Introduction

弦楽器 Q&A

弦楽器に関するいろいろな疑問にお答えします。

2023年12月31日をもちまして、新規投稿・コメントの書き込みを終了させていただきました。

5203件のQ&Aがあります。

Q:楽器の大修繕
投稿者:足かけ15年     投稿日時:2008/10/29 03:27  ---238.16.8

チェロを15年ほど弾いている社会人です。レッスンは途切れることもありましたが、先日ようやく鈴木の8巻を卒業してハイドンのコンチェルトに取り掛かっているところです。
自分のチェロは(たぶん)50-100年前程度のフランス製、ラベルを剥がした跡があるのでおそらく量産楽器、といわれています。先生を通して9年前に120万円で購入しました。
今はサブとして使っている初代楽器と比べ、ずいぶんネックが細く削られています。9年間弾いてきて今更なのですが、いまだにサブ楽器のほうが左手が楽です。一言で言うとメインのチェロでは「手が余ってしまう」、具体的にはA線を押さえるときに脇・肘・指を折りたたまないとポジションが取れません。また、各弦間の距離が狭く、隣の弦に触れないように神経を遣います。
そのことを職人さんに伝え、指板の削り直しやナット・駒調整を何回かやりましたが解消できませんでした。

このうえはネック交換しかないのか・・・と考えていますが、一般的に交換では糸巻き〜ネックを1体として新たに作成するのか、それとも他の楽器から移植するのか(移植できるのなら、どちらも量産楽器ですしサブの楽器との交換を考えています) 費用はどのくらいかかるものか 他にネックを太くする方策はないのか、の3点についてお教え下さい。
また、上記の職人さんとネック交換の話をすると「この楽器でそこまでやるのは・・・」という雰囲気の会話になってしまい、いつも話が前に進みません。漠然としていて申し訳ありませんが、普通なら別楽器への買換えを検討するような修繕なのでしょうか?

長文で申し訳ありませんが、ご意見頂けるとありがたいです。よろしくお願いいたします。

Q:フレッシュタイプ
投稿者:ふと     投稿日時:2008/10/15 05:30  ---4.162.64

フレッシュタイプの顎当てにはオールドとニューがあるらしいのですが、どのあたりが違うのでしょうか。

具体的な使用感についてご教示ください。
どういう人に合う合わないというような点がわかるとありがたいでです。

よろしくお願いいたします。

投稿者:QB     投稿日時:2008/10/15 10:13  ---145.236.139

私の理解では

こちらが、ニュー
ttp://johnsonstring.com/images/accessory_largeimage/chvnfflebst_300_300_L.jpg

こちらが、オールド
ttp://johnsonstring.com/images/accessory_largeimage/chvnfleebst_300_300_L.jpg

差異はカップの形状になりますので、使用感は人それぞれでコメントしづらいです。
ただ、顎の位置がテールピース真上(どセンター)の場合は、オールドは不適だと思います。

投稿者:amria     投稿日時:2008/10/15 14:11  ---24.99.109

便乗で聞いて良いですか?オールドではテールピース上に

チンレストが来るのは不適・・とありますが、何故なのか

教えて頂けるとありがたいです。私も娘の楽器のチンレスト

をフレッシュタイプに変える様に先生から言われたので、

是非参考にしたいです。宜しくお願いします。

投稿者:QB     投稿日時:2008/10/16 09:39  ---37.164.44

いわゆるFlatなフレッシュと違い、オールドと言われているものは、丁度テールピース上の顎側(顎を引っかける部分)が凸状になっているからです。デザイン的にテールピースよりわずか左(場合によっては右)に顎をおく事を想定していると個人的には考えています。
もちろん、気にならなければ、何でもないのでしょうけど。
私は以前Flatタイプを使っていました。顎の位置がまさにテールピース上にあり(視線の先にテールピース/駒/上ナットが一直線に近く並ぶと言うと想像付くでしょうか?)、その当時オールドタイプを試した時には、全く持って合いませんでした。

