弦楽器 Q&A
弦楽器に関するいろいろな疑問にお答えします。
2023年12月31日をもちまして、新規投稿・コメントの書き込みを終了させていただきました。
5203件のQ&Aがあります。
Q:ヴァイオリンの適正な弦高について
投稿者:フィナンシェ 投稿日時:2008/11/06 12:46 ---57.115.92
ヴァイオリンの適正な弦高について質問させていただきます。
弦高の適正値は、駒側の指板の端でE線は4mm程度、G線は6mm程度ということが本に書かれてますが、「上駒(ナット)側」の弦高の適正値はどれくらいなのでしょうか?
僕のヴァイオリンは、上駒のところで、E線の下には官製葉書がギリギリ1枚入ります。G線の下には官製葉書が2枚入ります。A線とD線は2枚は入らないですが、1枚だと足りないので、感覚的には1.5枚くらいだと思います。(官製葉書は厚さは0.22mm)
友達のヴァイオリンも同様に計測してみましたが、G線の下に官製葉書が2枚入らないくらい弦高が低いヴァイオリンもあったりして、「上駒(ナット)側」の弦高には結構ばらつきがあるように思います。
このことについて教えていただけるとありがたいです。皆様よろしくお願いいたします。
投稿者:QB 投稿日時:2008/11/06 13:55 ---145.236.139
別の掲示板で今年の5月にも関連した議論がありましたので、ご参考に。。
ttp://www.fstrings.com/board/index.asp?id=37469&t=
投稿者:フィナンシェ 投稿日時:2008/11/06 16:03 ---57.115.68
QBさんお返事ありがとうございました。
ネット上や本で自分なりにいろいろ調べてみましたが、なかなか答えが見つからなかったのですが、お陰様でヒントが見つかりました。それでは。
投稿者:多郎 投稿日時:2008/11/06 20:40 ---0.93.240
バイオリンの弦高は製作(調整)する職人によって、微妙に違いますし、指板のコーニッシュ(なだらかな窪み)の度合いも弦高に影響しますね。
例えば道玄坂のK弦楽器さんだと、弦高は最小限度に抑えられていて、押弦しやすいのはたしかなんですが、弦高が高めのバイオリンを弾いている自分なんかが見るとちょっと低過ぎるように見えます。弦が食い込んで溝が深くなっていったときの遊びしろ(余裕)が少ないように思います。
逆に輸入もののバイオリンで、日本できちんと調整しないまま売っているバイオリンだと弦高が高過ぎて明らかに弾きにくいこともありますね。
本題のナットの辺りでの弦高についてですが、0.1ミリ<E<A<D<G<0.4ミリというのが適正値ではないかと思います。Eの弦高は0.1から0.2ミリ、ADGの弦高は0.2から0.4ミリで、A<D<Gと差をつけている例もあれば、ADGの弦高にほとんど差をつけていない例もありますね。ただしA>D>Gというのは明らかにNGで弾きにくいです。
私が今までに弾いた中で一番弦高が低いバイオリンは、ナット辺りの弦高が、Eが0.1ミリないくらいで限りなくゼロに近く、ADGが0.2ミリないくらいで0.1ミリ少々という程度でした。ここまで低いと弦をきちんと押さえなくても音が鳴るので楽なことは楽ですが、下行形の音形で指を離したとき、速いパッセージでの音の分離がはっきりしないというような弊害が感じられました。新作ヴァイオリンなのにここまで弦高が低いと、調整ミスではないかと思いました。
このように弦高は低ければ低いほど良いというものではなく、適度であることが望ましいと思いますね。
投稿者:フィナンシェ 投稿日時:2008/11/07 12:29 ---57.115.20
多郎さんお返事ありがとうございました。僕のヴァイオリンの弦高が適正値の範囲内であることがわかり、安心しました。それでは。
Q:バイオリン材について
投稿者:e^e^e 投稿日時:2008/11/06 19:36 ---82.217.75
今現在、バイオリン製作においてもっとも優れた木材というのはどういうものでしょうか?製作者が好んで使う木材はどこの地域のものでしょうか?
Q:ヴァイオリンの価値を教えてください。
投稿者:rencon 投稿日時:2008/11/03 11:23 ---45.201.64
はじめまして。
30年ほど前に購入した楽器があります。
ラベルにはBUTHOD,LUTHIER,Eleve du Sr. VUILLAUME,a Paris
とあります。
100万円ほどだったと聞いていますが、妥当な値段なのでしょうか?
また以前の書き込みにコラムの「サイズについて」をお読みくださいとあり、ぜひ拝読したいのですが、どこに書かれているのかわからず、教えていただけると幸いです。
この楽器、私には少し大きく感じられ、良い楽器との縁があれば買い替えも考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。
投稿者:ゴマゾウ 投稿日時:2008/11/03 12:19 ---5.198.121
http://www.strad.co.jp/navi/point7a.html
↑これでしょうか?
