが、同じような内容を含むコメントができるかもしませんね。
新しい楽器の場合は、キツくて硬い音の設定がいい音、というところでしょうか。後は、製作者が作ったそのものが、本当にそのまま使える状態にあるのか?と言うところがポイントになりそうですね。健康体というのは魅力でしょう。今は、国による楽器の個性というのはかなり薄れていますから、先入観なしの買い物と言う意味では、探してみる価値はあるかもしれません。新作も東欧の楽器は、だいぶやすいのではないでしょうか?
イタリアの楽器の方が売りやすい、という環境もありますが、基本は気に入った楽器を買い換えずに使うことですよね。一番無駄が少ないと思います。
投稿者:弦喜 投稿日時:2005/03/07 19:34 ---6.34.209
先生も協力的のようですので、自分で音を判断できない分、先生の力を借りて判断できますね。
今の状況で一番大事なことは、長くおつきあいできる信頼できる楽器店を見つけることです。
接客態度なども重要ですが、下記は確認した方がよいでしょう。
1)下取り保障
ストラッドさんのホームページのメンテナンスに書かれているように、自信をもって楽器を選び、値付けをしているお店は、次回買い換え時の下取り保障があります。
ストラッドさんでは販売価格(消費税抜き)の80%です。また、希少ではありますが、私がおつきあいのあった大阪の老舗は100%保障でした。
これは、お店の値付けの正当性、経営スタンスを示す一つのメジャーとなると思います。また、購入者にとっては、気に入らなかったとき、また次回グレードアップ時の保険となります。
最低を70%くらいと考えて、この点は早期に明確にした方がよいでしょう。
2)アフターサービス
上記、大阪の老舗は、販売したもののメンテは生涯行う方針であり、私の場合、20年ほどの間に購入した楽器の状態を見ながら、簡単な調整は無論のこと、無料あるいは微々たる請求で、ネック上げ、ペグのブッシングまでもやってくれました。
そのためにお店に職人を抱えており、その経費も販売時に折り込み済みと考えると、そこそこの値段が付けられていても納得はできます。
このQ&Aでも書かれていたように、クレモナの新作は日本の湿度のせいか、早期にネックがさがったりする場合もあり、そのような場合、素早く、無料で駒調整、ネック上げ調整をやってもらえないと困ります。ペグの擦り合わせなども要注意です。
楽器店は、売りっぱなしではなく、その後その主治医の役割も果たすべきなのです。
売りっぱなしでアフターサービスは知りませんというお店は、個人的には避けるべき、あるいはその分他店に比べてかなり安い値段で販売すべき、と考えます。
上記を踏まえた上で、その楽器商のスタンスを明確にした上で、もしモダンに興味があるのなら、こんどは今回気に入った新作の他は、国にこだわることなくモダンのおすすめのものにしてもらい、また何本かで弾き比べてみればよいのではないでしょうか。
投稿者:前ラッパ吹き 投稿日時:2005/03/08 19:45 ---220.241.137
親切なご回答ありがとうございました。大いに参考にさせていただきます。
Q:ヴァイオリン買い換えについてのご相談
投稿者:レレ 投稿日時:2005/03/06 11:57 ---76.21.190
現在買い換えを検討して、楽器屋さんを訪れたりしているのですが、
予算150〜300万円として弾かせて頂いたところ、今の所これという物に出会えません。
良い音だなー、と思えるヴァイオリンが相当
値が張るということは分かってきましたが、
300万円を上限とした場合、
探せば、或は待てば、納得のゆくものが見つかるものでしょうか。
感覚的なことですので答えにくくてすみません。
また、お勧めの品ということで、
Georges Chanot 1871(1801-1880頃のChanotとのこと)
の作品で、500万というものを見せて頂いたところ、
私としては、これぞという音でした。(イタリアンオールドに比べると、音が簡単に出過ぎるという人もいる、とのこと)
ただ、私は趣味で弾いているだけですし、
300万でも貯金を叩いて買うつもりだったという経済状況でもありまして、
欲しい、と思う一方、かなり迷うところです。
お店の方は、掘り出し物で、一般的には700-800万で売られる品ということでした。
状態も良いとのことで、たまたま安く手に入ったので
安く提供するということだったのですが、予備知識もないもので、
妥当な物かどうか、また、本当にお買い得なのか教えてください。
投稿者:てつ 投稿日時:2005/03/06 13:03 ---168.164.146
直接のご回答でなくて申し訳ないのですが、楽器屋で売られている楽器とうのは、普通に人の手から人の手へ、言う風にできない理由が何か必ずあると思うのです。。。と考えたときに、そのお店が楽器を道具として扱うために必要な修理をきちんとしているかどうかが、ポイントになりますね。
私は普段、かなりの価格帯の楽器を、付き合いのある店で弾かせてもらっていますが、おっしゃっている範囲でも、いい音でかつ道具として立派なものにはかなり出会っています。イタリアの楽器の評価が高いと言う中で、たとえばチェコやイギリスなどの楽器ですと、タイプが同じでも安くて気の利いたものもあったりします。もちろん数千万の楽器と比べたら能力の違いはありますが、音が悪いし道具として使えない、ということはありません(音の個性は違いますが)。
過去の自分の経験から申し上げて、あまり調整や仕入に対して釈然としない回答がくる楽器屋さんで道具選びをしていると、予算がどんどん上がっていき感覚がずれてきます。で、逆にラベルに対して一般的な評価からかなり安い楽器が出てくると言うのも、何か理由があるはずですから、よくよく質問してみるといいのではないでしょうか?それが鑑定書があるかどうか、とか買取を保証しているか?と言うことも重要ですし、構造的な問題があり、ということも考えられます。普通はたまたま安く入ったからそんなに安い、という理由は考えにくいですよね?(一般的な感覚です)。よほど良心的なルートなのかもしれませんが。。。周囲で、そういうたぐいの話を、たくさん聞くので、ちょっと余計なお世話をしてみました。良心的なお店かもしれませんけどね。。。
何れにしろ、ほかの楽器屋さんを覗いてみてもいいのではないですか?もし、地方にお住まいで、ということであっても東京などに出てくることは、大きなロスにはならないと思います。
300万あったら、仕事で使う楽器を手に入れる人もいなくはないですから、趣味でやるのなら、なかなかいいものが手に入るはずだと信じます(自分の経験です)。シロウトの世界ではなかなかそれだけの金額を出す人は多くいるわけではないですから、弾いた結果、かなり周囲の人が持っている楽器より優越感があるんじゃないでしょうかね?
状況を知らずに、長文失礼しました。
投稿者:てつ 投稿日時:2005/03/06 13:18 ---168.164.146
ついでに、余計なお世話ですが、我々シロウトの世界の人でよくあるのが、本物だけど過去に必要以上に板が削られて強さの足らない状態になった楽器を買ってしまった、というパターンです。300万ぐらいの楽器をどういうシチュエーションで使うのでしょうか?
