Introduction

弦楽器 Q&A

弦楽器に関するいろいろな疑問にお答えします。

2023年12月31日をもちまして、新規投稿・コメントの書き込みを終了させていただきました。

5203件のQ&Aがあります。

Q:ネットオークションで売買される楽器は市場価値がない??
投稿者:パピ丸     投稿日時:2006/01/16 14:11  ---15.198.130

行きつけのヴァイオリン工房のおじさんが、「ネットオークションに出品されている楽器は、市場価値がないから、そういうところに出すしかないんだ」と言っていました。その方は、インターネットをやっていないようですし、私は、その意見に100%同感とは思いませんが、50%はあるかなと思います。

実際、ネットオークションでバイオリンを購入し、2度ほど失敗しています。一度は、中国製の新しいバイオリンで、細かい調整がさらに5万円分必要とのことで、そこまでの予算は見込んでおらず、断念。もう一度は、日本の古いバイオリンで、しばらく弾いていなかった物だったらしく、隙間があり、またサイズもいい加減だった。
いずれも、工房に持っていって明らかになった点です。素人目には分かりません。

でも、下取り保障をしていないお店で買ったバイオリンをネットオークションで手放す人もいると思うんですよね。中古の良いバイオリンを格安で購入したい場合は、ネットオークションの利用価値はあると思います。特に、最近まで弾いていたものなら状態もいいのでは?

ネットで専業の人が古めのヴァイオリンを出してるのも見かけますが、それも真贋が分からなかったり、その出品者は、工房の人ほど、ヴァイオリンの状態について見る目がない場合が多いので、ちょっと手が出しづらいですね。

試奏や返品可能かというのも重要なポイントですよね。音を確認せずに楽器を購入するのはあり得ないですよね。

ネットオークションでバイオリンを買うメリット、デメリットは、私のような考えで良いのでしょうか?購入時の注意点などさらにありましたら、教えてください。

投稿者:ほげげ     投稿日時:2006/01/16 21:14  ---150.179.239

御質問の筋から最初から脱線してしまって恐縮ですが
パピ丸さんは何故「行きつけのヴァイオリン工房のおじさん」からではなくて
ネットネットオークションでバイオリンを買うことに興味をお持ちなのでしょう?

「行きつけのヴァイオリン工房のおじさん」から買うデメリット
を何かお感じになってそのような質問が出てきたのでしょうか?

投稿者:ハンスのばか     投稿日時:2006/01/17 07:57  ---110.61.91

一般論として、実物を見ないで買い物をするのには当然のようにリスクが伴うでしょう。それも機械などの、市場に流通している物なら見なくてもどんなものだか分かりますが、バイオリンなどは1つ1つが全く異なるので、バイオリン専門店に出せないのでネットオークションを利用するという可能性は否定できません。ハズレてもいいからオークションを楽しんでみたい、そんな気持ちで買うならいいのではないでしょうか。真剣な取り組みでということならば、選択すべき方法ではないと、私は考えます。

投稿者:ほげげ     投稿日時:2006/01/17 10:54  ---150.179.239


ネット通販やネットオークションの提供者も色々で
大手が出している、専門店、個人営業者が同時に出している、
マニアの方が売り買いされる、もうバイオリンを弾くことが無いので出してしまう、
等あると思います。

消耗品、小物は別としてネットで買う場合でも
楽器は実際試奏して確認してのお求めをお勧め致します。
当り外れの確認だけでなく、自分との相性の問題があるからです。

試奏が出来ないノン・クレーム、ノン・リターン品を競り合って
入手する場合は実際の確認のしようが無いのでハンス??さんの言うとおり、
それなりの覚悟が必要性と思います。

投稿者:パピ丸     投稿日時:2006/01/17 11:01  ---15.198.130

ハンスのばかさんのおっしゃること、ごもっともです。

ほげげさんへ
>何故「行きつけのヴァイオリン工房のおじさん」からではなくて
>ネットネットオークションでバイオリンを買うことに興味をお持ちなのでしょう?

行きつけのヴァイオリン工房のおじさんも少し新作ヴァイオリンを仕入れていて、
定価の3割引で売ってくれます。

現在、所有している楽器は、そこで買ったものですが、はっきり確認していませんが
その工房は、おじさん一人でヴァイオリンを作っている工房なので、買取保障が
ないと思うんです。そして、自分の技術や資金的なことを考えると、買い換えると
したら、もう1度だけだと思います。絶対に、もう1度だけです。

そうであれば、次にグレードアップする際には、ネットオークションで、状態のいい
中古ヴァイオリンを格安で手に入れることを選択肢に入れたい訳です。間にお店が
入らないことを考えても安いと思うんです。ストラッドさん、ゴメンナサイ。また、現在
のヴァイオリンが新作なので、モダンまでいかなくても、少し古めで弾きこんであれ
ば、ベストじゃないですか。

それとも、ハンスのバカさんがおっしゃるように、
普通の弦楽器専門店をあたって、中古に的を絞って探した方がいいのでしょうか?

[みなさんへ追加の質問]
そもそも、「中古」って、どの楽器に該当するのでしょう?新作以外はみんな中古と
いえば中古ですけど・・・。コンテンポラリーに限って、新品以外は中古ということ
ですか?

投稿者:ハンスのばか     投稿日時:2006/01/17 18:13  ---110.61.91

実は正直申しますと、私もネットオークションで試しにバイオリンを買ったことがあります。バイオリン専門店で購入したメインに使用する楽器は別にあります。ではなぜ買ったかと言えば、ピックアップ(マイク)をつけるのに本体を傷つけたくなくて、安価な物を求めてネットで買ったという訳です。それで結果をと言えば、「良い材質ですぐにでも使える高級楽器」という謳い文句で、確かに一見きれいに見えたバイオリンでしたが、ネックがやや下がり気味で、仕上げも不十分でした。例えば魂柱の位置が適切ではない、ペグが甘いなどなど(多少経験のある人でないと分かりにくいかもしれませんが)がでした。せっかく買ったのに使わないのももったいないと思い、工房に出して調整をしてもらい、ようやく使えるようになりました。費用は4万5千円ほどかかったと記憶しています。この経験が前述のネットオークションは避けた方がいいとの根拠です。もちろんそうではなく良い物が当たったという方もたくさんいるでしょう。だから自分の経験を持って、ネットが全て悪いなどとはとても断言はできません。単なる経験での意見です。いずれにしても良いバイオリンを入手され、バイオリンがますます好きななられることを願っています。いい物が手に入りましたら、ぜひこの場でご紹介頂ければと思います。

投稿者:パスツール     投稿日時:2006/01/17 18:25  ---253.180.194

ご参考までに。 

色々な考え方があるかと思いますが、私は下記の意見に同意します。

http://www.sasakivn.com/werkstatt/qa/internet.htm

投稿者:セイジ     投稿日時:2006/01/17 21:49  ---151.3.240

>ハンスのばかさん

調整に4万5千円ほどかけてようやく使えるようになったという
「良い材質ですぐにでも使える高級楽器」とは、おいくらで購入
されたものですか?

安価な物を求めてネットで買ったそうですが、安価なものは
ネットであろうとなかろうと、値段相応のような気がいたします。

投稿者:ほげげ     投稿日時:2006/01/18 05:10  ---150.179.239


> パスツール さん

御指摘のS氏のページで、保守の件の指摘がありましたが

>>これをどうやってインターネットオークションや、
>>雑誌の個人売買、通信販売、個人輸入などで行うことができるというのでしょうか?