ボディサイズ(レングス)が360ミリを越えるVnはまともな楽器には殆ど無く(まずあり得ない)、確かに弾きづらいでしょうね。
>30年ほど前に購入した楽器があります
>100万円ほどだったと聞いていますが、妥当な値段なのでしょうか?
http://www.violin1782.com/csc001.asp?id=192
・・・等から(ちなみに2008年の価格)、30年前で100万は少々高いかと・・・
投稿者:ゴマゾウ 投稿日時:2008/11/03 13:19 ---5.198.121
補足です・・・
IDをかけているので特定のページが開かないみたいですね。
ちなみに、このNYのディーラーのHPには、この楽器のプライスは$3900とありますので現在のレートで約38万円といったところでしょうか?
(同じ製作者の楽器でもその製作年代や扱う店によってかなり評価格も変ります。でもまあ、このフレンチのクラスでは価格に概ね大きな変動はないと思われます)
投稿者:rencon 投稿日時:2008/11/04 00:51 ---45.201.64
教えていただきありがとうございました。
ボディサイズを測ってみると358ミリありました。
そういえば、以前調整に出した際にストラディバリの一番大きなサイズほどあるといわれたことがありました。
弓もとても重くて、中学高校の頃はとても弾きにくいなと感じていたことも思い出しました。
元々この楽器は私の兄にと先生から勧められたものらしいのですが、彼がやめてしまったため私にまわってきたのです。どちらかといえば小柄な女性である私には扱いが大変な楽器だったのですね。
それにしても100万円は高かったのですね。1枚板が使ってあるので、割りとよいものかと思っていました。
先生のポケットにたくさん入ったのかもしれません。^^;
また色々教えてください。
ありがとうございました。
投稿者:猫丸 投稿日時:2008/11/04 08:02 ---201.172.164
>ボディサイズを測ってみると358ミリありました。
大きいうちに入りません、誤差の内です。
ストラッド御店主のコラムは、オールドイタリアンのサイズの話です、誤解なきように。
ボディーレングスは徐々に大きくなる傾向にあるようで、1800年代なら正常でしょう。
これで弾きにくいようなら、ビオラはとても弾けません。
お値段は、現物を見なければ判断が付きません。
投稿者:ゴマゾウ 投稿日時:2008/11/04 11:33 ---5.198.121
サイズはとても重要です。
1mmの差がとても意味を持ちます。
現在、楽器の基準(特にボディ・レングス:355ミリを中心)になっているのはオールド・イタリアンであり、これについては件のコラム >1700年前半に数名の名工達が辿り着いた究極のかたちです・・・にも書いてあります。その意味でもこのコラムなどは分かり易くて的を得ていると思います。
358ミリ(〜以上)というのは特にモダン・フレンチやモダン・ジャーマンに多く、モダン・イタリアンではせいぜい上限は357ミリ止まりです。(例外的に360ミリの著名楽器などもありますが・・)
ちなみにオールド・イタリアンなどは351ミリ〜356ミリの間が殆どです。
実際、Vnで358ミリを越えると見た目・弾いた感じは結構大きいと感じます。曲によっては技巧的な速いパッセージが弾き辛かったりと演奏上の障害にもなったりします。
ご質問者さんは小柄な女性とのことですので、なおさら件の楽器が大きく感じられたのだと思います。
あと、蛇足ながらVlaに関しては元々楽器が違うので(最初から扱う音域が低く、かつサイズ的にも大きな作りの楽器ということで)意識的・技術的にも問題ありません。
Vn同士、微細で僅かにサイズアップしたものを弾くのと、Vlaを弾くのとでは明らかに楽器としての扱いが違いますので・・・
投稿者:猫丸 投稿日時:2008/11/04 18:15 ---71.201.156
おやおや???
ストラッドの到達した最後がロングパターンといわれていますが、
360以上、362mmがありますよ、そんなわけで1800年代のバイオリン製作の主流、フランスでは360が多数ありますよ、実際に計ってみましょう。
これがダメなら、ロングストラッドはダメという非常識な見解になります。
当然ですが、演奏上の障害など聞いたことはありません。
間違った書き込みは迷惑ですので、コメントするときは知ったかぶりしないで、よく調べましょう
投稿者:ゴマゾウ 投稿日時:2008/11/04 19:48 ---5.198.121
>間違った書き込みは迷惑ですので、コメントするときは知ったかぶりしないで、よく調べましょう
↑・・・まずはそっくり貴方にお返ししますね。
そして、はい、貴方のご意見ごもっともです。なるほどよく勉強されてますね。でも断定的なご意見はいただけません。
あと、私は決して知ったかぶりで書いていません。自身の演奏経験やその間様々な人や数々の楽器との出会い等から、机上や書物では得られない貴重な経験・知識等も踏まえてあえて書き込みしていますので。
ストラドのロングパターンのこと、オーバー360ミリレングスがオールドやモダンにも確かに存在すること、そして特にモダン・フレンチに多数存在することも十分存じています。
まずは先の私の文章をよくお読み下さい。
そしてあくまで文章の幹を感じとってください。
・・・お分かりになられましたでしょうか?