シロウトの場合、プロに比べて要求される音のレンジがかなり狭いということと、空間でパフォーマンスをする、と言う意識で楽器の音を耳元で聴くことができないことからよく失敗が起こります。
大変微妙なのですが、自分の耳元でいい音の楽器がいい楽器とは限らないということで、ここで大きな間違いが起こりやすいですね。その辺をきちんと説明してくれる楽器屋さんと付き合えば、300万あるとかなりいい買い物ができると思いますし、音がいいだけなら100万以下でもあります。もちろん修理、調整をしてきちんと商品になったものを並べている店での話です。
またまた、状況も知らずに申し訳ありません。。。
投稿者:レレ 投稿日時:2005/03/06 13:59 ---76.21.220
アドバイスありがとうございます。
Chanotの件は文京区にある楽器屋さんです。
買い取りは7割は保証すると言う事でした。
300という値段はやはりお仕事で使われる方もあると聞いたので、
そもそも目標として定めたものだったのです。
また、私の先生に勧められて行った代官山にある楽器屋さんでも弾かせてもらいましたが、確かに150万でもチェコのものでなかなか良い音のするものがありました。
ただ、その日には300万前後のものでお勧めのものはイタリアの新作しかなかったのですが、チェコの物と比べると、値段の分、音の密度が違う、というお店の方の指摘があり、確かにそう感じました。
近々良いものが入るという事だったので、また見に行こうと思っています。
沢山の楽器を比べるということが肝心のようですね!
投稿者:てつ 投稿日時:2005/03/06 15:34 ---168.164.146
そうですね。お話に出たような質感と音の効果(密度)の折り合いを考えていくと、もしかしたら300万だと中途半端なのかもしれませんね。どっちをより重要か整理するといいかもしれません。プロの場合は、その辺がはっきりしていて、演奏効果が高いと言うことが最重要になりますので、予算の中でも割り切りが速いのかもしれません。
この予算だと、イタリー、フレンチを外す選択、というのが有効かと個人的には考えます。意外と扱っているところが少ないかもしれませんが。
投稿者:YE 投稿日時:2005/03/06 16:04 ---24.233.254
「たまたま安く仕入れた」ということはあり得ると思います。もちろん、店も商売なので、若干のセールストークは入っているでしょう。「たまたま安く」もセールストークの1つと思います。しかし、よい仕入れルート・安い下取り価格等、安く仕入れる場合もあります。特にヴァイオリンの場合、価格はあって無きのようなものですから。だからこそ、信頼できる楽器店から購入する必要があります。300万は決して安い金額ではありません。だからこそ、楽器自体だけではなく、それを売る店の情報も楽器以上に収集することが必要になります。
投稿者:弦喜 投稿日時:2005/03/06 21:52 ---6.34.175
このQ&Aを運営しているストラッドさんは、ちょうど希望されている価格帯の楽器を中心に販売しており、数多く在庫もあるようですので、関東在住であれば一度見に行ってみてはいかがでしょうか。
このホームページより在庫の楽器のリストが参照できます。
お店により、在庫数、ターゲットユーザが異なりますので、希望の価格帯のものを数多く効果的に見ようと思う場合は、希望価格帯のところに強いお店を探すのも重要だと思います。
どうしても日本ではイタリア偏重の傾向があって売れにくいのか、日本のお店にはあまり置かれていないのですが、その価格帯であれば、チェコ、ハンガリー、ベネルクス3国、デンマーク、英国などのオールド〜モダンの中に当たりのものがあるような気がします。
前回のトリエンナーレの楽器製作者コンクールでは、チェコのシュピードレン家の御曹司がヴァイオリン部門上位賞独占したように、イタリア以外にも楽器作りの名門の系譜は存在しますので、偏見を持つ事無く、またお店の売り文句は話半分で聴いて、自分の耳と身体で信じるものを選ばれてはいかがでしょう。
投稿者:レレ 投稿日時:2005/03/07 12:56 ---13.116.119
このQ&Aを先に見つけていたもので、先ほどこちらの在庫などHPで見せてもらいました。
確かに一度訪れてみた方が良さそうですね。必ず近いうちに行ってみます!!
Q:
投稿者:ポコポコ 投稿日時:2005/03/05 03:44 ---111.200.116
サンニーノ、ガエタノガッダのチェロについて、一般的な特徴、市場価格の相場など教えてください。チェロについてが困難な場合は、ヴァイオリンに関してでも結構なので情報を提供してくださると助かります。
投稿者:ガエタノ 投稿日時:2005/03/06 11:48 ---.91.247
ガエタノ・ガッタのヴァイオリンだったら
700万円で売っているのを見たことがあります。
個人的にはあまり好きな音色ではありませんでした。
輝かしい明るい音色、反応の良さなどは感じられず
凡庸な作家だという印象でした。
Q:楽器のことではなくて
投稿者:みちのく 投稿日時:2005/03/04 14:40 ---187.164.161
恐縮ですが、ヴァイオリンの楽譜をネットで検索していたところ、エルガーの「愛の挨拶」も、サラサーテの「チゴイネルワイゼン」も、チャイコンもメンコンも全部レベルの表示が「中級」になっていたのですが、ヴァイオリン曲の「上級」ってどういう曲のことなんでしょう?? 私は「愛の挨拶」が中級なら、「チゴイネルワイゼン」は、上級レベルだと思っているのですが・・・。
あと、もうひとつ、ヴァイオリンの表板と裏板では、どちらの方が音を出す上で重要なのでしょう?私は、130~140年前のフランス製のヴァイオリンを持っているのですが、鑑定してもらったときに、「表板は何度か修復されていますが、裏板は100%オリジナルの一枚板(真ん中に継ぎ目がない)なので、けっこういい楽器だと思います。」と言われました。
投稿者:QB 投稿日時:2005/03/04 15:02 ---9.46.177
後段について、
どちらが大事かといわれれば、「どちらも」としか答えようがないです。拍手して「右手と左手、どっちから音がしました?」と聞かれている感覚に近いものがあります。
ただし、どちらがダメージ受けやすいか、ダメージを受けたらどちらが深刻かという質問に変えるとすると、ダメージを受けやすいのは表板、もしダメージ受けたら深刻なのは裏板、だと思います。
投稿者:みちのく 投稿日時:2005/03/05 14:09 ---187.164.161
なーるほど!すごくわかりやすい説明で、よく理解できました。ありがとうございました。楽器はバランスが大切だと聞きますが、一つ一つの部品がきちんと作られていても、それを組み合わせたときに、1つの楽器として「良い」と言えるかどうか。。。というのはまた違った問題ですよね。同じ楽器でもサウンドポストを変えただけで音が数段よくなったり、とにかくヴァイオリンはとても繊細で微妙な楽器だということを考えると、表板、裏板を単純に比べることなどできないということですね。
投稿者:パロパロ 投稿日時:2005/03/06 00:18 ---133.161.100
私も、愛の挨拶とチゴイネルワイゼンが同じレベルに並ぶというなら、何のレベルか疑問に思いますね。芸術性のレベルだったりして?