投稿者:maria     投稿日時:2008/10/16 12:15  ---24.177.100

QBさんへ

ご丁寧にありがとうございました。また現在タイ在住なので中々バイオリンのアクセサリーや弦が思うように手に入らず困っていました。上記ショップを教えて頂き感謝します。

ふとさんへ

この場をお借りして済みませんでした。感謝いたします。

投稿者:QB     投稿日時:2008/10/17 11:31  ---145.236.138

Oldタイプも、真ん中の凸が強いものと、比較的緩やかなもの、、いろいろ流通していますので、可能な限り実物で試してみてください。
あと、Flatタイプも、ものによって高さの違いがけっこうあるようです。

もし、ご興味があればSASの顎当ても検討されたらいかがですか?
テールピース上に位置させることができ、かつ何段階か高さの種類が選べ、また表板に対する角度も変更できます。

投稿者:QB     投稿日時:2008/10/20 13:39  ---145.236.138

ご参考。
ttps://www.viva-sas.com/chin_adjusting.htm

投稿者:maria     投稿日時:2008/10/20 14:47  ---24.128.36

早速調べてみました。あとはタイに輸出してくれる業者をさがしてみます。ありがとうございました。

投稿者:のんちゃん     投稿日時:2008/10/20 18:01  ---223.144.130

SASの顎宛ての愛用者です。SASならすぐに送ってくれます。おそらくタイも例外ではないと思います。

投稿者:maria     投稿日時:2008/10/20 18:05  ---24.145.73

どうもありがとうございます。助かります。

投稿者:maria     投稿日時:2008/10/28 23:20  ---24.177.98

先日は色々教えて頂きありがとうございました。SASの顎当てと同社の肩あて購入出来ました。顎当ては角度の微調整が利く上、さすがに肩当ても顎当てと組み合わせて高さが丁度よくなるようにうまく作ってあるので関心します。教えて頂いて感謝いたします。

Q:チェロの中から黒い物が出てきました。
投稿者:まゆ     投稿日時:2008/10/27 21:16  ---30.187.196

初めまして。
チェロを購入して1年になります。
今日練習をし終えてケースに仕舞おうとしたら
チェロの中で砂が転がっているような音がするので
驚いてチェロを揺すってみると
形状は黒い消しゴムのカスのようで乾燥している物が出てきました。

これは一体何なのでしょう。
もしご存知の方がいらっしゃいましたら宜しくお願い致します。

投稿者:もくもく     投稿日時:2008/10/28 00:49  ---56.236.202

いちばんありそうなのは「虫のフン」だと思います。

投稿者:まゆ     投稿日時:2008/10/28 22:30  ---30.187.196

もくもくさん、どうもありがとうございます。
やはり虫のフンなのかもしれません。
取り合えず楽器屋さんに持って行ってみてもらいます。
どうもありがとうございました。

Q:小学生の子のバイオリン購入
投稿者:バディ     投稿日時:2008/10/26 10:44  ---.208.104

初めて質問させていただきます。
今度小学生の子供が、新しくフルサイズのバイオリンを購入することになりました。先生に相談すると、スズキはちょっと・・・・とおっしゃられています。
バイオリンはピンきりですが、いったいいくらくらいのものを購入するのが妥当でしょうか?

投稿者:ぶらっちぇ     投稿日時:2008/10/26 11:12  ---110.26.254

誰もが納得する「妥当」はないです。

「新しくフルサイズの」というのはフルサイズから習い始めるということでしょうか。それともサイズアップということでしょうか。
 
それから○ズキ・ヴァイオリンだって、ハイエンドは定価150万の楽器を出しています。それも「ちょっと……」というわけではないですよね、たぶん。

要はご本人のやる気や実力がどのくらいあるのか、親がどのくらい投資する気があるのかで、「妥当」は決まると思います。
300万のイタリア著名製作者作だってヴァイオリンにそれだけの情熱を注ぐなら「妥当」です(ユーロも下がっているし?)。
他方、趣味で弾くぶんには、よいものを選べば10万円台だって立派に一生ものでしょう。お恥ずかしながら、うちの子なんか中国製3万円台のを気に入って弾いています(もっといい楽器を用意したのですが)。ま、それがうちの子には「妥当」ということかも知れません。