故にロングストラッドはダメという非常識な見解?はさらさらないし、あと演奏上の障害という表現が語弊に聞こえたのでしょうか?=しかしながら難易度の高い曲での速いパッセージ部分などでは実際よくあります。
枝葉をつつき(それはまあ、よしとして)、いきなり否定的かつ攻撃的な言動をされたのでは元々このスレのご質問者様や提供者様に対しても甚だ不快であり、せっかくのスレがこの先マナー的にも荒れてくるのは目に見えてます・・・(多分、こういう場合はどちらかが大人になって先に黙るしかしないとキリがないのであえて今回限りで私はこのスレから降りることにします)
相手を自論で徹底的にねじ伏せるのではなく、一歩下がって穏やかに説き、理解させ、そして互いを認め、紳士的に?(笑)上手に共存していく姿勢やテクニックといった様なものが結果的に長い目で見てこのようなスレの場では得策ではないでしょうか・・・?(以上、蛇足をお許し下さい)
Q:ヴァイオリンの価値を教えてください。
投稿者:rencon 投稿日時:2008/11/03 11:17 ---45.201.64
はじめまして。
20年以上前に親から与えられた楽器があります。
ラベルにはBUTHOD,LUTHIER,Eleve du Sr. VUILLAUME,a Paris
とあります。
以前の書き込みを拝見するとこの楽器のお話がでていましたが、
コラムの「サイズについて」をお読みくださいとのこと。
ぜひ拝読したいのですが、どこに書かれているのかわからず、教えていただけると幸いです。
この楽器、私には少し大きく感じられ、良い楽器との縁があれば買い替えも考えています。
Q:WARCHAL Brilliant VINTAGEについて
投稿者:まるぼ 投稿日時:2008/11/02 00:44 ---236.218.150
せっかくキャンペーンもやってるし、買って試して下さい、と言われればそれまでですが・・・
ストラッド様、または既に試した方がいらっしゃいましたら傾向についてだけでも教えて下さい!
WARCHAL Brilliant は個人的に若干ザラッとして比較的直線的に音を出しながらも
その名の通り全体的にBrilliantで特にG線あたりが結構好きな音でしたが
どの辺が変わった感触なのでしょうか?
Brilliantがマイルド傾向になった気がする。
感触が滑らかになった気がする。
等、もし言葉にできる範囲の事がございましたら
不毛な質問で申し訳ありませんが教えて下さい。
Q:バイオリンの音量について
投稿者:こうじ 投稿日時:2008/10/28 22:57 ---170.37.86
8年ほど前に20万円弱で購入したバイオリンです。
先生には、価格の割にはいい音がすると言われて気分良く使っていたのですが、数年前から気になっていることがあって質問しています。
それは音量についてなのですが、演奏をビデオ等に録画したときに、なぜだかかなり音が小さいように思うのです。
何人分かを録画しているのですが、私の時だけ急にボリュームを下げたような、遠くの方から聞こえてくるような、そんな感じです。実際にその場で聴いている人は、前後の人たちと比べても全く音が小さいなんてことは無いと言ってくれており、先生にも、きちんと音は出ている、と言われるのですが、それならなぜ録画でもそうならないのか疑問なんです。
ホールは音響設備が良くて音が響くので、その場で聴いている人にはわからないけれど本当は実際問題音が出せていないのか、それとも私の楽器は録音に適していないのか、弾き方がいけないのか、肩当がいけないのか等々考えてはみるのですが、何か考えられることがありましたら、お教えいただけますでしょうか。
お願いいたします。
投稿者:ゴマゾウ 投稿日時:2008/10/29 08:21 ---5.198.121
物理量として測定できる音の大きさだけで捉えられないのがヴァイオリンの音量で、音自体の方向性も考える必要があります。
耳元でやたらと大きな音がする楽器のデシベル(dB)値は、その場やその周りでは確かに大きいのですが、得てしてそのような音量は周りに散ってしまいます。耳元でのデシベル値が小さくても音に方向性があればそのエネルギーは収束されているので遠くに到達することになります。
従って録音機器などは正直にホール音を捉えますのであとで聴くと仰せのような結果になるのかと思います。
また、テクニック的にあえて遠くまで音を届かせる弾き方というのもあるわけで、例えば駒の近くをガリッなどという音(分かりますか?強靭な音という意味で決して明らかに汚い雑音とは違います)がするくらいで弾くと芯のある明確な音がホールの隅々まで届いたりします。
プロのヴァイオリニストはこうした音の出し方を自身の演奏経験上から心得て(体得)いるので曲の要所要所で自在に使ったりします。また、一見(一聴)そば鳴りはするけれど、いざ、ホールの隅々まで音が届かない・音量が出ないというのは、元々楽器自体の性能が劣っていて奏者のテクニックを十分に発揮出来ないということもあります。
その場合は本質的に楽器が良くないわけですから性能の優れたものに変えると改善します。
投稿者:こうじ 投稿日時:2008/10/31 23:21 ---170.37.71
そうですか。
耳元で特別に大きな音が鳴るわけではないのですが、私の弾き方に問題があるのか楽器に問題があるのかを見極めるのは難しそうですね…
ゴマゾウさん、どうもありがとうございました。
Q:あいうえお
投稿者:オブリガードとパッシオーネについて教えて下さい 投稿日時:2008/10/28 10:04 ---214.61.34
弦探しの旅をつづけています。。。
現在は、インフェルドの赤とE線にコルレリアリアンスヴィヴァーチェを使っています。
自分の楽器は、取り立てて輝きがあったりきらびやかな音ではないです。
過去ログを見ていたら、オブリガードの評判が高いようですね。
オブリガードを使用されている方は、E線は何をご使用でしょうか?