表板と裏板に関しては、「うーん、禅問答ですね…」というのが、ここまで読ませていただいた感想です。
音に直接の影響があるのは表板ですから、音に関していえば大切なのは表板であり、裏板ではないと思います。ただ、裏板は、材質によりますが、通常表板で使われる柾目のスプルースより修理が難しいので、骨董的価値では裏板が重視されるようです。ただ、問題は楽器の良さをどういう基準で計るかであり、音色の問題でいうならオリジナルでありかどうかは重要ではありませんね。
Q:ネックと人差し指の側面
投稿者:しょう 投稿日時:2005/03/02 18:36 ---153.0.37
最近バイオリンを始めた45歳のおやじです。
グループレッスンに入って習っているのですが
体が硬いせいか、なかなか先生の言うように体が動かなくて困っています。
先生から言われているのは右手でバイオリンのネックを支える方法として
親指の腹と右手の指先で支える。
このとき人差し指の側面がバイオリンに絶対接触しないように
といわれています。
しかし、体が硬く関節が硬い私にとってかなり厳しいのですが
何かいい方法はないでしょうか?
アドバイスをいただけるとうれしいです
よろしくお願いします。
投稿者:るん 投稿日時:2005/03/02 20:37 ---221.30.146
先生のアドバイスは無かったのでしょうか?
投稿者:といす 投稿日時:2005/03/02 21:03 ---148.255.176
いまいちよくつかみきれなくてすみませんが、
>親指の腹と右手の指先で支える。
このとき人差し指の側面がバイオリンに絶対接触しないように
親指と人差し指はもちろん左ですね。
では、右手のどの指先でどこをどのように支えていらっしゃいますか?
また、右手でネックを支えるとはどのような行為なのか疑問です。
それでは弓が右手でもてないのでは?
もしかして、普通とは鏡対象の持ち方ですか?
また、バイオリンを構える上では肩と顎がが重要でもあります。
多分、肩当ては使用されていらっしゃると思いますが、一度、肩当てと顎当てを親指とその他の指で挟んでみてください。そして、親指を支点に他の指を"引く"のです。すると、楽器先端が上がるはずです。(滑らすと危険ですので空いてる手で落とさないように!)
それを肩と顎でするのです。そうすれば、手で楽器を支えるということをしなくてすむのですが、このことを求めているか分かりませんのでご参考までに。
むやみに顎で楽器を押さえつけてしまうと逆に楽器が下がってしまう一方です。
投稿者:しょう 投稿日時:2005/03/02 23:36 ---46.109.43
すみません、左手でした。鏡を見ていました。
投稿者:杏 投稿日時:2005/03/03 00:10 ---147.48.13
先生を変える、という手もあります。冗談ではなくて、身体が堅い場合、いろいろと問題が起きてくることが多いので、対応できるだけの経験のある人が望ましいからです。これは駄目、ではなくて、こうやって練習していけば出来るようになる、という提案ができる先生を選ぶのは大事だと思います。
選択の余地がなければ、、ひとつは、人差し指の付け根はついていてもかまわないという先生も多いので、無理に先生に従おうとはしないで、放っておく、という手があります。私は触れている位の方が他の関節に無理がこないので、触れたままです。大事なのは指や手首の形で、自分にとって良い形を作った結果、棹に触れるのは問題ないです。棹を押さえたり、持ち上げては困りますが、、
もう一つは、柔軟体操をやってみるという手です。指は駄目ですよ。今一番負担がかかっている時期なので、無理すると腱鞘炎になりますから。最初は左肩を回す、腕を伸ばして肩から回す、肘を曲げて同様に、手首も回してほぐしてみる、と大きな関節をゆっくりやっているうちに、一番楽な位置に手が移動しますから(肩こり体操みたいなのが効果的)。指は手をしっかり握る、指を軽く曲げたまま手の甲側に反らす、手の甲のマッサージなどを無理がかからないように、ゆっくり。ある程度軽く動くようになったら、今度はヴァイオリンを持つ形に必要なストレッチがあるので、先生に聞いてみてください。
ヴァイオリン体操の本も参考になるかもしれません。何やるにしても、焦ったり頑張りすぎたりしないこと、でも毎日継続していくことが大事です。私も45近いので、、この年代の、特に男性は無理にでも頑張れる人が多いので、頑張りすぎて怪我しないように注意してくださいねー。
投稿者:みみ 投稿日時:2005/03/03 12:41 ---13.138.250
いつもながら、言葉でこうしたことの説明は難しいと思いつつ、いくつか書きます。
まず、左手1の指の付け根部分がネックに触れるのは、何の問題もありません。
左手の親指の腹でネックを支えるとありますが、左手親指の位置は人によりさまざまです。
ただし、ネックの下に親指の腹を持ってきて文字通り「支える」ということはありません。
ハイポジションになると親指が下にもぐることは当然ありますが、支えているとはいえないと
思います。
また、親指とその他の指の先で、「つまんでいる」というイメージも違います。
支えているのは肩と顎であり、左手の親指と1の指の付け根は「ついている」状態です。
ですから、先に書いたようについていてもよいのです。
いわゆる教則本以外にも、こうした部分の解説をしている本もありますので探してみて
下さい。
もう一つ、指の付け根には無用な力が入らないようにしてください。「はさんでいる」のも
違います。しょうさんの先生はこの部分を言われたのかもしれませんね。
投稿者:しょう 投稿日時:2005/03/04 20:12 ---153.0.41
良くわかりました。
ネックを左手で支えるということが問題で
左指1の側面がネックに当たることは問題ないのですね
先生からは、ネックに触れると将来ビブラートの時に苦労すると言われています。
多分、ネックを支えるようになるとまずいので、この段階できちんとしておこうと思われているのでしょう。
一度相談してみます。
それでダメなら、楽器店に先生の紹介を依頼してみます。
Q:E線アジャスター
投稿者:もも 投稿日時:2005/02/23 14:29 ---122.221.222
こんにちは。
アジャスターについて質問させてください。
E線のアジャスターですが、なぜE線だけついているのでしょうか?
(全部についているアジャスター付きテールピースは別として)
当然ヴィオラも一番高い弦であるA線だけについていますが、
なぜ一番音の高い弦にだけついているのでしょうか?
4弦ともアジャスターがついていない楽器は存在するのでしょうか?
また、アジャスターがついていないと弾くことに関して
何か問題があるのでしょうか。
投稿者:猫丸 投稿日時:2005/02/23 19:45 ---150.163.215
>E線のアジャスターですが、なぜE線だけついているのでしょうか?
E線はスチールで延びないので、調弦するのが難しいからです。
>なぜ一番音の高い弦にだけついているのでしょうか?
単純に弦が細い分調弦が微妙だからだと思います。
>4弦ともアジャスターがついていない楽器は存在するのでしょうか?