投稿者:バディ     投稿日時:2008/10/26 14:18  ---.208.104

ぶらっちぇさん早々のご返答ありがとうございます。      

うちの子は今習い始めて7年になり、今度サイズアップになります。
今はフランス製のオールドを使っています。この楽器は楽器店の方から勧められるままに購入した楽器でした。
私は、本当に素人なので何がいいと言うのがわかりません。
私自身○ズキでも、とっても良いとは思っているのですが、このまま楽器店に行くと、また言われるがままのものになってしまうのではないかと思い、質問させていただきました。
本人は、まだ進路を決めかねている段階なのでどういったものを、いくらくらいで買ってあげるのがよいのか迷ってしまって・・・
これからの、やる気しだいですよね。
ありがとうございました。

投稿者:ゴマゾウ     投稿日時:2008/10/26 16:52  ---5.198.121

同じよな質問が続くので一瞬、同一人物?かと思いましたが違う様ですね。笑

今まで分数楽器にフランス製のオールドを使われていて、フルサイズで○ズキというのははっきり言って格下げ(失礼)になるのでちょっとマズいかと・・・
楽器が変る(グレードアップ)というのは、傍目には一見(一聴?)出る音は殆ど変らないのですが、実は楽器でも弓でも弾いている「本人」にとってはまさに「眼から鱗が落ちる」程の変りようで、それこそ毎日弾くのが楽しくなる!というのも決して誇張ではないのです、これが。
それを思えば先生の>スズキはちょっと・・・は、しごく正論でしょう。

そして、件の楽器店で以前買ったフレンチ楽器はどうなんでしょうね?
値段やそれに伴う音もまあ「妥当」と思われたのであれば、この先フルサイズもそこで奨められるものを買われてもいいのでは?とも思いますが。
小さい頃からある程度年代が経った楽器(俗に言うオールド、モダン)を使っているのなら、この先もその路線?で行く方が音に対しての馴染みや楽器の反応や発音、そして右手のボウイング等も自然で無理が無くてよいかと思いますが。
あと、よく言われる「進路」によって楽器を決めるというのは一概には・・・つまり、将来専門の道を目指すから本場イタリア製の古い楽器をとか、あくまで趣味だから程々でいいとか、等は一般論や多分に先生の考えや多かれ少なかれそれと密接した楽器商の商売上の考えもあるからです。

先のスレにもありましたが、フルサイズに移行するにあたり予算的なものがまず前提になりますよね。
100万円というのは一つの目安でしょう。そして、その価格帯では楽器によって年代や出処のはっきりしない、かつ当たり外れも大きくて性能的にもバラツキの多いオールド、モダンなどよりも、
コンテンポラリー(新作)の方がある意味、精神衛生上からも良いかと。
憧れのイタリア製は駆け出しの新作でも100万では厳しいかと思いますが、東欧製(ハンガリーやチェコ)には100万も出せば結構いいものがあります。
試しに先生にご同伴願って弦楽器専門店や工房を訪れ(事前に電話でアポを取っておき、その時におおよその予算の提示もしておきます)、何台か楽器を用意してもらい、先生や子供さんにもじっくり弾き比べてもらい一緒に決めるのはどうでしょうか?

投稿者:バディ     投稿日時:2008/10/28 19:16  ---146.66.249

ゴマゾウさんありがとうございました。
やはり色々と試してみて子供にあうものを選ぶべきですね。オールド、新作もろもろ検討してみます。
後は、予算とも相談してみます・・・
ありがとうございました。