E線もオブリガードの場合、ゴールドとスチールをどういった理由でどちらを選択されているでしょうか?
また、他のE線と組み合わせている方も種類を教えて下さい。
それと、パッシオーネも気になっているのですが、ガットコアって、普通のガット弦とどう違うのか教えて下さい。
感想もあわせて教えてくださると参考になります。
以上、宜しくお願い致します。
投稿者:クロアシ 投稿日時:2008/10/29 10:36 ---4.232.31
Obligatoを全弦に使っていたことがあります。E線はゴールドでしたがひっくり返りが少なく、音色も比較的奥行きがあり、はっとさせる深さがあったような記憶があります。見かけは似ていますが、OlivのE線のような細い音とは、ずいぶん違っていました。
ゴールドを使ったのは、ストラッドさんで注文したら、ゴールドが来たという、それだけの理由です。
全ての弦についていえば、彫りの深い落ち着いた音色で、なかなか使いやすかったです。湿度にも左右されないのも良かったですね。Infeld Redから替えたのですが、直後、少しテンションが高めに感じました。
パッシオーネは使ったことがないので、分かりません。
何か参考になりましたら。
投稿者:QB 投稿日時:2008/10/29 12:56 ---145.236.139
Passione、がんばって5ヶ月持たせました。。。
ガットコアは、弦の芯(コア)がガットであるという意味ですので、EudoxaやOliveと同様です。
Passioneは売り文句のとおりBreak-in timeが短く、その日のうちには使い物になる安定域に落ち着きました。
ガットらしいTouchは最後まで持続するものの、最後には音の輪郭と締まりがなくなり交換しました。
Oliveと比較すれば個人的にはOliveを選びます。若干(感覚的な比喩ですが)幅と深さが狭いような気がするからです。あと微妙に固めかな(音が、ではなく、、あえて言えばコアが)
しかしながら、決して悪いわけではないです。結局コストパフォーマンスもEva等よりよい結果ですし、、
Oliveより安かったらまた買うかも。
投稿者:あいうえお 投稿日時:2008/10/30 12:33 ---214.61.34
題名と名前の欄を間違えてしまいました・・・。
クロアシさん、QBさん、レスをありがとうございました。
オブリガードですが、オリーブよりも長所があるという点、
興味深いです。是非、試してみたいと思いました。
ちなみに、クロアシさんは、現在はオブリガードではない
ようですが、何かが物足りなくなったのでしょうか?
それとも、他の弦に長所を見出したからでしょうか?