生ガットを張ったり、バロックバイオリンのときは必要性を感じないようです。
>また、アジャスターがついていないと弾くことに関して何か問題があるのでしょうか。
弾くこと自体に問題はありませんが、絶対にしてはなりません。
糸巻き側で切れた場合、チーズカッターのような針金が顔面めがけて飛んできます。
E線の調弦は、楽器を立ててペグでほとんど近い音程に合わせてから、アジャスターで微調しましょう。
アジャスターがない方が音がよいなんて言う人がいますが、関係ありません。
キケンですので、E線だけはアジャスターを付けましょう。
投稿者:ぼこ 投稿日時:2005/02/24 12:47 ---209.68.73
猫丸さんに質問です。
バイオリンの場合、A線にアジャスターをつけないのが一般的だと思いますが、それはA線はアジャスターがなくても調弦できるからですよね。
それならば、ビオラのA線にアジャスターが必要なのはどうしてでしょうか?A線はナイロン弦の場合でも、一般的にアジャスターがついていますよね。調弦の際、引っ張られる方向を考えると、ビオラの場合アジャスターがない方が駒のねじれがなくなりよいと思うのですが。
A線にアジャスターをつけないのは、つけると初心者ぽくみられるからなんでしょうか?
いかがでしょうか?
投稿者:パロパロ 投稿日時:2005/02/24 14:04 ---223.116.9
合成繊維弦もスチール弦も、弦楽器の歴史から見ると、わずか数十歳の新参者であり、少なくともガット弦の時代は、ペグで十分調整ができたということでしょう。スチール弦は、伸張が他の弦に比べて小さいこともあり、ペグでの調整が難しいようで、テールピース側のアジャスターの登場となったようです。
私は、ペグはチューニング道具として不完全だと考えていますが、スチール弦を使わないのであれば、チューニングはペグだけで十分行うことができると思います。スチール弦の場合であっても、およそペグだけのチューニングが不可能というわけではありません。(ちなみに、以前、スピロコア(スチール弦)を使っていましたが、初めのうちはアジャスターを付けていませんでした。その後、アジャスター組み込みのテールピースに変えましたが。)
ということで、「4弦ともアジャスターがついていない楽器は存在するのでしょうか?」という問いに対する答えは、使用する弦、調弦の容易さ等に関する演奏者の判断次第ですから、「YES」ですね。ちなみに、私は、バイオリンはE線のみにアジャスターを付けていますが、ビオラにはアジャスターは全く付けていません(C,G,D線はオブリガート、A線はドミナントです。)。ただ、オーケストラや室内楽をやるときには、チューニングが楽ですから、アジャスターを付けようかという気持ちになるのは事実です。
ぼこさんの質問のバイオリンのA線へのアジャスターについても、確かに少数派でしょうが、付けている人はいますよね。私など、E,A線にアジャスターが付いているのをみると、むしろ「格好いいなあ!」などと思ってしまいますが、如何でしょうか?
投稿者:てつ 投稿日時:2005/02/24 14:41 ---123.159.74
簡単に高い音だと、ちょっとペグを回すだけで大きく音程が動いてしまうということでいいんじゃないですかね?バイオリンはアジャスターないとチューニング大変ですよね。
アジャスターありとなしでは、弦のテンションが変わりますから、音質が変わりますね。その辺は、足の長いアジャスターと足のないものがありますね。道具にとっていい方を選ぶことになります。
ビオラはどうなんでしょうか?サイズもまちまちなのでなんとも言い切れませんが、バイオリンでA線をアジャスターなしで対応できると言う意味では、問題ないのかもしれませんが、そうなると後は出てくる音との兼ね合いでしょうか?
見た目より、音がかっこいい方がいいでしょう。
投稿者:猫丸 投稿日時:2005/02/24 15:31 ---4.34.32
ご氏名ですので、
ビオラのA線にアジャスターを付けた場合と、付けいない場合の違いということになりますが。
興味深い質問ですね、無責任な回答も出来ないので、しばらくお時間を下さい。
演奏者、と製作者両面からそれなりのプロにご意見を伺ってみます。
投稿者:もも 投稿日時:2005/02/24 15:42 ---122.209.6
確かに、調弦のしやすさはアシャスターの有り無しで
変わってきますね。
でも、E線を弾いている最中に切れることがあると怖いんですね。
私は演奏中に切れたことがなかったので考えもしませんでした。
ヴィオラでA線とC線にアジャスターをつけている人を
見たことがあって、その人が言うにはそのほうが左右同じに
なるからということでした。
でもそうなるとヴァイオリンのE線とA線にアジャスターを
つけている人の場合、まったく逆になってしまいますよね。
だったらいっそうのこと、なくても良いのではないのかと
思ったのが質問のきっかけでした。
投稿者:yoritomo 投稿日時:2005/02/24 17:58 ---44.6.2
>てつさん
>アジャスターありとなしでは、弦のテンションが変わりますから、音質が変わりますね。
アジャスターの有無に関係なく絃の発音部の長さは同じですからテンションは変らないと思います。(コマと上コマの間は一定長)
付属品(アジャスター)の有無が音質に影響を与えるとは思いますが。
投稿者:てつ 投稿日時:2005/02/24 19:19 ---123.159.74
>アジャスターありとなしでは、弦のテンションが変わりますから、音質が変わりますね。
アジャスターの有無に関係なく絃の発音部の長さは同じですからテンションは変らないと思います。(コマと上コマの間は一定長)
付属品(アジャスター)の有無が音質に影響を与えるとは思いますが。
↑多分違いますよ。試してみてください。足の長いアジャスターと直接引っ掛けるもの でだいぶテンションが違うと思います。
投稿者:ギター弾き 投稿日時:2005/02/24 20:38 ---44.157.29
今持っている古いドイツ製のバイオリンは4本ともアジャスタが付いていました。テールピースは標準より短い黒檀製です。アジャスタが4つも付いていると、A線とD線のアジャスタのツマミが回しにくいです(指先がぶつかる)。外側だけがツマミがあると回しやすいです。で、E線以外は外しました。
弦のテンションは測ってみないとわかりませんが、アジャスタを外したら、強かったA線の音が妙に柔らかくなった感じがします。
弦楽器は駒のテールピース側も振動しますので、テールピース側のパーツの材質の影響を受けるかと思います。弾いたときのテンション感だけでなく、発音時の振動に微妙に影響を与えるはずですね。
そのほかにも、ナットの滑り具合、ナットから糸巻きまでの部分の弦の角度(ナットへの弦の圧力が影響する)、駒の材質、形状、溝の滑り具合、テールピースの材質や長さ、テールガットの材質、すべて音に影響すると考えられます。
ペグ方式は、糸を巻くのは早くていいのですが、やはり微調整がやりにくいですね。最近チューナー見ながら合わせているので、その辺が自分でシビアになりすぎている気もします。ギア式でもいいと思うのですが、、
バイオリンは、自分で色々調整も自分ででき、音も変えられるので、とてもはまる楽器ですね。