Q:バイオリンの弓の毛替え後の故障
投稿者:ツンメル     投稿日時:2008/10/27 00:01  ---151.17.163

昨年末、弓3本を都内の工房にて毛替えを依頼しました。そのうちの1本を練習のメインに使用しているのですが、夏に先端の毛を留める詰め物がとれてしまいました。修理は無料でしたが、先週またもや弾いている時に、詰め物が飛んでしまいました。電話すると、修理担当者が不在でしたが、経営者と思しき方が「中国製の弓ですか?見てみないとわからいけれど、製作の段階で変な穴の掘り方をしているのがあり、多分治らないと思う。思い入れのある弓でなければ、処分した方が、、、」という趣旨の返事をもらいました。どこで作られた物かわかりませんが、安い割に良い弓でした。これを修理するのには、結構な金額がかかるとも言われました。修理して数ヶ月でまただめになるというのは、この弓の製作段階での原因が大きいのでしょうか?バイオリンの先生から、ここから毛が抜けるのは経験がないとも言われ、ショックでした。

投稿者:猫丸     投稿日時:2008/10/27 10:15  ---71.201.156

>夏に先端の毛を留める詰め物がとれてしまいました。

時折見かける事故ですね。

第一原因は、くさびの工作精度不足です、何度でもやり直してくれるはずです、はっきり言って、下手ということになります。

投稿者:QB     投稿日時:2008/10/27 10:31  ---145.236.138

>「製作の段階で変な穴の掘り方をしているのがあり、多分治らないと思う」
ほどの状態であれば、毛替えをした際、もしくは少なくとも修理(やり直し)をした際に、職人さんから指摘があってもおかしくないはず。。。

現物を見ずに「中国製の弓ですか?・・・」というくだりをのたまう工房には、私ははっきり言って信頼は寄せられません。
(仮に調べてみたら、本当に弓の製作段階の原因だったとしても)

実際、USでは初心者用の弓、日本でもかなりの弓が中国製であるなかで、いまさらあまりに製作内容がトホホなものも、少ないとは思いますが。。。

もう一度職人さんに直接相談するか(その職人さんがヘボな可能性もありますが・・)、別の工房に相談されるのもよろしいかと思います。

投稿者:ツンメル     投稿日時:2008/10/27 13:57  ---164.23.86

猫丸さん、QBさん。どうもありがとうございました。
この工房では、指板の交換、ひびの修理などをお願いしていましたが、仕上がりがちょっと雑かなと感じていました。そういえば再修理をお願いしたこともありました。

別の工房に持っていくのが正解みたいですね。

Q:ヴァイオリン弦の歴史
投稿者:アベーテロッソ     投稿日時:2008/10/21 20:11  ---25.185.246

 ヴァイオリン弦の歴史に質問させていただきたいのですが、ヴァイオリンにおいて、E線〜G線まで4本とも裸ガット弦が張られていたのは、およそいつ頃まで(西暦何年頃まで)だったのでしょうか?

 E・A・D線に裸ガット弦+G線に銀巻きガット弦という組み合わせは、1920〜1930年頃までは一般的だったようですし、E線にスチール+A・D線に裸ガット弦+G線に銀巻きガット弦という組み合わせは、1980年頃までは時々見かけられたようです。

 例えば、ハイフェッツの1970年のTV出演時の映像では、E線にスチール+A・D線に裸ガット弦+G線に銀巻きガット弦という組み合わせを、愛用のガルネリ・デル・ジェスに張ってます。

 
 およそいつ頃まで、ヴァイオリンにおいて裸ガットのG線が使われていたのかということを知りたいな〜と思い、質問させていただいております。

 このことについてご存知の方がいらしたらご教示下さい。それでは、よろしくお願いいたします。

投稿者:物知り?     投稿日時:2008/10/22 12:31  ---57.115.49

古い文献に「1687年にセント・コロンブという当時の有名なヴァイオリニストが巻き線を発明した、と書いてある。」という記述を見つけました。巻き線が発明された後もしばらくの間は、裸ガットの方が主流だったと思われますが、裸ガットのG線がいつ頃まで使われたかに関する記述は見当たりません。参考になれば。

投稿者:ぶらっちぇ     投稿日時:2008/10/23 08:36  ---238.16.8

この「セント・コロンブ」とはフランス・バロックの作曲家、ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者のサント−コロンブのことではないですか?