参考までにお聞かせ下さい。
パッシオーネは、コストパフォーマンスが良いのですね。
行きつけの工房の方が、「オリーブユーザーだった人の
多くが、このパッシオーネにシフトしている」とおっしゃっ
たので、少し気になっていました。ガット弦に手を出す
ことになれば、パッシーネから試したいと思います。
どこかに弦の価格と賞味期限の一覧が載ったホームページは
ないでしょうか?そもそも、私の弦の交換は半年に1度です
が、演奏するイベント(発表会や結婚式)が3ヶ月くらいの
間に複数ある際には賞味期限内の状態で弾きたいので、
交換時期を見極める参考にしたいと思います。
投稿者:QB 投稿日時:2008/10/30 13:50 ---145.236.139
あいうえおさん
一応念のため確認の意味で、
コストパフォーマンスについては、OliveとPassioneだったら安い(個人的には好みである)Oliveに軍配があがります。
私の主旨はEvaやシンセティックのハイエンド弦よりは結果的にガットの方がコストパフォーマンスがよかったという意味です。
とはいえ、お座敷がかかったりするとEvaとか張っちゃいますけどね。。
投稿者:クロアシ 投稿日時:2008/10/30 17:26 ---4.232.31
Obliを使わなくなったのは、Infeld Redよりテンションが若干高く、鳴りが悪く感じたからです。現在、Dominantを5、6週間、E線はe-saite silverを2週間ごとに交換しています。ただ、この組み合わせでは、私の楽器では、軋みが出るようになったので、Infeld Red + e-saite silverにでもしようかとも思っています。
弦の寿命は個人差があります。私は一ヶ月で交換してしまいますが、もっと保つという人はたくさんいると思います。
以下は、私がかつてどこかで書いた記事に、多少訂正を加えたものです。括弧でくくったものは、鳴り方が異質で、直接比較するのが難しく感じたものです。寿命・音量の相対関係についてはそれなりの普遍性があると思います。音色については普遍性は全くありません。
(Warchal Brilliant (寿命3週間))>(Alliance Vivace(2週間半))= Infeld Red(3週間)> Obligato(3週間)> (Evah Pirazzi(4週間))> Dominant(6週間)= Infeld Blue(3-4週間)> Oliv(4-5週間)> Synoxa(4週間)
投稿者:あいうえお 投稿日時:2008/10/31 22:55 ---178.228.102
QBさん
オリーブの方がコストパフォーマンスが高いのですか。
補足していただいてよかったです。勘違いしておりました。
クロアシさん
オブリガードからインフェルドですかぁ。
現在がインフェルドの赤なので、このままでもいいのかなぁ。
終わりなき旅は続きます。。。
寿命の相対関係、ありがとうございました。
参考にさせて頂きます。これを拝見したらエヴァを試そうか
という気持ちも出てきました。
Q:ヴィオラの弦について
投稿者:新米ヴィオリスト 投稿日時:2008/10/28 23:29 ---36.146.120
ヴィオラの弦を張り替えようかと思っております。
渋くて深みのある落ち着いた音色の弦というと
どんなものがありますでしょうか。
もちろん、楽器との相性もあると思いますが、
何かおすすめがあれば、いくつか教えていただければ、
と思います。
よろしくお願いします。
投稿者:ぶらっちぇ 投稿日時:2008/10/29 09:00 ---238.16.8
「渋くて深みのある落ち着いた音色」、
いかにもヴィオリストらしい希望です。
私もそんな弦を張りたい。
しかしこの条件を追求していくと
何だかただ鳴らない弦になってしまいそうでもあります。
私の知るかぎりヴィオラ弦のまとまったレポートは
下記のよがさんのものがあります。
ttp://www005.upp.so-net.ne.jp/yoga/viola/2.html#mstr
私の個人的感想として好きな弦は
「深みがある」ならコレッリ・アリアンス、
「落ち着いた」ならザイエックス、
しかし「渋い」が難しい!
投稿者:新米 投稿日時:2008/10/31 00:01 ---36.146.120
ぶらっちぇさま>
今はエヴァ・ピラッツィを使用しており、
A線がなんだかキンキンするような気がして悩んでおりました。
情報提供ありがとうございました。
ぜひ、参考にさせていただきます。
Q:買い替えについて
投稿者:素人です 投稿日時:2008/10/25 09:02 ---198.20.31
こんにちは。バイオリンを習う小学生の母です。現在4分の3サイズで、1920年のフレンチを使用しています。来年夏にはフルサイズに買い替える予定なのですが、何を基準に選べばよいか迷っています。予算は100万円くらいでと考えています。
現在メンテナンスをしていただいている工房では、オリジナルバイオリンを勧められています(100万円)。ストラディバリのニスの再現に成功したもので、ホールでの音色が違うと絶賛されていました。将来音楽の道に進むかどうかは決めていませんが、コンクールには、挑戦しています。大きく響く音色は理想ですが、新品とモダン、オールド。数本を弾き比べても、素人では決めることが出来ず、ぐずぐずしています。
皆様のような専門的な質問でなくお恥ずかしいのですが、どうぞお教えください。
投稿者:ぶらっちぇ 投稿日時:2008/10/25 12:40 ---41.41.196
誰もが同意する「基準」はいくつかあると思いますが、どれを優先するかはその人の人生観や楽器観の開陳になってしまいそうです。こんな匿名の得体の知れない人々に訊くより、身近にいる信頼できる人の意見を伺うのがよろしいと思いますが、何かご事情でもあるのでしょうか。
例えば、楽器の制作精度や健康度が重要という知識を私は持っていますが、実際の楽器をみて制作精度や健康度を見抜く目はありませんので、信頼する職人さんの意見を聞くということになります。
投稿者:ゴマゾウ 投稿日時:2008/10/25 14:55 ---5.198.121
まあまあ、皆さん、そんなにかたくお考えにならなくても。
そもそも、身近にいる信頼できる人=現在メンテナンスをしていただいている工房、でしょう?