投稿者:杏 投稿日時:2005/02/24 21:42 ---147.48.13
ヴィオラがA線にアジャスタをつけるのは、A線にスチールを使ってた人が多いからだと思います。昔、ガット弦が主流だったころは、A線はヤーガーが定番でした。今でもナイロンにヤーガーの人は結構います。アジャスタなしにするメリットがあまりないですしね、、
それに張力も強くてペグをしっかり押し込まないと止まりにくいのにも関わらず、楽器が大きくて胴が邪魔なのでA線のペグは動かし難いんです。私もナイロンですが、A線のアジャスタは付けっぱなし。ついでにC線も案外狂いやすくて止めにくいので、アジャスタ付けることも多いです。手が届きにくいから、(オケでは)時間をかけられないA線だけ付けて、他の弦は楽器位置をずらして合わせる人もいます。
高い弦2本にだけアジャスタを付けると、アジャスタの重みでテールピースが傾くので付けるなら一本だけか両端か、4弦全部つけるかにしなさい、と言われたことはあります。実際、L型の大きいものを小型の楽器につけるとすこしだけですが高い側に傾くことがあります。ヴァイオリンの小型のアジャスタでは判りませんが、、
投稿者:Ka 投稿日時:2005/02/25 00:24 ---97.47.214
>てつさん、
>アジャスターありとなしでは、弦のテンションが変わりますから、音質が変わりますね。
う〜ん。わたしもyoritomoさんと同じ意見です。
「テンション」を弦が引っ張られる力とすれば、同じ弦長(コマと上コマの間は一定長)
で同じ音程になるなら、「テンション」は同じはずです。
ただしこれは物理の話であって、てつさんのおっしゃられる「テンション」になにか
感性を含む要素が含まれているなら話は別です。
それはそれとして、アジャスターの有無による音質の違い・・・となると微妙なところ
でしょうね。テールピース、テールガットで音質が違うと主張される方がいますし
(私にはよくわかりませんが)、この理由を、それらが質量ゼロの剛体ではないところに
求めれば、アジャスターとて無罪ではないでしょう。
投稿者:ギター弾き 投稿日時:2005/02/25 00:57 ---44.154.239
弦のテンションが変るかどうかですが。
仮にマンドリンのようにテールピースがなく、エンドピンのところで弦を直接止める場合と、テールピースを使って、なおかつ駒すれすれまで長いテールピースの場合を比較するとどうでしょう。バネ計りで計ると同じテンションかもしれませんが、弾いたときのテンション感が違ってくるのではないでしょうか。糸は横方向ではなく、縦方向に高速に動いていますから、全部が弦の場合と、途中に黒檀があるとでは、大分違ってくると思います。
それと、弦の張りの強さなどは、弦以外に、楽器そのものの硬さが関係してくるようです。これは楽器全体がバネになっているということです。ネックの硬さや、糸巻きの材質、さまざまなものが影響してきますね。
弦を指で5ミリ横に引っ張った場合、本当に金属弦が5ミリも延びているのでしょうか。5ミリも延びた金属がはたして元に戻るのでしょうか。どこか別の場所がバネになっているのではないでしょうか。この辺は興味がつきないですね。
津波が何千キロの距離を伝わっていくように、振動はどの場所にも伝わっていき、戻ってきます。楽器本体の振動に影響するパーツはすべて振動に影響を受けると考えられます。
本当に楽器は奥深く、おもしろいですね。
投稿者:Ka 投稿日時:2005/02/25 01:18 ---97.47.214
>ギター弾きさん
なるほど。なるほど。とても説得力あるお話ですね。
お話くださった中には、さらに詳細な物理の世界と、奏感といった感性的な部分の
両方を含んでます。脱帽ものです。
投稿者:てつ 投稿日時:2005/02/25 08:25 ---123.159.74
まあ、試してみてください。それでなければ足の長さの違うアジャスターを作るはずがありませんから。そこらのものに糸を張って、ついたてを立てて試してみてもいいのではないでしょうか?
投稿者:CABIN 投稿日時:2005/02/25 18:45 ---114.112.42
上ナット〜駒までの弦長を325mm,各パーツが変形しないと仮定し,325mmの中央部を弦と垂直方向にピッツィカートの要領で5mm引っ張ると...
元の弦の状態を含めると高さ5mmの二等辺三角形になります。
その底辺は325mmで他の2辺(同じ長さ)の長さは
ルート((325mm/2)自乗+(5mm)自乗)=162.577mm
2辺の合計は162.577mm+162.577mm=325.154mm
弦を5mmだけ弦と垂直方向に引っ張ると,上ナット〜駒までの弦長は
325.154mm-325mm=0.154mm伸びるのです。
投稿者:ギター弾き 投稿日時:2005/02/25 19:31 ---44.154.239
CABINさん、こんにちは。
詳しい計算ありがとうございます。そうですね。5ミリ横に引っ張っても、5ミリ楽器が動くはずはないですね。0.154mm動くということは、楽器本体がこの距離だけ動くというのは十分考えられるわけですね。一番動きやすい箇所は、ネックかもしれませんね(順反り方向に)。このように考えると、楽器本来のバネ(振動)を活かすには、他のパーツは、なるだけ動かない固いもの(黒檀)にしたほうがいいという感じもします。パーツをツゲに変えようと思っていたところですが、どうしましょう(笑)。
弦長は一般に、駒からナットまでということになっていますが、私はエンドピンから糸巻きまでだと考えているんですよ。ただ、駒側はテールピースがあるので、少しやっかいですが。
糸巻き側を考えた場合、ナットの箇所は固い指で弦を押さえていると考えればいいわけですね。しかし、ナットの溝が滑りやすくなっていないと、縦方向の振動をナットで止めてしまいますね。
バイオリンのG線は、他に比べてナットと糸巻きの角度がきついため、溝に強い圧力がかかり、滑りにくくなってる可能性がありますね。音もつまった感じになりやすい。ナットの糸巻き側をできるだけ丸いカーブに削るなど、工夫が必要かもしれません。
古いドイツ製は結局購入しました。張ってあるのが古いスチール弦のようでしたので、ドミナントとE線がゴールドブラカットの0.27(オークションで購入)というやつを張ってみました(なぜか、ドミナントのA線の袋の中にサンプルのE線が付いていました。これはなんでしょうか?使えない?
E線の音量が上がり、A線は強い感じが落ち着いた感じに変りました。バイオリンは弦によって大分違いがでるんですね。ドミナントは最初はいかにもアルミっぽい音でしたが、時間が経つと、徐々に厚み、緻密さが増してきたようです。とりあえず、定番の弦らしいのでこれをしばらく使ってみるつもりです。
バイオリンは奥深い世界でおもしろいです。初心者ですが今後もご教示のほどよろしくお願いします。
投稿者:yoritomo 投稿日時:2005/02/25 19:49 ---43.24.66
CABINさん
>弦を5mmだけ弦と垂直方向に引っ張ると,上ナット〜駒までの弦長は
325.154mm-325mm=0.154mm伸びるのです。
弦長が0.154mm伸びるとしても、駒とアジャスター間の弦の長さは伸びと無関係ですよね?
テンション(張力)と弦長とピッチの関係式をお解りの方はいらっしゃいませんでしょうか?