そのような提供者も技術者とチームを組んで保守をしている場合もあります。
個人的にはそれを書いているS氏自信にも間接的にですが
昔面倒を見て貰った事もありました。(笑)

投稿者:アマチュア     投稿日時:2006/01/18 11:39  ---114.105.242

実は私は今まで多くの楽器をネットオークションで入手してきましたが、ことバイオリンに関してはネットオークションでの購入はお店で中古品を購入するのに比べた割安率が他の楽器に比べて高いのが特徴です。それは他の楽器が商品の出所が明確である(限られた世間に知られたメーカー製がほとんどである)のに比べ、バイオリン(チェロ等もそうでしょうが、意外にチェロは人気度の違いか現在は割安度は低いです)は製作者が多様で小規模、当然古いものが多い等で情報が少なく出所が明確でない、また出所の真偽も当てにならずそもそも出所では判断できない価値の度合いが大きい等の理由で、現物を見ないで購入するリスクが高い分落札側も慎重になるためだと思います。従って当たった場合のメリットはそれだけ大きいということです。そしてリスク回避はいくつかの点に注意すればかなりできると思います(但し国内のオークションに限った話ですが)。私自身ははずれに当たったことはほとんどありません。一言でネットオークションでの出品といっても皆さんおっしゃるように色々な出品事情がありますが、一番はずれが少ないのはしっかりと自分で使ってきて何らかの事情で出品されたもの(基本的に儲けようとする要素がないので説明も信用できるし、即戦力になる)、次には良心的な個人のマニアが趣味の一環で売り買いをしているもの(良心的かどうかは商品説明や質問への対応、評価などで判断できると思います)でしょう。いずれにしろしっかりと写真と説明を見て疑問点は質問することです。業者さんの出品には割安感を感じないので手を出しませんが、まれに個人で良い物を独自調達されて本当に割安な新品楽器を購入できるところもあります(試奏もできるし調整やアフターもしっかりしていたりします)こういう商売はネットによる流通経路・販売費の削減効果を購入者側が教授できることなり、メリットはあるでしょう。

投稿者:ほげげ     投稿日時:2006/01/19 00:59  ---150.179.239

> パピ丸 さん
高価な物の入手は時間があれば試奏、
試奏のチャンスが無ければ質問コーナー等で
「相性が合わなかったら返品できますか?」と聞いて
提供者の後の対応を確認するのも良い事と思います。
どのように保守しているかも質問で確認して損は無いと思います。

> アマチュア さん
>> 出所が明確
ネット・オークションでは商品の出所を明確に説明出来るものと
知っていても業者間の絡みで公に出来ない場合があります。
例えば○○楽器のどのクラス全く同じ物ですが1/2の価格です、
などと明確に書いてしまうとそれは問題になります。

某有名弦楽器専門店でそこの商品説明を見て吃驚したのですが、
提供の商品のルーツ(出所)を全く理解していないと判断できる
ものを見かけることがあります。

私が遭遇した事例では、
ある工房で仕入れをしていた時、某専門店に納品されるはずの
ラベル付きの商品が間違って私のところに来てしまいました。
当然私はその商品を工房に戻したのですがその折、お話をしたら
卸業者のことを教えてくれました。つまりその商品の
製作者=>卸=>専門店 の流通経路が把握出来た訳です。

そしてその専門店のホームページを見て
商品の確認をして吃驚してしまったのです。
これはその専門サイトが悪いというよりも、
そこに卸している業者の倫理に問題を感じた事例です。

投稿者:弦喜     投稿日時:2006/01/19 01:17  ---6.35.40

国内ネットオークションについては、アマチュアさんの意見に一票。
私のメインの楽器は、国内ネットオークションにて6桁後半の価格で落札したものです。購入後に欧州の製作者本人に直接連絡し、真作であることは確認できています。
国内ネットオークションの価格のイメージは、市販の半額〜1/3といったところでしょうか。個人的には、店頭価格数十万円までの楽器は、真贋を云々するものではなく、その楽器の状態と作りと音と古さがすべてだと思いますので、破格に安いものは当然偽物としてその楽器そのものを見つめて、自分にとってそれだけの価値を感じるものかどうかで選べばよいのではないでしょうか。

海外のネットオークションは、さらにハイリスク・ハイリターンという感覚を持っています。しかし例えば国内最大手のネットオークションと海外最大手のネットオークションを比べると、後者の方が10倍ほど出品がありまた出品価格も低めなので、宝探しにはもってこいです。山のようにある駄作の中に、キラッと光るものが埋もれていることがあります。例えば、100年以上たった作りも音も良い楽器が500ドルで入手できる可能性は海外ネットオークションではありますが、国内楽器店ではノーチャンスです。

ネットオークションに出すのはお店よりも高く売れるから。またネットオークションで買うのは修理調整費用を足したとしても非常に安いから。その世界の中で市場価値はあり取引は成立しています。その分リスクは伴いますが、リスクも含めて買い物を楽しめる人には、とてもよいところです。
割れ・剥がれがないものであれば、駒・魂柱は当然新調するとして、指板削り、ぺグ調整まで含めて高級工房を避ければ3万円程度と思いますので、それは予め想定しておけば後から悔やむことはないでしょう。(楽器店から購入する場合であっても、お店によっては購入後それら調整が必要なケースはあります。)

投稿者:パピ丸     投稿日時:2006/01/21 01:16  ---178.229.44

皆さん、コメントをありがとうございました。メリット・デメリットとても参考になりました。

弦喜さんの楽器購入成功例は、うらやましいです。それは、使用者本人から購入されたものですか?モダン以前のものでしょうか?

> 国内ネットオークションの価格のイメージは、市販の半額〜1/3といったところでしょうか。

これは、中古についてあてはまることですか?ネットオークションにおいて、中古は、新品購入時の半額〜1/3が目安なのですね。提供者が本当の購入価格を記載してるかも、あやふやな世界ですけれどね・・・。そういう意味で言うと、楽器の状態と作りと音と古さがすべてという弦喜さんのご意見は、もっともですね。

投稿者:弦喜     投稿日時:2006/01/21 02:30  ---6.34.128

パピ丸さん。
まずは、私の書き込みはあくまでも私見ですので、そのように感じているものがいる、程度にお考えください。

>> 国内ネットオークションの価格のイメージは、市販の半額〜1/3といった
>>ところでしょうか。

>これは、中古についてあてはまることですか?ネットオークションにおいて、
>中古は、新品購入時の半額〜1/3が目安なのですね。

これは私が言いたい事とは違います。私自身ヴァイオリンにおいて、中古という概念は、最近の工場生産の大量生産品などにしか持ち合わせていません。古さという点では、生まれたて、幼児、少年、青年、働き盛り、円熟期といった感覚でとらえています。
お店でならこれくらいで販売されるであろう価格を市販価格と想定し、落札されている価格がそれに比べてどうか、というつもりで書きました。
古かろうと、新品であろうと、同じ印象を持っています。
なお、新品パーツや、定価が決められたメーカー品の新品楽器は、定価の65%から半額かなという印象を持っています。

投稿者:弦喜     投稿日時:2006/01/21 02:34  ---6.34.128

ストラッドさん主催のQ&Aということを考えると、上記少し書きすぎたかもしれません。もし問題があれば、削除願います。

投稿者:ほげげ     投稿日時:2006/01/21 06:21  ---4.41.28

削除の件、私も弦喜さんの意見に同意でストラッドさんにお任せします。

セイジさんの鋭い一言に感じ取ることが出来ますが
「良い物を得るために他人に甘えるのでは無く、少しは自分で苦労してみなさい!」というのが率直の意見です。
成功話の裏にはその土台となる数々の苦労や経験があったのではないでしょうか?

楽器の価値に関しては私はこう思っています。 

「楽器の価値はそれを持っている人によって決まる。」

投稿者:フェズ     投稿日時:2006/01/21 07:36  ---33.76.10

私はこれまで使ってきた楽器や個人輸入した楽器を時々出品しています。
売る側からすると、市価の半値で買ってもらえれば御の字ですが、1/3以下だとショップに流した方が高く取ってくれるのでは、と思いつつ、面倒なのでその程度まで下げることもあります。
売る側もあまりうまい話はないですね。

Q:グッチャルディ(Guicciardi)のチェロについて
投稿者:チェロ子     投稿日時:2006/01/14 02:41  ---251.13.124

過去ログ検索しましたがバイオリンの話ばかりでしたが、
グッチャルディのチェロの工房出荷額や
日本で買う場合の相場はわかりますか?

弾かれたことある方はいらっしゃいますか?

投稿者:チェロ子     投稿日時:2006/01/14 03:01  ---251.13.124

感想はチェロ以外の方もできればお願いいたします

投稿者:パジョー     投稿日時:2006/01/14 11:26  ---73.235.130

友達がバイオリンを持っていますが、外見も音も素晴らしい(超一流です)と思います。グッチャルディ自身の駒がついておりますが、とても厚く削っており(足の所で6.5mm)駒は替えたほうが良いか、薄めに削ってもらったほうが良い音が出ます。
問題は、彼自身から買ってもバイオリンで450万ぐらいはするそうです。

投稿者:パジョー     投稿日時:2006/01/14 11:30  ---73.235.130

すみません。 日本円にちゃんと計算したら、500万ほどでした。

投稿者:チェロ子     投稿日時:2006/01/15 00:49  ---90.109.155

新作の中では値段も別格ですね…。
グッチャルディのチェロは日本には入ってきてないのだろうか。

コストパフォーマンス的にはどうでしょうか?値段に見合った性能を持ち合わせてますか?