その方が、予算100万円でオリジナルバイオリンを勧めているわけで、>ストラディバリのニスの再現に成功したもので、ホールでの音色が違うと絶賛されていました・・・という楽器ならば願ったり叶ったりでいいんじゃぁないでしょうかね。
>新品とモダン、オールド。数本を弾き比べても、素人では決めることが出来ず
新品(コンテンポラリー=新作という意味?)や楽器店、工房製のオリジナル楽器等ならば100万位出せば音量やバランスのよいそこそこ鳴るものはあるでしょう。が、さらに音にシルバートーンの輝きや表現力、こくや深みといったものを望むならやはりモダン、オールド楽器でしょうね。でも、相場的にみて最低でもその額の5〜6倍から10倍位は出さないとコンクール等で通用する楽器は無いというのが現状です。以上からも弾き比べ?はあまり意味が無いかと。
話を戻して、予算的にもそのオリジナルVnが妥当かと思いますね。限られた予算で何でもかんでも求めるのはもとより無理な話です。
現在100万という予算でそこの工房のオリジナル楽器を奨められて、しかも素晴らしいニス・素晴らしい音が出るのなら子供さんの4/4エントリー楽器として、また購入後、後々のメンテナンスも万全かと思われますし、まあベスト・チョイスかと・・・?
投稿者:素人です 投稿日時:2008/10/25 19:51 ---198.20.35
ぶらっちぇさん、ゴマゾウさん、早々にコメントをくださり、ありがとうございます。信頼できる身近な方=メンテナンスをしてくださっている工房と、教えてくださっている先生なのですが。
お二方の意見が違うのです。
工房では、この予算であればモダンフレンチが入りやすいが、オールドにこだわらずに響きを重視するならオリジナルがお勧めと言われました。ただし、受注生産なので、半年後にしかさわれません。弾き比べをしたのは、別の方が注文したそれと、100万円フレンチとドイッチです。コンクールでは、レンタルでオールドイタリーを用意してくださると言われました。
先生の方は、出来上がってみなければ分からないものは勧めない、と。その予算ならば、十分いい音のでるものがたくさんある、と。せっかく分数でモダンを使っているので、じっくり考えたほうがいい。と言われています。
しかしながら、来年の春から夏には確実にフルサイズが必要なわけで、オリジナルであれば、生産日数から数えてそろそろ決断しなければならないのです。どちらも信頼している方なので、意見が違う以上、決定は私と子供がすべきだと思っています。揺らぎをなくすことが出来れば…とご相談申し上げました。近々決定しましたら、またご報告いたします。ありがとうございました。
投稿者:ゴマゾウ 投稿日時:2008/10/25 22:47 ---5.198.121
>信頼できる身近な方=メンテナンスをしてくださっている工房と、教えてくださっている先生なのですが。お二方の意見が違うのです。
>来年の春から夏には確実にフルサイズが必要なわけで、オリジナルであれば、生産日数から数えてそろそろ決断しなければならないのです。
・・・等々から思うのですが、ご質問者様は何だか・・・しなければいけない、というような切羽詰った状況が伺えるのですが違いますか?(楽器選びに焦りは禁物。急いてはカスを掴まされますよ!)
100万円という予算はそれまで分数楽器でもモダンフレンチをお使いの方にとっては、フルサイズのエントリーとしては決して十分とはいえないかも知れません。しかし、それは予算上から常套句としてイタリアンを引き合いに出された場合の話であって、勿論、選択の余地はこれまた次点候補としてよく出てくるフレンチやジャーマン、イタリアン・コンテンポラリー、そして今回の新品オリジナル楽器?にも十分あります。
要は、高価なものですし購入にあたり試奏は徹底的にするべきです。(出来れば自宅に1週間位持ち帰って)そして、「これだ!」と思えるものに出会えるまで出来るだけ数多くの楽器を弾いてみてください(出来れば複数の店から最低でも10〜20本位はいろいろと弾いてみましょう)。とにかくこれに限ります。
業者(工房)が受注のことで急がせようが、そんなことお客にとっては全然関係ありません。相手の口車に乗せられて即決し、いざ半年後にじっくり弾いてみたら全く好みの音でなかった場合、一体どうするのですか?100万は払わなくてはいけないのですよ!
ここは、でーんと構えてまずは先生の言葉通りにされた方がいいと思います。(第一、その先生の方がご質問者様の子供さんのことを十分に分かっておられますし、楽器に対しての知識もあり、何よりその言葉から誠実さや信頼性が伺えるように思いました。如何でしょう?)