投稿者:スガラボット     投稿日時:2008/10/23 17:01  ---255.65.237

アベーテロッソ さん、こんにちは。

少し質問の主旨から少し外れるかも知れませんがご参考になればと思いレスさせて頂きます。この頃モダンの楽器にも裸ガットを張るのが流行ってきた傾向があって、某Vn掲示板でも長〜い裸ガットのスレッドが出来たりしています。そこでも出てくるToro社の裸ガット弦をネット販売しておられるお店の掲示板に、モダンVnのG線に裸ガット弦を張った報告があります。
ttp://coastaltrading.biz/patio/read.cgi?no=28

これによると、G線に1.80mm径の裸ガット弦を張ってもバランス的にはまだ他の弦より少しテンションが弱めだとあります。音色はその発言を引用すれば、

> 1.80mmの裸ガットのG線の音についてですが、弦が太いことが影響していると思いますが、明らかに太く温かい音、つまり、ヴィオラやチェロを彷彿とさせるような太い音が出ます。

だそうです。この時のD線は1.06mm径だそうですから1.80mmというは随分太いですね。ですから1600年代末には巻線が発明されていたとすれば、音色もガンバ的で通常の演奏には太すぎる裸ガットのG線はかなり早い時代からあまり使われていなかったのではないでしょうか。あくまで個人的な見解ですが……。

投稿者:アベーテロッソ     投稿日時:2008/10/24 07:18  ---0.93.240

 物知り?さん、ぶらっちぇさん、スガラボットさん、ご回答ありがとうございます。

 巻き線のG線が発明されたのは、意外と早い時期だったのですね。以前、弦楽器店に展示されていたバロックヴァイオリンを弾かせてもらったとき、そのバロックヴァイオリンにはE線からG線まで4本とも裸のガット弦が張られていたので、バロック音楽の時代は、G線も裸のガット弦だったのだと思ってました。

 裸ガットのE線も珍しいですが、裸ガットのG線というのは滅多に見かけないので、現代のヴァイオリンに張ったらどんな感じなのかな〜と想像してますが、やはり実際に張ってみないとわからないと思いますので、スガラボットさんご紹介のサイトで裸のガット弦を買って試してみようと思います。どうもありがとうございました。

Q:予備弦の保存
投稿者:ふと     投稿日時:2008/10/23 04:45  ---4.162.218


予備の弦ですが、皆さんはどのように保管されていますか?
円状に巻かれて袋に入れられているものが多いと思うのですが、こういった弦は取り出して透明の筒に入れて保管すべきものなのでしょうか。それとも円状のままでも全然かまわないのでしょうか。

ご見解お聞かせください。

投稿者:みみ     投稿日時:2008/10/23 12:05  ---13.138.251

透明な筒というのは、昔からガット弦を入れるためのものとしてケースに付属していたもののことでしょうか。
いつ頃までだったかは覚えていませんが、ガット弦は巻かれることなく真っ直ぐな状態で販売されてました。
今はガット弦でも巻いた状態で販売されるものもありますから、巻かれて袋に入っているものを買われたのであれば、わざわざのばして入れなおす必要はないと思います。
もし、ガットでないのであれば袋のまま保管するのが普通です。

投稿者:ふと     投稿日時:2008/10/24 05:05  ---2.105.111

みみ様

ありがとうございます。参考になりました。
あまり深く考える必要なないみたいですね。

Q:ニスについて!
投稿者:ハエ取りグモ     投稿日時:2008/10/22 16:52  ---9.47.66

初めまして!
弦楽器においてどの様なニスが最適なのでしょうか?
ちなみに今お願いしようとしている工房はアルコール系
のニスを使用するとの事ですが・・・・・詳しい方
どうか教えてください。

投稿者:ぶらっちぇ     投稿日時:2008/10/22 17:02  ---238.16.8

まずは下記などご覧になっては。

ttp://www.sasakivn.com/werkstatt/qa/lack.htm

投稿者:たくちゃん     投稿日時:2008/10/23 07:48  ---130.81.128

とっても難しい質問ですね。多分、専門家の方でも明快な回答は避けたいご質問だと思います。ニスについては、色々な考え方があり統一された見解を求めることは困難に思います。