投稿者:弦喜     投稿日時:2006/01/15 10:11  ---6.34.66

以下、私見です。
書籍やWebからの情報を総合する(あくまでも耳学問ならぬ目学問だけですが)と、Guicciardi の楽器を手にすることは は日本で言えば 「人間国宝が年間数個つくる作品を入手すること」に近いと思います。しかもそれを使う世界における一流からの注文がすでに溜まっている状態の中でです。
チェロとなるとさらにその年作るかどうか、というレアものでしょうから、さらに困難度があがります。

チャンスがあるとすると、
・なんとかGuicciardiと懇意にしている人を探し出し、数年待ちの依頼者リストの最後に加えてもらうよう交渉してもらう。
・誰かが手放すのを、あらゆる経路に網をかけて待ち、それをゲットする。
・本人に直接アタックしとにかくあきらめずに熱意を伝え、依頼するための場を作ってもらって、購入費用を持って行き直談判する。
くらいでしょうか。

チェロの価格は、普通ヴァイオリンの倍はしますので、それだけの金額を即金で払える経済力が最低条件となるでしょうね。
お店が仕入れようとしても、今の状況であれば低い業者価格は設定されにくいでしょうから、想定される店頭価格はとんでもない値段となり、費用・期間・資金回収を考えると、日本のお店としても非常に手を出しにくいのではないでしょうか。

弦楽器の価格は、需要と供給・景気・重要楽器店の思惑などで決まりますので、購入する人が充分にいるならば、それだけの価値があるということです。

投稿者:チェロ子     投稿日時:2006/01/16 01:27  ---122.177.100

なるほど。
しかしグッチャルディはインターネットとかで調べてもあまり情報が出てきませんね。(特に日本のサイトはほとんど無し)
一応国際的な評価としてはどのようなものなのでしょうか。

投稿者:パロパロ     投稿日時:2006/01/16 09:57  ---223.116.48

Guicciardi については、名前しか知らず、見たことも触ったこともないのですが、コスト・パフォーマスについてなら、答えることができます。楽器についてコスト・パフォーマンスを云々できるとすれば、せいぜい100万円程度まででしょう。バジョーさんが書いているように、バイオリンが450〜500万円もするなら、コスト・パフォーマスについて論ずるのは無意味ですね。値段の大半は、楽器の性能に付けられているものではないからです。

我々の身の回りには木工製品がたくさんあると思いますが、100万円もするものって、いくつあるでしょうか? 

投稿者:rio     投稿日時:2006/01/16 10:28  ---148.68.11

>グッチャルディは
>インターネットとかで調べても
>あまり情報が出てきませんね。
>(特に日本のサイトはほとんど無し)
>一応国際的な評価としてはどのようなものなのでしょうか

インターネットでの照会・検索は限度がありますよね。ご苦労お察しします。

国際的というのは、日本以外のどこの国を指すのかわかりませんが、米国および西欧諸国では、有名なモダンと呼ばれる時代の製作家Aポッジの直系の弟子として上質の楽器を作る製作者のはずです。

投稿者:チェロ子     投稿日時:2006/01/17 18:33  ---90.30.157

ありがとうございました。

調べた限りでは工房に弟子とかはいないそうですが、
弟子の作った作品に名前だけつけて売られてるとかそういうことはないのでしょうか。

本人の証明書があれば問題なしでしょうか。

投稿者:チェロ子     投稿日時:2006/01/17 18:50  ---90.30.157

それと、モダン以上なら特に本人の鑑定眼も必要になるでしょうが、
新作の場合は、そこまではシビアに考えなくても良いのでしょうか?

例えば、一見さんには良い楽器は出してくれない、とか
カモがネギをしょってきたように、それなりでしかない楽器に相場以上ふっかけられてしまうとか…。
(新作は製作者が同じなら品質は多少はバラツキこそあれ、
 値段帯というのは、どの楽器店でも大差は無いかと思うのですが)

投稿者:rio     投稿日時:2006/01/17 20:16  ---148.68.11

>弟子の作った作品に名前だけつけて
>売られてるとかそういうことはないのでしょうか。
彼はそういうことはしない人と聞いてはおりますが…

>本人の証明書があれば問題なしでしょうか。
「問題」とは何が問題がわかりませんが
証明書が本物であれば、真作と考えてよいでしょう

>それと、モダン以上(モダン以前の意味??)なら
>特に本人の鑑定眼も必要になるでしょうが、
>新作の場合は、そこまでは
>シビアに考えなくても良いのでしょうか?

新作でも最近贋物が出てきています
楽器の質よりも、まず第一義にブランドにこだわる場合には
有名製作家の楽器を買うときには注意した方が良いでしょう
信頼のおけるお店で購入することが肝要です。


>例えば、一見さんには良い楽器は出してくれない、とか
そういう目にあったこともあります。(苦笑)

>カモがネギをしょってきたように、
>それなりでしかない楽器に
>相場以上ふっかけられてしまうとか…。
Guicciardiほどの有名な製作者の楽器を買う場合には、定価云々より、「この楽器を買うのに、いくらまでなら出せるか」という判断を求められると思います。このクラスの楽器を求める人は、いくつかの楽器を経験している場合が多いので、心配はいらないのではないでしょうか。

>新作は製作者が同じなら品質は多少はバラツキこそあれ、
>値段帯というのは、どの楽器店でも大差は無いかと思うのですが

Vnの話ですが同じ製作者で 年代と質の違いで同じ楽器店で200万円の差を見たことがあります。

投稿者:チェロ子     投稿日時:2006/01/17 21:23  ---90.30.157

みなさん丁寧な返信ありがとうございます。

>>本人の証明書があれば問題なしでしょうか。
>「問題」とは何が問題がわかりませんが
>証明書が本物であれば、真作と考えてよいでしょう

の問題には、

>新作でも最近贋物が出てきています

こういうことも含んでおります。
が、楽器屋さんを通してでも証明書を用意してもらえればよいのですね。

>>弟子の作った作品に名前だけつけて
>>売られてるとかそういうことはないのでしょうか。
>彼はそういうことはしない人と聞いてはおりますが…

わかりました。非常に厳格な方とききますし、
自分の出す楽器に対しても厳しくチェックされるのでしょう。

rioさんのおっしゃる200万の差は、何年物くらいの差があっての話でしょうか?
相場も詳しく知りたいのでさしつかえなかったら、それぞれの年代と金額を教えてくださったら助かります。
また、rioさんは大変詳しい方のようですが、グッチャルディに関してはどのような印象をお持ちでしょうか?

投稿者:rio     投稿日時:2006/01/18 03:12  ---29.242.228

>>>本人の証明書があれば問題なしでしょうか。
>>「問題」とは何が問題がわかりませんが
>>証明書が本物であれば、真作と考えてよいでしょう
>問題には、「新作でも最近贋物が出てきています」
>こういうことも含んでおります。
>楽器屋さんを通してでも
>証明書を用意してもらえればよいのですね。

本人の製作証明書があれば真作でしょう。
ただ、その証明書も贋物があるのでご注意ください


>rioさんのおっしゃる200万の差は、
>何年物くらいの差があっての話でしょうか?
5年も違わなかったと思います
正確には A Poggi ラベルのGuicciardiという説明でしたので…

>相場も詳しく知りたいのでさしつかえなかったら、
>それぞれの年代と金額を教えてくださったら助かります。
Guicciardiクラスの楽器は相場で判断するよりも
弾いた印象と、チェロ子さんがその楽器に対して
どれだけなら出してよいか?
という判断で決まるものだと思います。

弦喜さんが述べられているように
Guicciardi の楽器を手にすることは日本で言えば 「人間国宝が年間数個つくる作品を入手すること」に近いので相場感を持ち合わしていません。またここで数年前の相場を説明しても反対に混乱を招くと思いますので、ご勘弁ください。


>また、rioさんは大変詳しい方のようですが、
>グッチャルディに関してはどのような印象をお持ちでしょうか?