今回、仮にその工房から楽器を買うという条件でコンクール用イタリーオールドのレンタル楽器を用意するなどと言ってるのならば、先生とも相談されてその工房とはきっぱり見切りをつけ、新たな楽器屋(工房)を探した方がいいかな?とも思いますね。
投稿者:クロアシ 投稿日時:2008/10/25 23:50 ---4.232.31
100万前後は、楽器の選択に非常に困る価格帯です。
・その価格で流通しているモダンフレンチでは、パガニーニやバッハはまともに弾けないと思います。私の感覚では、一番手を出してはいけない楽器です。オールドイタリーのレンタルの話が出ていますが、普段から良い楽器を弾いていないと、腕は絶対上がらないと思って下さい。
・オリジナルブランドの楽器は、それなりに操作性が良く弾き心地もなかなかですが、遠音が利かず、ホールで弾いたとき聴衆の耳に届く音色もいまいちです。また、困ったことに、下取り価格が分かりません。
私がその価格帯で楽器を選ぶとしたら、
1.国内・海外在住を問わず、日本人制作者で世評の高いコンテンポラリー
2.ジャーマンのコンテンポラリー
3.工房製オリジナルブランド
の優先順位で調べます。大学進学直前まで使うことを考えたら、実質的に1. で候補を絞ると思います。国籍を問わず、オールド・モダンはお奨めしません。
投稿者:いし 投稿日時:2008/10/26 08:27 ---147.200.115
素人ですさんへ
ちょっと気になる点があります。
>ストラディバリのニスの再現に成功した
製作者本人が本当にこう言い切っているなら、私はその人に疑問を抱いてしまいます。「何を根拠に」とも思いますし、万が一真実だとしても、ニスだけで音質や音量が格段に良くなるものではありません、木材の質と加工精度の方が重要だと考えられるからです。
これが「ストラディバリの再現を目指して、厳選した木材を丹念に削っています。ニスも研究を重ねた自信作です」と言っているのなら、もっと信用できます。
(仲介している楽器店が「ニス」を強調しているのなら仕方ないとは思います。店ならば客の側の「ニス信仰」に乗っかるのもありでしょう。)
あと、もしオリジナルを注文するのであれば、完成して試奏した際に、気に入らなければキャンセルできるか事前に確認することをおすすめします。
投稿者:ぶらっちぇ 投稿日時:2008/10/26 11:22 ---110.26.254
「ストラッドのニスの再現」を謳っているのはアンドレア・バン氏ではないでしょうか。確かに彼の松脂はひと味違うので、ニスにも自信があるのかも知れません。もっともニスだけでそんなに音が変わるとは思えないのはいしさんのご指摘の通りですが。
投稿者:ライムライト 投稿日時:2008/10/26 11:41 ---130.154.198
そもそも本物ストラドでさせも、オリジナルのニスが残っているのはメシアぐらいしかないでしょう。(他にもあるとは思いますが、ほんと数える程度でしょう
いったいどのストラドのニスを再現したんだか(笑
投稿者:素人です 投稿日時:2008/10/26 23:30 ---198.20.33
皆様、たくさんのアドバイスをありがとうございます。ご指摘の通り、かなりあせっていたなと思いました。皆様のを読みまして、大分落ち着いて考える時間が持てました。
それから、私の言葉足らずでした点を補足致します。こちらの工房のオリジナルの特徴は、すべての部位が頑丈に作られているモダンから現代までの楽器とは違い、オールド楽器の“楽器各部の強度を一定に作ることで、楽器全体が一つの共鳴体として機能するような構造・音響理論”に基づいて削られ、オールドクレモナニス(べネチアン・テレピン油二ス)を使うことで、オールド名器の音色を新しい楽器で再現することに成功した。というのがパンフの要約です。
今日、そこの会社(工房は支店の一つです)の展示会でしたので、行って見ました。20万円台〜800万円(それ以上は怖くてさわれませんでした。)のバイオリンをかなり弾かせていただきました。気になっていました、オリジナルを注文して半年後に出来上がり“弾いてみたら好みではなかった場合”も聞いてみましたところ、“数本用意します。弾いて気に入れば購入なので、絶対ではないですよ。”というお返事に先ずは、ほっとしました。子供の成長を見ながら、先生とも相談し、半年かけていろいろと勉強しようと思いました。
ちなみに、800万円のオールドイタリーは、とても甘い音色でしたが、ちょっと力が入っておさえたら、ピタッと響かず“むずかしー”と子供が言っていました。そして、“これでいつも練習できたらなあ”と恐ろしいことも言っていました。“普段から良い楽器を弾いていないと腕は上がらない”とおっしゃることもそうだなあと思いました。7日間で弦が切れることもあるくらい練習を頑張っているので、少しでもいい楽器とめぐり合えるよう、母もやりくり頑張ります。ありがとうございました。