確かに開放弦を強く弓で弾くとピッチが僅かに下がりますが、これは弦長が伸びたために起こるもので、張力は一定とおもえるのですが。
投稿者:ギター弾き 投稿日時:2005/02/25 20:31 ---44.154.239
こんにちは。
弦を押しながら弾くと、弦を引っ張った状態で弾くことになるので、当然音程が上がるのではないでしょうか。弦楽器は、左指で押さえただけで、音程が上がりますので、ギター等では、その分を考慮して、12フレット(オクターブ)の位置などを設計しているようです。フレットレスの楽器はわかりにくいですね。
それと、0.15ミリというのが弦の延びではなく、楽器が動いていると私が考えたのは、金属弦が一度延びたら、縮まないはず、と考えたのです。ナイロンなら伸縮性がありますが。
糸巻きのたわみ、テールピースやテールガットの微妙な延び、ネックのたわみなどが総合的に0.15ミリ動いているのかもしれません。これはあくまでも想像です。
投稿者:るん 投稿日時:2005/02/25 21:39 ---221.104.150
ギター弾きさん
>金属弦が一度延びたら、縮まないはず、と考えたのです。
伸びた後、縮まなければ、調弦できませんよ。
ばねが伸び縮みしても、戻りますよね。
投稿者:ギター弾き 投稿日時:2005/02/26 01:14 ---44.154.239
こんにちは。
>>金属弦が一度延びたら、縮まないはず、と考えたのです。
>伸びた後、縮まなければ、調弦できませんよ
調弦による音程の戻りですが、これも楽器が動いていると考えればいいのではないでしょうか。楽器の伸びの限界を超えて、引っ張ると、弦が延びるのでしょうね。ですから、金属弦の調弦は気をつけないと、どんどん細くなり、寿命を短くしてしまうかもしれません。
>ばねが伸び縮みしても、戻りますよね
ハガネなどは曲げに対する復元力がありますね。
なぜバイオリンから音が出るのでしょう。弦の横の振幅が駒の縦の振幅の力となり、表面板が振動して、音を発するわけですね。仮に、横の振幅幅が5ミリ(低音弦の振幅を見るとそのぐらいありそうです)とすると、弦が縦方向に0.15ミリの伸縮を高速に繰り返して、駒に伝わって表面板を振動させているのか、それとも、弦の伸縮はなく、楽器全体がバネのように動いて、弦が伸縮しているように見えるかですね。私は後者ではないかと考えているのですよ。まぁ、両方と考える人もいると思いますが。
投稿者:CABIN 投稿日時:2005/02/26 01:14 ---135.222.74
yoritomoさん
私は、ギター弾きさんがお書きになった5mm伸びるかに疑問があったので、書いたまでです。
駒とアジャスター間の弦の長さとの関係に言及したものではありませんので....
ちなみに、張力・弦長・周波数・線密度の関係式は以下に書いてあります。
http://www.sasakivn.jp/~sasakivn/report/saitenschpan.htm
↑計算結果のみで弦長については?
http://www.minehara.com/mechnics/comech1.htm
↑計算に使った弦長は分かりますが、ちょっと疑問
専門家でもないので、私見なのですが、弦の張力はペグ〜弦終端のボール・ループエンド間の長さにかかる力を基本とし、途中のナット・駒による押し上げで張力を増加させるだけと考えております。 本当かどうかは実際に測定すれば分かるでしょう。
つまり、てつさんの考えに賛成。
投稿者:CABIN 投稿日時:2005/02/26 01:52 ---135.222.74
ギター弾きさん
大変興味深く拝見させて頂いております。
弦は、弾性(極端には伸縮)があってこそ振動できるのではないかと思います。
例えば、ピアノは鋼鉄フレームに弦が張ってあるわけですが、あの鋼鉄フレームがバネのように動いているとは思いがたく....
ヴァイオリンの場合は木材パーツやテールガットがあるのでそれなりの伸縮はあると思いますので、両方考えてるということで。
いつも引き合いに出して気が引けるのと、ご覧になられているかとは思いますが
http://www.sasakivn.jp/~sasakivn/report/stegbebe.htm
投稿者:ギター弾き 投稿日時:2005/02/26 02:03 ---44.154.239
cabinさん、こんばんは。
むずかしい計算式ですね。私は数学が大の苦手なのです。
てつさんは、アジャスタによって張力が変るというものですが、私もそう思いますよ。張力は弦の太さや質量によって変りますから、アジャスタやテールピースの材質、質量によって当然変るはずです。
テールピースやアジャスタは張力や振動系に影響しますから、音色にも微妙に影響すると思います。
金属弦に伸縮性がないのが事実だとすれば、糸巻きやテールピースに柔らかい木を使うと、弾いたときのテンション感がやわらかくなるのかもしれません。音質が柔らかくなるかどうかは微妙ですが、あまり柔らかい木を使うと、弦の振動をキャンセルすることになり、音が出にくくなるのかもしれませんね。
で、E線になぜアジャスタを使うかという最初の疑問点ですが、金属弦には伸縮性がなく、うっかり巻きすぎると、弦をどんどん伸ばしたり、切ったり、楽器を痛めたりするため、金属弦はなるべくアジャスタで合わせるという、なかなか最もらしい結論になりました(笑)。4本すべてが金属弦の場合は、すべてにアジャスタを付けたほうがいいかもしれません。
では、今後もよろしくお願いします。
投稿者:るん 投稿日時:2005/02/26 02:53 ---221.104.150
>で、E線になぜアジャスタを使うかという最初の疑問点ですが、
>金属弦には伸縮性がなく、うっかり巻きすぎると、弦をどんどん伸ばしたり、
>切ったり、楽器を痛めたりするため、金属弦はなるべくアジャスタで合わせるという、
>なかなか最もらしい結論になりました(笑)。
・ペグよりアジャスタの方が細かい調整が出来る。
・ペグやアジャスタを同じ量(角度)を動かした場合、
ガット弦やナイロン弦に比べて、金属弦の方が音程の変化が大きい。
この2点は経験的にも皆さん、納得できると思います。
この2点から、E線になぜアジャスタを使うかということには
「金属弦の調弦は、ペグでは難しいのでアジャスタを使うことが多い」と
いうことで良いのではないでしょうか。
>4本すべてが金属弦の場合は、すべてにアジャスタを付けたほうがいいかもしれません。
これは、その通りだと思います。
投稿者:ギター弾き 投稿日時:2005/02/26 04:23 ---44.154.239
cabinさん:
コメントが前後してしまいました。ピアノはいい例ですね。駒がありませんので、ピアノ線の伸縮性を考えると何かわかるかもしれませんね。
この辺の話しはむづかしく、Q&Aの範囲を越えるので、研究課題ということにしましょうか。
るんさん:
金属弦の伸縮性は不明ですが、仮に伸縮するにしても、それがわずかであると考えると、金属弦は糸巻きの回転角にシビアなので、るんさんのおっしゃるように、微調整しにくく、「細かい調整をするためにアジャスタを使う」というのが正解なのでしょうね。
それと、猫丸さんがおっしゃるように、ペグ側で調整していると、うっかり引っ張りすぎると、弦が切れて、顔に飛んでくるので危険だということが納得できますね。実際にかまえてみたら、本当に恐ろしい感じがしました。
ベテランの方々のご意見はとても参考になります。
では、今後もよろしくお願いします。
投稿者:Terry 投稿日時:2005/02/27 00:33 ---110.157.66
E線でも 慣れればアジャスター無しでも正確に調弦できます。そちらの方が音にも良いですしバランスも良くなります。
投稿者:パロパロ 投稿日時:2005/02/27 00:59 ---106.47.23
これだけたくさんのレスが付くというのは、多くの方がアジャスターの問題で悩んでいるということなのでしょうね。繰り返しになってしまいますが、ペグはスチール弦には十分な対応ができないので、スチールを使うならアジャスターを使った方が便利だということだと思います。
最後のTerryさんの意見は、ここまでの意見とかなり異なるように思いますが、賛成しかねます。「E線でも 慣れればアジャスター無しでも正確に調弦できます。」というのは、慣れの問題ではなく、楽器(ペグ)の調整の問題でしょう。「そちらの方が音にも良いですしバランスも良くなります。」というのは、意味不明ですね。
投稿者:よが 投稿日時:2005/02/27 09:06 ---109.222.93
おはようございます.