ハハハ…詳しくはありません。ただ、一時期、楽器を探していたときに、候補に挙がった楽器でしたので少し知っている程度です。

彼の楽器(VN)の印象は、「普通のいい楽器」ただそれだけです。
彼の楽器は、市場の流通が少なく、出会えるチャンスがなかなかないので、どうしても彼の楽器が欲しいというときは、Poggiも候補にしてはいかがですか?(チェロがあるかどうかはわかりませんが)

素敵な楽器との出会いがありますことをお祈りいたします。

投稿者:チェロ子     投稿日時:2006/01/18 15:29  ---0.16.106

>本人の製作証明書があれば真作でしょう。
>ただ、その証明書も贋物があるのでご注意ください

鑑定書ではなく、製作者本人による証明書でもそういったことがありうるのですか!?
確実に真作という判をもらうにはどうしたらよいのでしょうか…。

>5年も違わなかったと思います
>正確には A Poggi ラベルのGuicciardiという説明でしたので…

グッチャルディ自身がこういうことをしてた方なので、本人も後期作品は誰か他人の物にラベルをつけてる可能性もあるものではないかな、と思ったものでした。


相場をおききしたのは、もともと新作は総じて割高なので、(パロパロさんのおっしゃるようにCP度外視気味で)
楽器の「性能」に加えて、「成長性」も考えて買わなければいけないため、
年代によってどれほど評価が変わっていくのか知りたい、という物でした。

投稿者:rio     投稿日時:2006/01/18 20:35  ---148.68.11

>確実に真作という判をもらうには
>どうしたらよいのでしょうか…

チェロ子さんが絶対的に信頼している店あるいは人から購入すること、あるいは本人から直接購入。


クレジットカード会社のブラックカード保有者には
「欲しいものを捜してくれる」サービスがあるようです
それなりに調査費用・交渉費用(実費:交通費+人件費)
がかかりますが、金さえ払えば、何とか目指すものが
手に入るでしょう。

このサービスを使って、昨年のクリスマスに、子供のために「エンたま」を調達していた人を何人か知っています。


百貨店の外商部のようなセクションとお付き合いがある人も、相談できると思います。実際に、百貨店を介して、英国の弦楽器店から、オールドを購入した人を知っています。


チェロ子さんは
とても、グッチャの真作にこだわっているのですね。
良い学期が見つかると良いですね

投稿者:チェロ子     投稿日時:2006/01/19 00:26  ---0.18.67

ありがとうございました。
証明書だけでは真作の証明はむずかしいものなのですね…。

よく楽器屋とかで「製作者自身がその楽器を持った写真」付きの証明書付きなのをウリにしてるものがありますが、ああいうものも全くアテにならないと思ってよいのでしょうか?

本人に会いに行くのはとても無理だし、
行きつけの楽器屋にグッチャルディが入ってくるとは限らないし…。
難しいものです。

外商の話は初耳でした。

投稿者:rio     投稿日時:2006/01/19 02:34  ---29.242.228

>よく楽器屋とかで「製作者自身が〜略〜アテにならないと思ってよいのでしょうか?

スミマセン私はそのような証明書を見た事がないのでなんともコメントできません。ペーパーを信じるか信じないかは、個人の判断に依ると思います。WEB上で楽器や証明書の現物を見ないままこれ以上のお話はできないと思いますがいかがでしょう?

>行きつけの楽器屋にグッチャルディが入ってくるとは限らないし…。

行きつけの楽器屋さんに、捜すよう依頼してはいかがですか?
楽器店はたいてい、いろいろなネットワークを持っていますので
時間をかければ見つかるかも知れませんよ


外商は、自動車、美術品、楽器とお店に販売していない物でも手配してくれるすごいところですよね。チェロ子さんのご自宅に外商の方が出入りされていいるならば、チャンスありと思います。

グッチャ手に入ったら、ぜひ感想を聞かせてください。

投稿者:チェロ子     投稿日時:2006/01/20 00:55  ---0.1.35

ごめんなさい
>>よく楽器屋とかで「製作者自身がその楽器を持った写真」付きの証明書付きなのをウリにしてるものがありますが、
これは勘違いです。
ネットで見る楽器紹介のページで同じページに本人の写真と証明書の写真がのっけてあるのを見て勘違いしました。

実はグッチャルディに関して、
弦を買いにいつもと違う店にたまたまよってみたら、話をしてみたらソコでは用意できるかもしれない、ということですが、
普段の店は調達はかなり厳しい、という感じだったのです。
悩む。

投稿者:ほげげ     投稿日時:2006/01/20 02:39  ---4.41.28

グッチャルディの新作を通常の店で扱い難いのは
納品までに4年でしたっけ?凄く待たされるからだと聞いております。
ですので直接本人を訪問して入手の手続きをするのが無難と思います。
グッチャルディではないですが私も完成を待っている別の製作者の
楽器がありますがグッチャルディの話を既に知っていましたので
完成までに2年待つ覚悟が出来ました。

Q:弓がくっついてしまうのですが。。
投稿者:はる     投稿日時:2006/01/16 17:12  ---4.0.158

憧れのヴァイオリンを思い切ってはじめることにした初心者です。
予算はあまり出せないのですが、音色の気に入ったものがほしくて何度も試奏を重ねた末、楽器自体はその楽器店オリジナルブランドで20万くらいの響きの気に入ったものがあったのでそれにしようと思っています。
私の中でピンと来ないのは弓の方で、いちおう最終選考に残ったのはA.KNOLLというメーカー(?)のもので12万くらいのもの。
音色はしっとりするので気に入るのですが、木の部分と毛がくっつきそうになってしまうのです。
その弓は、木も細めで少し華奢な感じで、そうっと開放弦を引く分にはそんなに気にならないのですが、ちょっと強めにひこうとすると弓の真ん中あたりで毛と木がくっつきそうになるのです。
そういうことはよくあることなのでしょうか?
私はまだ見よう見まねでひいているので、私のやり方の問題でしょうか。でも少し太めの弓で試奏してみるとくっつきそうもないので、私のやり方だけの問題でもなさそうです。
弓の調整や毛の張り方の問題でしょうか。また、そういう弓はよくない弓なのでしょうか・・?
ちょっと先が重たいように感じますが、しっかりと安定して音がでるので気に入っているのですが、くっつきそうなのが気になってしまうのです。
何かアドバイスをいただきたいのですが、よろしくお願いします。

投稿者:パロパロ     投稿日時:2006/01/16 18:24  ---223.116.48

文面からは正確に判断できないのですが、はるさんは、全くバイオリンの経験がないのでしょうか? であれば、まずは、このような高価な買い物をしないことをお勧めします。


第1に、バイオリンは残念ながら、独習で弾けるようになる簡単なものではありません。もちろん、見様見真似で弾けるようになってしまう人もいるようですから、100%不可能とは言いませんが、適切な先生について練習を始めることを考えるべきだろうと思います。仮に先生に付くなら、楽器を(場合によっては無料で)レンタルすることも可能かもしれませんし、楽器の選定について先生のアドバイスを受けることも可能になると思います。レンタルするぐらいなら、初めから買った方が安くつく…などということは、考えない方が無難ではないかと思います。

第2に、楽器の選定には、ある程度の知識が必要です。矛盾するようですが、先生やはるさんの周囲にいるバイオリンを弾ける人が、最善のアドバイスをくれるかどうかは分かりません。知識だけなら(人によっては演奏技術も)、店のスタッフの方が遙かに上かもしれません。そして、特定の人の言いなりで購入を決めるのではなく、あくまでも「アドバイス」を受けようとするなら、その取捨選択の判断に当たっては、自分自身の、ある程度の知識や経験が必要となるはずです。

第3に、この掲示板には、経験、知識の豊富な方がたくさんいらっしゃるようですが、実物を見ていないものについて、言葉だけで判断し、その結果を言葉で伝えることには限界があります。見ず知らずの人が匿名で書く言葉をどれだけ信用できるか、その判断に当たっても、上に書いたのと同様、ある程度の知識や経験が必要になるはずです。

たくさん書いてしまいましたが、もちろん、私の個人的な考えに過ぎません。結論だけを記すなら、1曲を弾けるようになるだけでも大変な練習を必要とするバイオリンを買おうとするなら、長期間練習を続けられるという見込みがついた段階で、適切なアドバイスを「直接」して与えてくれる人(信頼できる店なら、店員でもいいと思います)を得てからにするのがいいと思います。

投稿者:はる     投稿日時:2006/01/16 19:52  ---4.0.158

言葉足らずですみませんでした。ヴァイオリンの経験はありません。
ヴァイオリンはこれから習い始めるところです。地方なので、ヴァイオリンの先生を探すのも大変でした。
ヴァイオリンを置いてある楽器店はほとんどなく、まして試奏できるところなどありません。
その先生につくと、予算に応じてヴァイオリンを売ってくれるのですが、先生がだいたい決めて渡してくれるのです。それでもしろうとが選ぶよりはちゃんとしたものを渡してくれるとは思いますが、私はせっかく好きなことをやっと始められるのだから、自分の好きな音のするものがほしかったのです。
「見よう見まねでひいている」というのは、店員さんや、知人に教わりながら「試奏をしている」ということなのです。
試奏も重ねるうちになれてきて弓の違いがやっとわかるようになってきたところです。
音の違いはわかるのですが、動かしたときのやりやすさや、やりにくさが、最近少しずつわかるようになったのです。
弓は、値段やメーカーはほとんど見ずに色々試奏して、音だけで上記のものが私の気に入ったヴァイオリンとよく合うということだけで選んでみたものです。
くっつきそうになるのが気になるので、やめた方がいいのかどうか迷っているところなので、ご意見を聞きたかったのです。