 オイルニス・アルコールニスの性能の差は無いという意見もあれば、オイルニスの方が上という意見もある。
 オイルニス・アルコールニスの使用頻度は、概ね50%・50%と言われている。
 両者を使われる製作家のいる。
 オイルニスのほうが高価な楽器に使用されるという意見もある。関係ないという意見もある。
 ストラディバリもアルコールニスを使用していたという意見もある。
 ストラディバリの時代は、アルコールニスはなかったという意見もある。
 オイルニスは柔らかく、アルコールニスは堅いという意見がある。
 アルコールニスでも乾かないもの(柔らかいニス)を調合も可能。

ニスについてはほんとに迷うばかりです。私はアマチュアですが、楽器を製作します。オイルニス・アルコールニスともに使用しますが、どちらの楽器が優れていると断言できるような差を感じたことはありません。最終的には、溶剤であるテレピンオイル・アルコールは揮発し樹脂のみが残るようになるのでしょうから、その樹脂の種類の配合の方がバイオリンの音色に影響するように思います。これは、あくまで私見ですのでその点はご了承ください。

私は、どちらを使用しても問題ないと思っておりますが。

投稿者:ハエ取りグモ     投稿日時:2008/10/23 11:11  ---9.47.66

ぶらっちぇ様、たくちゃん様 回答大変参考になりました。
本当に有り難うございました。特にたくちゃん様非常に解りやすい説明でした。心より感謝です。また何か解らない点ありましたら
教えてください。では!

Q:ギュンター・ローベのチェロについて
投稿者:rr     投稿日時:2008/10/23 00:38  ---84.192.128

ギュンター・ローベという制作者のチェロについて、特徴など何か知っている方がおりましたら、ご教示ください。

Q:駒を高く
投稿者:Cello     投稿日時:2008/10/19 02:02  ---75.44.144

駒を高く(当然テールピース、ネックの取り付け角度もそれに合わせて調整)することによる操作性、音響への影響はどのようなものが考えられるのでしょうか?御教示願います。

投稿者:QB     投稿日時:2008/10/20 12:00  ---145.236.139

なかなかRes付かないようですので、私の見解を。。

操作性への影響:指板上の弦高がきちんと調整されているとすると、よほど極端な駒の高さにしない限り、大きな影響はないと思います。
ただし、現実にはネックの取り付け角度を変えるというのは、大手術かつ影響が大きいので、おそらく指板の調整によって実現されるのだと思いますが、ハイポジションに行くほどネックが太く(厚く)感じられるので、それが違和感だと思います。

音響への影響:端的に言うと、音の輪郭がぼけてくるか、力が弱くなります。ただし、これもよほど極端に駒を高くしない限りすぐに知覚はできないかもしれません。

投稿者:たくちゃん     投稿日時:2008/10/20 20:01  ---130.81.128

私も私見ですが。
 駒を高くする時ネック角度を調整するということですから、ハイポジでの指板と弦の高さを調整できるわけですので、指の圧力は増加しないようにすることができる。→それほど弾きにくい感覚は発生しない。
 駒を高くすれば、駒と弦が接している角度が小さくなる。(通常158°くらいだと思うのですが、1mm駒の高さを変更すると約0.5°小さくなる。つまり157.5°になる(図面をCADで製図し確認しました)→弦から駒に伝わる鉛直力が増加する。角度を変えることで弦の張力増加はL(弦長)の2乗に比例します。CADで精査したところ、弦長Lは0.0002mm増加しました。そうすると、(1+0.002)^2=1.0004倍となり、ほとんど弦の張力は増加しません。しかし、角度がかわるので、その量を計算しますと、cos(157.5/2)÷cos(158/2)=0.195/0.191=1.02倍となりました。ですので、2%ほど鉛直力は増加するのではないでしょうか。通常ヴァイオリンの場合、4弦の張力の合計が概ね、20kgから25kg(メーカーにより変動がある←質量などがことなるため)でないかと思われます。大きめの25kgで弦が駒を押さえる力は、25kg×0.4=10kg程度です。従って、10kg×1.02=10.2kgとなり、概略ですが、駒を1mm高くすると200gくらい駒や表板に影響を及ぼすように思います。弓の重量は、大体60gくらいでしょうか(はっきり覚えていないので間違っているかもしれませんが)、そうすると200gですと通常の弓が3本分駒・表板に乗っかるという計算になります。駒の高さは、そのヴァイオリンの性能(音量・音質)が最も発揮されるように調整されているかと思うのですが、その状態から200gの負荷は大きいように思います。まあ、1mmも駒を高くすればの話ですが。駒に圧力がかかりすぎると、駒から表板にも圧力が増加し、表板を押さえつけるわけですので、板の振動を阻害するように思います。大きな音を出そうとして、圧力をかけすぎると遠鳴りせず近鳴りしてしまうように、近くでは大きな音に聞こえても(堅い音が音量がでてると錯覚する)、遠くには音が飛ばなくなるのではないかと思います。まあ、良く解りませんが、いまお持ちの楽器が正規な構造で適切に調整されているものでしたら、自分の感覚だけで、簡単に駒の高さを変更したりネックの角度を変えるのは良くないように思います。