アジャスターをつけると弦のテンションがかわるか?ですが,ナット〜駒の距離が同じで音程も同じなら弦の張力自体はかわりません. しかし,アジャスターをつけることによってその弦が駒となす角度(テールピース側:Θ)は微妙に広くなりますので,駒にかかる縦の圧力(表板に駒を押しつける力:張力×cosΘ)は少し減ります. ということで,テンションという言葉の意味が前者の張力であれば変化なしですが,後者のブリッジへの圧力であれば変化はあります. 私はアジャスターをつけると音に変化はあると感じます.
E線とA線にアジャスターをつけた場合,E線が埋め込み型,A線はL字型だと思いますが,A線の駒への圧力は減りD線のそれは相対的に増加します. バランスはA線が弱く感じます. 全弦にL字アジャスターをつけると駒と弦(テールピース側)のなす角度はどの弦も全くつけないのと同じくらいに戻りますのでバランスはとれるようになります.
アジャスターを使用するかどうかは,もっぱらチューニングをどのくらい素早くしないといけないかによると思います. 私の場合は4つ全部にアジャスターがついていると大体2割〜3割速く調弦できます. 逆にヴァイオリンのE線にアジャスタがついていなくても調弦はできますが,時間がかかります. とある楽器屋で見かけたプロのチェリストはアジャスターを使わずペグで調弦していました.
4つともにアジャスターをつける場合は,L字型をそれぞれの弦につけるのではなく,ウィットナーや Bois d'Harmonie のアジャスター埋め込み型テールピースを使うのが,美観の点でもテールピースの重量という意味でも良いと思います.L字型をそれぞれの弦につける場合は留め具をしっかりペンチなどで締めないとびびります.
投稿者:猫丸 投稿日時:2005/03/01 21:13 ---4.32.4
ぽこさんの質問への回答です。
>ビオラのA線にアジャスターが必要なのはどうしてでしょうか?
ビオラのA線はスチール弦を使用するのが一般的だと言うことのようです。
それならA線にアジャスターを使用する理由は理解できます。
A線を使用する理由の一つにオケなどの合奏の時には、スチール以外を使っていると音が合わないとのことです。
つまり、ビオラにおいても迅速に、正確に音を合わせるのがアジャスターの役目であると言うごく当たり前の結論に達しました。
E線にアジャスターを使用すると音が悪い論を唱える人がいますが、大した違いはありません、音質を言うのであれば、弦はいくらでも種類があるので好みで選定できます。
ヒルタイプが弦長を変えないので良いと言われていますが、ベンゲーロフもギトリスもアジャスターについては無頓着です。
アジャスター大好きな名人もいるようです。
http://www.sarasate.net/f-hole/adjust.html
投稿者:てつ 投稿日時:2005/03/02 12:48 ---123.159.74
アジャスターの長さの違いで生じるのは主にバランスだ、と言えるかもしれませんね。そこには演奏する人の主観が入るので選択はさまざまです。
聞いた話では、基本的には駒からの距離が1:5の長さの比率で五度が揃うように弦のテンションが設計されている、ということだそうですが、それを基本としながらどういうバランスで各弦をならすのがいいのか、ということを考えた結果がいろんな選択を生んでいるわけですね。アジャスターなし、と言うのはあまり考えたことがありませんね。合理的じゃないように思うので。。。
何れにせよ、見た目のためにやっているわけではないですね。どう演奏したいか、という個人の主観が設定に反映されている、ということで。。。
投稿者:パロパロ 投稿日時:2005/03/03 10:42 ---223.116.9
猫丸さま
「A線を使用する理由の一つにオケなどの合奏の時には、スチール以外を使っていると音が合わないとのことです。」というのは、意味がよく分からないのですが、もう少し分かりやすくお教えいただけないでしょうか? スチール弦以外のA線をオケで使っているプレーヤーは、たくさんいると思うのですが。
****
アジャスターが便利だから付けるというのは、ペグがアジャスターとしては不完全だということの裏返しです。以前にも、ギターのようなアジャスターの適否が話題になっていましたが、バイオリンの世界は超保守的だということだと思います。
肩当てやアゴ当てなどの材質や重量で音が変わるという主張が少なくないように思いますが、その根拠は極めて怪しげです。テールピースやアジャスターは、振動する(音を発する)弦そのものにつながっていますから、理屈上は何らかの影響を与え得るのでしょうが、その違いを聞き分けるのは困難(おそらくは不可能)ではないかと思います。調弦に必要を感じるなら、躊躇なく使えばいいという意見に賛成票を投じたいと思います。
投稿者:yrtm 投稿日時:2005/03/03 11:21 ---44.6.2
>アジャスターが便利だから付けるというのは、ペグがアジャスターとしては不完全だということの裏返しです。以前にも、ギターのようなアジャスターの適否が話題になっていましたが、バイオリンの世界は超保守的だということだと思います。
この超保守的が良いのです。
ギター式の歯車を含んだものは構造上重くなる、楽器の先が200gも重くなったら?
現状のペグ及びペグホールは両者共木製なので修理が簡単、歯車式の修理は?
アジャスターは絃の変遷で必要になったのであって、不完全ではないと私は考えます。
シンプル イズ ベスト
投稿者:てつ 投稿日時:2005/03/03 12:36 ---123.159.74
>肩当てやアゴ当てなどの材質や重量で音が変わるという主張が少なくないように思いますが、その根拠は極めて怪しげです。テールピースやアジャスターは、振動する(音を発する)弦そのものにつながっていますから、理屈上は何らかの影響を与え得るのでしょうが、その違いを聞き分けるのは困難(おそらくは不可能)ではないかと思います。調弦に必要を感じるなら、躊躇なく使えばいいという意見に賛成票を投じたいと思います。
肩当てやアゴ当ても相当音が違うのではないですかね?