初心者には高価すぎるとのコメントがありましたが、レイトスターターにとって、「一生のうちでどれだけの曲が弾けるようになるか」ということが目的なのではなく、少ない限られた時間の中でどれだけ音楽を楽しみ、音を味わって生涯をすごすかということが私のヴァイオリンを始める意味なのです。

もっと探せば、初心者にやりやすい安いものがあるのでしょうか。
初心者にとってはこれは高価すぎると言うことなのでしょうか。

なにぶんしろうとなものですから、色々な人の意見を聞きたかったのです。
あまりにも初心者すぎて場違いな質問だったら失礼いたしました。

投稿者:ドラ     投稿日時:2006/01/16 21:27  ---95.122.124

自分が弾いてみてしっくり感じたものを買うというのはいいことだと思いますし、買う、買わないの判断はあなたの自由ということで僕はあまり言いませんが、少しだけアドバイスさせてください。

まず、ちょっと強く弾くと弓の木と毛がくっつきそうになるとのことですが、毛の張り方が弱すぎる場合は別として、そのような弓は「腰が弱い」弓なのです。このような弓は、演奏面で大問題なので避けるべきです。少し太い弓で弾くとそのようなことがおこらないとのことですが、これは当然です。ただ、そのような弓は重くなってしまうなどの欠点があります。
しかし12万円の弓ならば、どうしてもいい素材が使えないので、細くて腰が強い弓はそう簡単には見つからないのではないでしょうか?

また、パロパロさんが、「楽器の選定には知識や経験が必要」と言っておられますが、これはそのとおりなのです。
たとえば、あなたは最初、「ちょっと弓の先が重たい気がしますが・・」と、それがよくないことであるかのように言っておられますが、持ったときに軽く感じるように(重心が手元にくるように)バランス調整された弓(安い価格に多く、とても持ちやすく感じる)がむしろ演奏面で悪影響を及ぼすことがあることをご存知ですか?本当にいい弓は、すこしだけ重心を弓の中心よりに感じるものなのです(と某製作家が言ってました)。

つまり、知識や経験がない人がいいと感じるものは、実はよくないものだ、ということもありうるのです。パロパロさんは、初心者が高価な楽器を買うこと自体が悪いと言っているのではなく、高い買い物だから、きちんと見極める知識・経験を身につけてから慎重に選んだ方がいいということをおっしゃりたいのではないでしょうか?だって、もし今あせってよくないものを選んでしまうと、将来すぐ買いなおすことになってしまうのですよ?

投稿者:セイジ     投稿日時:2006/01/16 21:40  ---151.3.240

12万ぐらいは勉強代と割り切って、買ってみれば
よろしいのではないですか。いいか悪いか、
お金を払って確かめる経験も必要でしょう。

投稿者:パロパロ     投稿日時:2006/01/16 21:54  ---106.50.182

はるさん、私のコメントで気分を害してしまったのならすみません。

誤解があるようなので、さらに書き込むことにしましたが、私は「初心者にとって…高価すぎる」と書いたつもりはありません。一般論として(すなわちバイオリンに限らず、あらゆる買い物に当てはまる話として)捉えてもらってもいいと思いますが、ものの良し悪し、値段の高低がある程度判断できるようになるまでは、高価な買い物は控えた方がいいのではないかと述べたつもりでした。もちろん、30万円の買い物が高いか、安いかは、個人の懐次第で変わってきますから、勝手に判断したのは失礼だったかもしれませんね。

ついでに、もう一言書かせていただくと、確かに地方でよい先生を探すのは大変だと思います。私は、東京に住んでいますから恵まれているのかもしれませんが、それでもよい師に巡り会うのは簡単なことではありません。こればかりは、運と相性できまるのではないかと思えるぐらいです。

蛇足ですが、限られた時間だからこそ、可能ならレッスンを受けるべきだと思います。私の言葉ではありませんが、「レッスンは、上達への早道、時間の節約なのです。」。独学なら3年かかるところを、よい師に恵まれれば、1年で済ませることができるかもしれません。

はるさんは、弓について質問されたのに、これに対する答えがないのは不親切だったかもしれませんね。Knoll は、有名なドイツのメーカーで、製品は世界中で販売されています。この過去ログにストラッド店員さんからの回答もありましたから、Knollで検索してみてください。

弓の棹と毛が接触してしまうのでは、演奏に差し支えるでしょうが、そうでなければ、いくら「くっつきそう」になっても演奏自体には問題はないと思います。毛の張力、弾き方(強さ、角度)、弓自身の強さなどで条件は変わりますが、後は弾き手の好みとしか言えないのではないでしょうか?

ドラさんも、何点かポイントを指摘されていますが、ここの掲示板でもいろいろと弓についても議論されていますから、質問に対する直接の回答はないかもしれませんが、「弓」などのキーワードで検索して目を通してみると、参考になるのではないかと思います。

投稿者:ドラ     投稿日時:2006/01/16 22:33  ---95.122.28

「腰の弱い弓」について少し補足します。
僕の実体験ですが、僕は以前、あなたが言ったような、少し強く弾くと毛がくっつきそうな(当然強く弾くとすぐくっつく)弓を使ったことがあります。とても腰が弱いため、音の立ち上がりがもやっとしていてはっきりせず、きちんとした音をだすためにはかなり弓圧をかけなければなりませんでした。しかしそうすると、どうしても右手で力を強くかけることになってしまいます。バイオリンの演奏において、余計な力をかけていてはスムーズな演奏はできません。うまく脱力して、本当に繊細に力加減をすることが必要になります。これは上級者になっていくにつれてどんどん実感していくと思います。
つまり、あまり腰の弱すぎる弓は絶対に上達を妨げると思うのです。

ただ、腰はパロパロさんもおっしゃるように好みの問題もあり、強ければ強いほどいいということではありません。

投稿者:Wagnerian     投稿日時:2006/01/17 00:52  ---66.159.132

ヴァイオリンという楽器は、知識の無い人が選ぶのが本当に難しい楽器で、私なら5万円でも買わないと思うような楽器を、20万円や時には100万円近くも出して買っている人が私の周りにもたくさんいます。地方の場合、楽器店の人自身も楽器の価値がわからない人が多いので、店員を責めるつもりはありませんが。弓も同じで、良いものを妥当な値段で選ぶのは経験が無いととても難しいです。かく言う私も、見る目が無かった昔に弓に大金を投じて失敗した経験があります。

まだヴァイオリンを始めたばかりで、周りに楽器を見る目がある信頼できる人がいない場合は、はじめはあまりお金をかけない方が良いと思いますが。

弓に関しては、周りに一緒に選んでくれる人がいない場合は、初心者の方にはカーボン製が良いのではと思います。例えば、Eastman 社の弓は確か2万円しなかったと思いますが、下手に10万円近くする木の弓よりよっぽど良いです。バランスも強度も程良いですし、品質も一定でしょうから安心できますし。10万円以上する弓でもとんでもないものが本当にたくさんありますから。もしあなたが弓による音色の違いなどがわかるようになれば、数十万円以上は用意してフェルナンブコの弓を探せばよいと思います。
以上、あくまで私見ですが。

ちなみに、良い木を使っている弓は細くても腰が強いです。腰の強い弓は一般的傾向として音色が悪くなりますが、本当に良い弓は両方兼ね備えています。

投稿者:弦喜     投稿日時:2006/01/17 03:10  ---6.35.242

以下、私見です。
A.Knollは定価で5万〜20万円クラスの量産タイプのドイツ弓ですので、売値が12万であればその中では上の下のモデルとなります。そのクラスであれば、弱くてフニャフな弓である可能性は少ないのではないでしょうか。
ドイツの普及クラスの少しよいものは、大抵は固め・強目の傾向に振れているように思います。丈夫で長持ちという感じがして、柔らか、しなやか、という感じがするものはあまり経験がありません。
また重量が標準的(60g前後)であるならば、細い方が木の密度が高く堅いのではないでしょうか。

従って、あまり経験の無い方が、弓の毛が真ん中につきそうと考えるケースを想像すると、議論されているのとは逆に、弓の反りが強く、また弓の張りも強いため、弓の毛を充分に張れない状態で弾いている可能性が高いと思います。