投稿者:QB     投稿日時:2008/10/21 11:12  ---145.236.139

>たくちゃんさん
すごいですねぇ。。。
これに、駒の材の弾性と振動の減衰の観点、それと支点からの距離が異なる力点の振幅(もしくはエネルギー)とそれによる作用点の振幅(もしくはエネルギー)の観点、を加えるとかなりまとまったストーリーになると思います。

投稿者:たくちゃん     投稿日時:2008/10/21 16:23  ---130.81.128

<QBさん>
いえいえ、お恥ずかしい限りです。おっしゃられるように駒・表板・魂柱・裏板・横板などを弾塑性体として、捕らえる試みもないことはないのですが、あまりにも複雑すぎて、なかなか明快な理論は困難なように思います。現状では不可能だと思います。しかも、振動モードが追加されるので、なにがなにやらで、仕方なく幾何学的なベクトル解析程度でいろいろ仮定してお話しさせていただきました。実験や3次元FEM解析はやろうと思えば出来ますが、境界条件など極めて複雑で、努力の割には成果は上がらないように思います。また、名器とそうでない楽器との区別がそのような解析で答えがでるようには思えません。私には不可能です。
やっぱり、熟練した製作家・修理者・デイーラー・演奏家のご意見がまっとうなように思います。経験や引き継がれたものの中でまっとうな内容に関しては、例えそれが工学的・物理的・化学的に解明されていなくても正しいものとしてとらえられるような感覚も大事なように思います。専門家の中にもいろいろご意見が分かれるようですので、アマチュアの私にとって常に冷静に判断する癖を付けておかないと、謎に満ちた世界ということになってしまいます。私の名器に関する捉え方はただ一つでして、「非常に良くできた共鳴箱」ということです。
「りっぱな共鳴箱とは何でしょうか」という疑問でいろいろやってます。

<celloさん>
話がそれましたが、済みません。

<前回の書込で間違い>
(1+0.002)^2=1.0004倍→(1+0.0002)^2=1.0004倍
です。済みません。

投稿者:Cello     投稿日時:2008/10/21 17:45  ---177.83.221

QB様、たくちゃん様、
詳しいお話ありがとうございます。これについては色々説を聞いたものですからご質問させていただきました。
>>>自分の感覚だけで、簡単に駒の高さを変更したりネックの角度を変えるのは良くないように思います。
ご心配なく、餅は餅屋で私は演奏に専念したいと考えています。

投稿者:Cello     投稿日時:2008/10/21 18:24  ---177.83.221

たくちゃん様、

>>>私の名器に関する捉え方はただ一つでして、「非常に良くできた共鳴箱」ということです。

なんとも判りやすい名言ですね。

投稿者:たくちゃん     投稿日時:2008/10/21 18:29  ---130.81.128

<Celloさん>
>>自分の感覚だけで、簡単に駒の高さを変更したりネックの角度を変えるのは良くないように思います。ご心配なく、餅は餅屋で私は演奏に専念したいと考えています。<<

よかったです。しっかりしたお考えですね。生意気いって済みませんでした。