これを聞き分けれない、と言う話をしだすと、弓を変えたところで、、、という話にもなるでしょうね。実際、これらのほとんどは比べればこその違いであって、単体で聴いたときに衝撃を与えるような類のものではないですね。
ただ、個人の演奏スタイルに大きく影響するようには思います。音のイメージが変わって、時間を掛けて個性が形成されてきますから。。。だからこそこだわるのではないですか?
投稿者:パロパロ 投稿日時:2005/03/03 15:00 ---223.116.9
猫丸さまに質問したついでに、一言書いたのが余計だったようです。私の書いた文が引用されてレスがついたので、さらに一言追加させていただきます。
「楽器の先が200gも重くなったら?」とありますが、このようなことは、必然ではありません。この点も含め、ご意見の各論点については、最近、この掲示板に私見を書かせていただきましたので、よろしければそれをご覧いただければと思います。
肩当て等の音への影響については、「その理由を明確に述べたものがない」ということを指摘したつもりだったのですが。もし、音が変わるということ(理由・原理)を、きちんと説明したものがあれば、是非読んでみたいのでお教えいただければ幸いです。
なお、私個人としては、肩当て、アゴ当ての違いによる音質の変化に否定的ですが、弓についてまで否定するつもりはありません。ただ、楽器本体や弦の違いは音質に直接に影響を与えると思いますが、弓の方は、演奏者の演奏方法や演奏技術に影響するという意味で、間接的なものだと思いますが。この点は、興味がありますが、アジャスターとは直接関係がないので、肩当て等に関するテーマのスレッドが立てば、私見をもう少し詳しく述べてみたいと思っています。
投稿者:猫丸 投稿日時:2005/03/03 21:28 ---150.160.75
パロパロ 様
表現が足りなかったようです。
オケで音を合わせるのはオーボエのAで全体が合わせますが、きっちり合わせるのが合わせづらくなると言う意味です。
猫丸はビオラのことはよく分かりませんので、確かと思われる方の意見を伺ったものです。
ビオラのA線はスチールが定番、もちろんスチール以外を使っている人もいます。
バイオリンのA線はスチールを使っている人は少数派ですので、疑問がわいてきます。
この辺、明確でないので、ビオラのプロ中のプロ奏者にもう一度、伺っておきます。
肩当て、あご当ての音質に与える影響にまで議論が及んできましたが、確実に音質に影響します。
ただし、変化が、弾いている本人が感じるレベルと、観客が感じるレベルに分ける必要があります。本人が感じる違いほど、観客の場合、距離が離れると違いが分かりづらくなります。
弓も同じ事が言えます。
名弓と言われている物は、化け物と言うような振る舞いをすることがある反面、聞いている人にはほとんど違いが分からない様です。
実際に、舞台の上と下で引き比べ、聞き比べをしてみると、明らかな違いが出たり、全然分からなかったりで、この辺りが、議論を呼んで、決着が付かない理由だと思います。
ホントに、音の評価は難しいです。
投稿者:Terry 投稿日時:2005/03/04 02:49 ---110.157.66
私自身、まったくアジャスターを使いませんし、スチール弦でも慣れればE線でも出来るようになると思いますが、ペグの調整が完璧、あるいは完璧に近いものであることを前提にします。 肩当て、顎当て、テールピースで音が変わりますし(材質や重量で)、弾き手だけではなく聴衆の方もそれらを変える前の音、発音他を知っていれば、分かります(既に500人入るホールで確認済みです、500人は居ませんでしたが、プロ音楽家、音楽愛好家他、30人ほど)。 しかし、アジャスターの方は聴衆の方には分かり難く、弾き手の好き嫌いになってきます。発音、音色であじゃすたー有りと無しでは変わってきますし、どの種類、また同じ種類でも個々によって違います。
投稿者:てつ 投稿日時:2005/03/04 09:58 ---123.159.74
何れにせよ、こういった付属品は出す音のイメージのためにやっていて、見た目の問題ではない、というのが原則ですね。
こういったものは、大いに主観を含むものなので、はたから聴いてすぐわかるものとも言えるし、そうでないとも言えますね。何にしろ、継続的に自分の演奏を聴いてもらって変化や成長を感じ取ってもらう、ということを前提にしていないとあまり意味はないと思います。
アジャスターに関しては、バランスという比較的わかりやすい言葉で説明のつく変化がありますので、それなりに重要な要素でしょう。その他の付属品に関しては、振動効率などの変化、ということになりそうですが、どういう要素がどう影響するかは、なかなか説明しにくく、やってみないと、という部分が多いように思います。
個人的には、あご当てや肩当ての音色の差は相当あって、自分の弾き方にも大いに影響がありそうだと思っています。テールピースやペグに関しては、変化はありますが、それほど重要視していません。しかし、テールピースやペグに関しても、本体の材質や強さに合わせたものを選択すべきものであって、見た目のかっこよさだけで判断すべきものでもないですね。どっしりした楽器に、柘植というよりは黒檀なのでしょう。
そう。どういう音を出したいか、と言うことを合理的に考えるのが最も大事ですね。
Q:小指外転筋の発達
投稿者:Nana 投稿日時:2005/03/10 01:07 ---205.119.97
いつも楽しく拝見させてもらっています。
さて、質問させてください。
私はヴァイオリンをはじめて1年半になるのですが、
最近、左手小指側・側面下部の筋肉(小指外転筋)が
発達しているのに気づきました。右手と比べてみると
少々左手のほうが”こんもり”しています。
私の先生の手はそんなことなかったので、
もしかして、ムリな力がかかってヘンな筋肉が
発達してしまったのか?!と気になっています。
(まだ脱力がうまくできないので…)
果たして、この筋肉のつき方は「正しい」のでしょうか?
どなたか、ご示唆をお願い致します。
投稿者:ゆうな 投稿日時:2005/03/10 02:33 ---109.16.130
初めましてこんにちは。小指外転筋が成長するのは別に珍しいことではありませんよ。脱力して演奏するのはもちろん大切なことですが、それでも弦を押さえるという行為には必ず力が発生するわけですから、筋肉が発達するのはしごく当然の事です。たいていの方は弦楽器やピアノを習うまで、小指を意識的に使うことはまず無いと思います。ですから、Nanaさんがヴァイオリンを始められてからの一年半で、今まで使っていなかった小指外転筋が発達した可能性は十分にあります。おそらく先生の手は、小さい頃からヴァイオリンをやっていらっしゃるかと思いますので、手の成長と同時に筋肉も発達したために”こんもり”と特別な存在として表出しなかったのではないでしょうか。私の弟は大学からピアノを始めたのですが、やはり小指外転筋がいぜんより大きくなったと言っています。尚、筋肉というのは鍛えれば一生成長する組織です。そして筋肉は使えば使うだけ成長します。ですから、ひょっとしたら力の入りすぎもまだ多少あるかもしれませんが、あまり気になさる必要は無いかと思います。
投稿者:Nana 投稿日時:2005/03/10 21:42 ---205.119.97
ゆうなさん、ご丁寧なお答え、どうもありがとうございました。
…なるほど、ものすごく納得いたしました。そして安心しました。
また明日から張り切って練習したいと思います。
ひとまずお礼まで…。