20万の楽器に対して12万の弓は相応のものだと思います。
お店の人、知人の方は、その弓をどのように評価しているのでしょうか。先生含めよく知った人に、その現物の性能について評価してもらうことをおすすめします。
またねじれ、曲がり、フロッグの接合部の浮き、フロッグのがたつきなど購入にあたってはチェックすべきポイントもあります。

投稿者:はる     投稿日時:2006/01/17 23:29  ---4.0.158

みなさんのご意見とても参考になりました。
腰が強い、弱いということがあるのですね。確かに、皆さんの言うとおり、きちんと見極める知識・経験を身につけてから慎重に選んだ方がいいということの意味がわかったような気がします。
また試奏のために上京するので、ご指摘のあったことを考えながらひいてきます。
また今までは自分の「耳や手の感覚」を中心に考えて選んでいたので、今度は店員さんの意見もきいたり、説明を受けてみようかと思いました。
カーボンの弓はまだひいたことがないので考えのうちに入れてみようかと思います。
私のしろうと的な質問に、皆さんそれぞれ貴重なアドバイスをありがとうございました。

Q:オクターブのスケールの上達方法を教えて下さい。
投稿者:かよかよ     投稿日時:2006/01/13 12:32  ---170.236.44

ヴァイオリン音階教本(小野アンナ著)を練習しています。3オクターブのスケールと3度や6度のスケール、オクターブ(8度?て言うのかしら?)のスケールをやっているのですが、先生は「指や手の形で覚えていくしかない。」と言われ、勿論、頭では指と指の間隔がだんだん狭くなり、再び広くなっていく。と言うのはわかるのですが、指はわかってくれません。
練習の仕方は、
 ・1と4の指を同時に押さえ、下の音・上の音・重音と弾き、どっちの  音程が正しい・修正する。
 ・次の音に移るとき、指を弦から放さない。しかし、手の力は抜く。
の観点で練習をしてください。と先生は言うのですが、既に1ヶ月も同じ物を練習しているのにもかかわらず、上達せず、自分でどうしたら良いかわかりません。1の指だけ・4の指だけで音階をするのは、さほど酷い音程ではないのですが、1・4同時に押さえると1の指の音階さえも音程が怪しくなります。手の力を抜く。というのも、具体的にこうしたらこうなる。などと口では説明できません。
どなたか、アドバイスを宜しくお願い致します。

投稿者:かよかよ     投稿日時:2006/01/16 14:52  ---170.236.44

こんな質問はやはり邪道なのでしょうか?
邪道かもしれませんが、誰か教えて〜という感じなのですが・・・。

投稿者:ぼこ     投稿日時:2006/01/16 15:38  ---151.218.196

かよかよさま

返事がないのは、みんな同じように悩んでいるからだと思います。
自分もバイオリン歴、うん十年になりますが(腕はアマチュアとしては下手ではない方だと自分では勝手に思いこんでいる)、最近レッスンを再開して、カール・フレッシュの方を使って練習しています。主に各弦ごとの音階、3オクターブの音階、分散和音、3度、6度、オクターブをやっていますが、本当に難しいです。苦痛です。特にハイポジションと、G線などは体が硬いので余計つらいです。

そんな自分がアドバイスなどできないですが、
オクターブのコツは、指の形を決めて、カク、カクとポジションを上げていく感じで、その指の広さの感覚を、各ポジションごとに(いわゆる左肘の角度ごとに)身につけるしかないと思います。特に小指の形はポジションが上がっていくときに、崩れやすい(置いてきぼりにされてしまう)ので小指の指先に弦が当たるところがいつも一定になるように注意が必要です。
あとは、聞こえてくる音をどっちを主に聞くかも大事なことだとおもいます。ハイポジションになる場合には、自分は高い方の音を中心に聞くように心がけています。

ただ、かよかよさまの場合には、レッスンで習っているようですし、先生の言われる事をしっかり練習すれば、2〜3年経てば前よりうまくなっていると感じると思います。1ヶ月では・・まだまだかな?・・・

レッスンでは、やっとある調がまともになると、「次はこの調ね」と別の調の練習をいわれて、また一から始めるので、嬉しいやら悲しいやら。前のやった調も忘れないように、時々やりましょう。

あとは、忙しくても、音階だけは10分でもいいから毎日弾くことですかね。

ある調の音階(Es-durとかFis-mollなどの結構きついやつですが)を半年かかってやっている自分ですので、あまり参考にはならないかもしれません。

投稿者:ぼこ     投稿日時:2006/01/16 15:41  ---151.218.196

もう一つ忘れていました。

このような内容は、以下のサイトの掲示板の方が、返事が貰いやすいかもしれませんね。

http://fstrings.com/

投稿者:かよかよ     投稿日時:2006/01/17 10:51  ---170.236.44

ぼこさん アドバイス有難うございました。
やはり、地道にコツコツとやらないといけないのですね。でも、皆同じ様に悩んでいるとは・・・全くそうは思ってもいませんでした。自分だけ出来ないのかと思っていました。また今日から諦めず細々と練習していきます。

投稿者:M     投稿日時:2006/01/17 15:43  ---11.193.59

とりあえず
オクターブ独特の響き(2つの音が一つになるような)感覚を掴むのです。

正しい音程はもちろん大切だけど、

とりあえず
オクターブ独特の響き(2つの音が一つになるような)感覚を掴むのです。

3度よりも簡単なはず。

投稿者:チェロ子     投稿日時:2006/01/17 22:18  ---90.30.157

視覚で音程を合わせてもかまいませんから、一度オクターブの音程をとります。
その状態の左手の感覚を記憶します。

目を閉じて、1の指はどの角度でどこをどれくらい開いて押えてるか、4の指はどうなのか、
それを左腕全体で感じとって、
一度左手を楽器から離して脱力したあと、
もう一度目を閉じた状態で、さっきと同じ手の形をさっき覚えた感覚を頼りにして再現して音を出して、オクターブが合うまで試します。
「体で覚える」とはこういうことだと思います。

自分の専門はチェロですが。

Q:チェロの駒について
投稿者:YK     投稿日時:2006/01/13 14:37  ---214.97.18


はじめまして!チェロを始めて四年目の学生です。

先日、駒を交換したのですが、(前の駒に反り癖がついていたせいもあると思うのですが)前より弦と指板の高さが高くなっていて押さえるのに大変苦労しています。特にハイポジションがとても痛いです(泣)
高さを低くするにはやはり駒を削った方がよいのでしょうか?
またそれは自分でもできるのでしょうか?

演奏会も近いのでどうしたものかと悩んでいます。
教えてください。よろしくお願いします!

投稿者:ほげげ     投稿日時:2006/01/14 11:22  ---150.179.239

工房に持っていく時間が無い、自分でやって見たいなどの場合、

以前の駒を新しい駒の上に重ねて脚下を合わせ、
鉛筆で駒カーブを新しい駒にトレースし、
それに合わせてヤスリで削ってやれば良いのではないでしょうか?
最終目標よりも1〜2mm高めにして一度駒を立てて弦を張り、
▲ヤスリで弦の溝を微調整し、弾き易い状態にして
最終はカーブの上、駒の厚さを整えます。
溝は弦の食い込みをあらかじめ考えて、削って終わらせるのではなく、
定規など刃のないもので木の繊維を圧しておくと良いです。
厚さは駒脚の厚さはそのままにして一直線に駒の上に向かって薄くします。
(紙やすりで削るのは指板側の面だけです。)

投稿者:弦喜     投稿日時:2006/01/14 17:22  ---6.35.127

ほげげさんの上記発言は、「工房に持って行くのがベストだが」という前提は当然入ってのものだと思います。
まずは、今回交換してもらった工房に連絡し、状況を説明した上で、予約を入れて持って行ったその場で調整してもらうのがベストです。
替えて間がないのでしたら、費用についても融通がきくでしょうし、前の駒の状態、楽器の状態もわかっているのは、その工房です。
多分今までの駒では指板に対する弦高があまりにも低いから、標準的な高さにしてあるのだと思いますが、再調整を依頼する場合は、演奏性(高い場合は指への圧力が強い、低い場合は大きな音で弦をきちんと振動させたときに指板にあたるなど)と音のバランスで、交換前と交換後の間の高さに落ち着くと思います。

高音が弾きにくいということは、指板が適正なアーチに削られておらずフラットなのかもしれません。これも弾きにくさ解消のチェックポイントとして工房とご相談ください。

なお前の駒をお持ちでしたら、暫定的にそれに戻すというのも一案です。

投稿者:YK     投稿日時:2006/01/17 16:32  ---214.97.18


結果的に楽器を工房へ持って行き、調整してもらいました。
ほげげさん、弦喜さんの的確なアドバイス、大変勉強になりました。
ありがとうございました。これからもよろしくお願いします。

Q:2分の1・外国製・20万〜 探しています。
投稿者:チーズケーキ     投稿日時:2006/01/16 20:28  ---219.196.244

初めまして。
2分の1サイズで、
10万円〜20万円程で購入出来る、
音色の良いバイオリンを探しています。
情報をお持ちの方がいらっしゃいましたら、
ご連絡下さい。
宜しくお願いします。

投稿者:パピ丸     投稿日時:2006/01/17 13:10  ---15.198.130

無難なのは、カール・ヘフナーではないでしょうか?ストラッドさんでも扱っておられるようですし、相談メールを出してみられてはいかがでしょうか?知名度がありますので、サイズアップ時にネットオークションで売りやすい(値段は安いですが・・・)と思います。

それか、最近、ネットオークションで、モダンヴァイオリンのレンタル権を出品されている方がいます。1ヶ月5000円程度ですが、特に、男のお子さんで、成長が早く、使用期間が短いのあれば、かえってレンタルの方がお得で、良い楽器を演奏できると思います。

Q:チェロの価格
投稿者:光     投稿日時:2006/01/15 13:34  ---103.127.123

子どものチェロをフルサイズに買い換えようと思っています。
予算的に30万〜60万位なのですが、この位だとさほど差が無いと言われました。それとこの位の価格だと中国製でもいいと言われました。私は、ドイツの方がよさそうに感じるのですが、素人なのでわかりません。
この位の金額だとあまりいい音は期待できないのでしょうか?教えてください。

投稿者:yama     投稿日時:2006/01/15 14:47  ---9.26.41

古い話ですが、チェロをはじめるに
あたって購入の相談をさせて頂いた時
20〜100万(入門器)
100〜300万(中・上級者)
300〜万(ブランドロイヤルティ&思い入れ)
チェロの評価は3段階だと云われました。
(プロオケ奏者曰く)
余裕があるなら最初から長く使える物を
購入しておいた方が投資効率が高いとの事で
300万前後でちょっと古いチェロを購入。
購入してから10年近く経過しますが他人の使用
しているチェロが気にならないレベルの物なので
結果的には良い選択だったと思います。
良くありがちな経緯(楽器店曰く)は、最初20万で購入
→60万に買替(下取りゼロ)→120万に(下取り15万)→300万
に買替(下取り30万)と300万円の楽器を購入するまでに
差引き455万費やしているケースでだそうです。

投稿者:yama     投稿日時:2006/01/15 15:02  ---9.26.41

ちょっと思い出したので蛇足まで

http://blog.goo.ne.jp/kengbo/m/200601

以前、チェロを30万円くらいで作ってくれる
方の話題があがってましたので予算の範疇内
でのご参考まで。

投稿者:Hiro     投稿日時:2006/01/15 21:03  ---234.4.10

上記の作家にビオラ製作を依頼しているものです。

音色には人それぞれ好みがあるでしょうが、この価格帯から選ぶのであれば楽器のサイズ、モデル、木材、フィッティング、ニスの色、種類などを選ばせてもらえるこの工房での注文にはある一種の満足感があり、この先楽器を大事にしていく上でも良い思い出になると思います。

また将来故障した場合に製作者のかたになおしていただける、という安心感もあります。

ただ完成までに数ヶ月かかるのでお急ぎの場合には難しいかも知れません。

12月に工房にお邪魔した時にはちょうどチェロがありましたので、連絡されればもしかしたら、あるものを試奏させてもらえるかもしれません。

投稿者:光     投稿日時:2006/01/15 21:10  ---103.127.123

yamaさん、早速のお返事有難うございました。
下取りをして、だんだんいい物を買えばいいと単純に
思っていましたが、アドバイスを頂き、改めて購入の仕方を
もう一度考えようと思います。

投稿者:光     投稿日時:2006/01/15 21:29  ---103.127.123

hiroさん有難うございました。先ほど上記のサイトを
見てみました。色々選べるなど魅力的ですね。
行ってみたいのですが、少し遠いので、すぐにとはいかないようで残念です。でも皆さんに色々アドバイスをして頂いて嬉しいです。有難うございました。

投稿者:momo     投稿日時:2006/01/16 01:23  ---3.41.131

参考になるかわかりませんが、私の場合
30万(中古、弓、ハードケース込み)スタート→楽器のみ30万位(サイズ変更)→150万(ドイツもの200年程前のもの)でした。
健康状態も良く、音も外観も気に入っています。他人のものは気にならない性格ですが、買った工房(遠方)以外で修理を出した時に、プロ用に使用できるもの、との意見をいただきました。今後、買い替えることはないと思います。
値段にこだわらず、運良く良いものが手に入ると良いですね。

ちなみに、チェロは低音の鳴らない楽器は止めた方が良いと聞いております。

投稿者:光     投稿日時:2006/01/16 20:28  ---103.127.123

momoさん有難うございました。楽器を手に入れる事は、楽器との縁と言うものもあるんでしょうね。私もこれと言う楽器と早くめぐり会いたいです。

投稿者:虎虎虎     投稿日時:2006/01/16 20:48  ---214.99.1

製品、音色に標準化されたものがない為、固体は売り手側の主観で高低をさまよいます。商店も然り、国内でも同作者の同年代製品で2倍の格差が在る所も在ります。競争原理が働かないマイノリティな世界です。内外格差は著しく、そして極端を極めます。Gの金黒檀を求めようとすればは4000$で充分お釣りがきます。100万以上はたいて購入された方々からは仕様が違うと商店擁護の発言も出そうですが?お金持ちなのだから些細な事に耳を傾けず己の信じた道を行け!と小言の一つも言いたくなります。7000$程度のCremona製品が380万円で扱われていたりオールドを購入した日にはラベルの信憑性を問われやらで日本の商店は全く持って抜き差しなりません。年間生産量がVnで20万本超と云われる供給過剰な現状で何処の商店もテクニックを駆使して売り捌こうと頻迫した呈を現しています。「ソリスト向けの固体です。完全無比なプロ仕様です。プロ奏者の彼是さん推奨云々...。挙句の果てには横文字の知らないおじさんが以前使用していた物です伝々」南無阿弥陀仏。ただ残念な事は中々売れません。在庫は何時も定位置で無知な顧客をいざなっています。私は楽器を購入するに当たってデイラーを通して購入する程にブルジョアでも無ければセバスチャンでもありません。P.Fuchsに値切って製作をお願いするピラミッドの底辺付近を安住とする者です。日本の商店は、西洋文化はモンゴロイドには副わないと仕入価の3倍付から5倍付をされるそうです。売れないのですから暴利を貪るのは商人の当然の権利です。また5倍付された固体を購入するかしないかも買い手の器量です。もし可能であれば私の様に作り手に直接頼んで見て下さい。そして提示価格の30%offを忘れずに値切って見てください。無知な猿めと高確率で吹っ掛けて来ます。人生は、カードゲームの繰り返しの様にここでも小さな駆引きを満喫できます。音色・納期・半金入金のリスクは3倍付を購入するに及ばないものと考えられるようでしたら勧め出来ます。

Q:バイオリン弓の曲がりの判定の仕方(基準)
投稿者:ファイ     投稿日時:2006/01/12 01:29  ---109.80.142

こんばんはファイと申します。バイオリン弓を買う際に「左右に曲がっているような弓は買うべきでない」と言われますが、どうやって判定すれば良いでしょうか?
演奏できる状態にネジを巻くと、どんな弓でもほんの少しは右または左に曲がっているように見えるのですが、ほんのちょっとでも曲がって見えるだけでもダメな弓なのでしょうか?
ネジの方から弓の先に向かって見ると、スティック全体がちょっとだけ右に曲がっていたり、弓の先の方だけが左に曲がっていたりと、全く曲がりの無い弓というのには出会ったことがないのです。パッと見では曲がってないように見えても、じっくりと見ていると「なんとなく右に曲がっているような・・・」という具合に、どの弓も多少は左右に曲がっているように見えます。なおネジを巻いた状態だと曲がっているように見える弓でも、ネジを緩めてやるとたいていは真っ直ぐに見えます。
「じっくりと見ているとなんとなく右(または左)に曲がっているような気がする」というレベルであれば問題無いのか、完全にストレートじゃないとダメなのか、そのあたりの判定基準を教えていただけると助かります。よろしくお願いします。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2006/01/13 16:02  ---192.40.201

こんにちは、

>完全にストレートじゃないとダメなのか、

弓は自然の木を使っておりますので、完全というのは難しいというか不可能な気がします。

曲がりの度合いですが、誰が見ても明らかに曲がっているような弓は問題だと思います。

>じっくりと見ているとなんとなく右(または左)に曲がっているような気がする」というレベルであれば問題無いのか、

これも個人個人の感じ方によっては差があると思いますのでなんとも言えません。このようなご質問は実際に弓を手にとっていないと、なかなか返答が難しいと思います。

いずれにしろ気になる場合は専門家にご相談する事をお勧めいたします。それでは!

投稿者:ファイ     投稿日時:2006/01/13 20:30  ---109.81.218

ストラッド店員 様
ご親切な回答ありがとうございます。自分が今回のような疑問を持ったのは、バイオリン関係の本に「弓を選ぶ際はスティックが真っ直ぐであることは第一条件」であるような記述が多いのに、実際に数多くの弓を見ると、どんな弓も多少は左右どちらかに曲がっているという事実によります。自分は「真っ直ぐ」と聞くと「定規のように完全に真っ直ぐ」というイメージを持っていました。たしかに天然の木ですから、多少曲がっているぐらいは仕方ないのかも知れませんね。
あと2点ほど質問させて下さい。
弓の曲がりは、毛を緩めた状態ではなくて、毛をある程度張った状態(演奏可能な状態)で判定するということでよろしいでしょうか?自分の経験では、強めに張れば張るほど、左右方向への曲がりがよりハッキリとわかる(顕在化する)ように感じております。
ネジの方から弓先に向かってサオ(スティック)を見たとき、右に曲がっているのと左に曲がっているのでは、どちらの方が良いのでしょうか?右にも左にも曲がらず完全に真っ直ぐなのがベストなのでしょうけど、たいていは右または左に多少曲がっているので、どちらに曲がっている方が「まし」なのか知りたいところです。
よろしくお願いします。

投稿者:セイジ     投稿日時:2006/01/14 01:02  ---151.3.240


毛を下に置いて真上から弓を見た場合の右側(弓を倒して弾いたときに弦と接する側)の毛が、使用に伴って伸びてくる傾向があるので、相対的に短くなる左側の毛のテンションに引っ張られて、スティックが左側にまがる傾向があります。

毛をゆるめた時に真っ直ぐな弓が、毛を張った時に曲がるケースはこれです。この場合の横反りは、それほど気にしなくても大丈夫でしょう。

職人によってはあらかじめ、毛替えの時に、こうなるのを見越して右側の毛を若干短めにセットする場合もあるようです。スティックそのものが横反りしている場合でも、このような毛の張り方のバランス調整で、テンションをかけた際に、真っ直ぐになるようにすることもある程度は出来るようです。

投稿者:ほげげ     投稿日時:2006/01/14 03:16  ---150.179.239

一般的に真っ直ぐなのは良いことだと思います。
弓がバタつかなければですが、
場合によっては横曲げを良しと思う場合もあります。

細かい話になって恐縮ですが、
毛を張って真っ直ぐな弓があるとして、
弓元で弓を傾けて持った状態で毛に圧を加えた瞬間に
弓の真後ろから見ると多かれ少なかれへたって曲がって見えます。
ですので理想を言えば微妙にへたりに拮抗している曲げを持つ弓が良いと思います。
(Vn&Va弓は右曲がりで、Vc&Cb弓は左曲がりで拮抗できる。)

曲がりの原因の1つですが
フロッグの取り付けが下手でそれによって捩れて見える弓は直すのが
困難です。棹の穴埋めと彫出しをやり直す必要があるから。
また、単なる横曲がりでなくて捩れのある材を使った弓も直すのは困難です。

昨年暮に自分が書いたコメントを探すことが出来ませんでしたので
以下に部分コピペさせて頂きます。

> 古い弓でありがちなのはVnとVaで左曲がり、Vc弓で右曲がりします。
> 弓元で弓を傾けて引く時に棹にかかる力が弓を長年の内にそうさせます。
> そのような場合、毛替えの上手な職人の中には棹を熱で直すのではなくて
> 毛の左右の本数とテンションを調整して
> 弓を張った時だけ真っ直ぐになるように調整する場合もあります。
> Vn弓の話ですが、腰の弱めな弓は真っ直ぐな棹でも毛を張った時に
> 微妙に右曲がりするように毛を調整した
> 弓が個人的にはヘタった感触がないので安心して弾けます。

私は捩れでは無い弓の曲がりは大抵加熱して直してしまうのですが
稀に形状記憶材みたいな弓に出くわすことがあってどうやっても
ダメな場合もあります。

投稿者:ファイ     投稿日時:2006/01/14 22:47  ---109.80.212

セイジ様、ほげげ様。大変わかり易く説明していただきましてありがとうございます。おかげさまで疑問が解消しました。弓のサオそのものが曲がっているかどうかだけでなく、毛の状態にも影響を受けるということが良くわかりました。それでは。

Q:弦を張りなおす
投稿者:タケ     投稿日時:2006/01/14 21:35  ---15.132.6

D線が切れたのですが、古いヴィジョンを張ろうと思ったら、
DとAの区別がつきません、ペグにあたる部分、青とみどりどちらがDでしょうか?ばかばかしい質問ですいません。

投稿者:t     投稿日時:2006/01/14 21:47  ---95.122.207

色はそれぞれなのでわかりません。
一度Dの音になるように張ってみて、その弦の張り具合で判断してみてはどうでしょう。ゆるすぎれば、その弦はA線ということになります。

投稿者:弦喜     投稿日時:2006/01/14 21:48  ---6.35.127

ヴィジョン・チタニウムでは、緑がD、青がAです。
(ヴィジョンと逆にするとは思えません。)

いろいろな弦の色識別情報をホームページに掲載しているお店はいくつかあるのですが、なぜかヴィジョン(チタニウムも)は見つかりませんでした。

Q:弓の製作者について
投稿者:ミチ     投稿日時:2006/01/11 18:25  ---79.142.123

最近新しく弓を買ったのですが,
その製作者がどのような方なのか,どなたか知っておられましたらおしえていただけますか?
弓には,B. ETZLER と名前が押してあります。
よろしくお願いします。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2006/01/13 16:07  ---192.40.201

こんにちは、

B. ETZLER ですが、資料を調べましたが解りませんでした。
申し訳ございません。どなたか解る方いらっしゃいましたら情報よろしくお願いいたします。

投稿者:弦喜     投稿日時:2006/01/14 18:36  ---6.35.127

想像するに、もし新しい弓ならば、
http://www.instrument.hu/en/text/tagok.html#etzler
のことではないかと思います。
結構、検索エンジンでヒットします。
BがBerndの頭文字である確証はありませんので、あくまでも参考情報として。

投稿者:ミチ     投稿日時:2006/01/14 20:01  ---79.142.199

弦喜さん,調べていただき,ありがとうございました。
彼(?)の弓は1997年生と言うことですが,ごく最近買い求めました。
文章から,中堅の意欲あふれる製作家のような気がしました。
私にとってはとても使いやすい弓です。
結構高い買い物でしたので,これから大事に使っていこうと思います。
ありがとうございました。

ついでと言っては失礼ですが,質問させていただきます。
弓は,バイオリンのように経年変化による良い面というのはあるのでしょうか?
スティックの材質が硬くなってきて強くなったり,軽くなって,さらに操作性がよくなったりというようなことってあるのでしょうか?

投稿者:弦喜     投稿日時:2006/01/14 20:39  ---6.35.127

弓にはあまり詳しくないのですが、ヴァイオリンのように経年変化によって音がよくなる、という話はほとんど聞きません。これについては、異論があればぜひ聞いてみたいです。
どちらかと言えば、古い弓が使用によりヘタッてくるという話の方をよく聞きます。

数少ない経験の中ですが、昔の弓を見て思うのは、見た目細くてもちゃんと重量も強度もあるものが多いということです。今新作で見る弓よりも、18世紀・19世紀(ドイツのフレンチコピーの手工大量生産品も含め)のものの方が明らかに木の密度が高いように思います。
その主な理由は、推測ですが、染色用途含めた伐採により充分育ったペルナンブーコが枯渇してきて、以前のように密度の高い部分を厳選してつかうことができなくなっているのではないでしょうか。黒檀他の材料もそうかもしれません。
ですから、技術とともに、よい材料のストックを豊富に持っていることが、今後よい弓メーカーとしての評価を受け生き残っていける条件のように思います。