投稿者:サヴォレ 投稿日時:2008/10/27 14:54 ---3.15.21
我が家はヴァイオリン弾きが二人、チェロ弾きが二人いますが
皆中国製を使っています。4台ともJay Haideです。
予算は100万円と仰っていますのでコメントさせてください。
うちも5月ごろから100万円の予算でフルサイズのヴァイオリンを探していましたがこの予算はとても中途半端であることがわかりました。良いものはなかったというのが私の感想ですね。
最終的に25万の中国製楽器と同価格のArcos Brasil工房の 完全手工品に決まりました。大満足です。100万以上のモダン、もしくはコンテムポラリーと15万前後の弓も考えていましたが操作性と音量の点で満足いくものは見つけられませんでした。
機能で選ぶか、名前を取るか、下取りのことも念頭に置きながらの楽器選びはとても難しかったですが自分で調べ納得いくまで試しました。VSAなどで賞を取った弓メイカーと連絡を取って自宅に送ってもらい学校のホールなどで響きを聞き比べましたが賞などとっていなくても優秀な作家がいることもわかりました。
私はアメリカ在ですが特殊なケースを除いて学生も教授もオーケストラのメンバーも皆それほど高価な楽器を使っていません。
数日前にソリスト(Elmar Oliveira)が本番前に半公開レッスンを行って「フルスカラシップをあげるから私のところで学びなさい。」とオファーされた14歳の女の子のヴァイオリンは34万円でした。シベリウスのコンチェルトをバリバリ弾いていましたよ。Oliveira氏のグァルネリと大差はなかったような、、、。
結局のところ「腕」なのではないでしょうか?とも言えますよね。
投稿者:素人です 投稿日時:2008/10/27 23:50 ---198.20.37
猫丸さん、サヴォレさんコメントありがとうございます。
100万円という予算は、最初にフルサイズを選ぶ目安と信じ、でも子供に与えるには高額であるがゆえ、あれもこれもと考えてしまっていた自分がいました。でも皆さんおっしゃるとおり、いちばん選びにくい価格帯なのですね。
実際、昨日125万円のモダンとノンラベルの40万円のもので弾いた時、後者のほうがきれいな響きでした。100万円の基準って何ナノかな。と思いました。せっかくの展示会でしたが、先生の都合が合わず、ご一緒できなかったのも残念でした。
今後は、ここの工房に限らず、ちょっと足を伸ばしてでも、たくさん見てまわる努力はしようと思います。今度は、先生のご都合に合わせて。
ところで、20万円のバイオリンと80万円の弓のアドバイスは、目からうろこでした。目安は楽器価格の半分くらいと聞き、また弓で音が違ってくることも聞いたことがありましたが、こういう方法もあるんだなあと選択肢が広がったようで嬉しくなりました。
子供が頑張っているので、母も頑張ります!アドバイスを下さった皆様本当にありがとうございました。
投稿者:リサ 投稿日時:2008/10/28 03:48 ---.92.14
楽器は値段が高ければそれで良いと言う物ではありませんね。なるべく沢山の楽器を弾かれる事をすすめます。
投稿者:クロアシ 投稿日時:2008/10/28 09:25 ---4.232.31
良い楽器を使うメリットは、一つのことを習得するの必要な時間を短縮することができ、そのため、まとまった時間で、多くのことを学ぶことができるということです。不合理なブランド信仰は明らかにくだらないですが、過度な根性論もやはり不合理でくだらないものです。
私が考える良い楽器については、前にも書いたので、繰り返しませんが(urarakokoro氏投稿2007年11月01日(木)投稿Q:残響が残る楽器は… の私の記事を検索して下さい)、最低限、三度重音の連続パッセージに異常な鳴りが無く、連続オクターヴを弾いても手に負担がかからないような楽器でないと、例えばコンクールなどに必要な高度な技術を習得するのに、余計な苦労をすることになります。
>実際、昨日125万円のモダンとノンラベルの40万円のもので弾いた時、後者のほうがきれいな響きでした。100万円の基準って何ナノかな。
あと、良い楽器を論ずるときに、真っ先に音色を持ち出すのはダメです。優先順位は、操作性>音量>音色で、その価格帯では、コンテンポラリーに限られてくるだろうと思います。音量を度外視すれば、5-60万のフレンチかジャーマンで、ある程度の操作性のものが手にはいるかも知れません。
(続く)
投稿者:クロアシ 投稿日時:2008/10/28 09:27 ---4.232.31
(続き)
日本人作家は、今でこそ菊田氏のご活躍で少し価格が上がりましたが、まだ圧倒的なブランド力があるわけではなく、価格の割には良い性能のものが多いと思います。ご指摘のように、今後のメンテナンスに際して、日本語でやり取りできることも大きなメリットです。下取り価格も大切ですが、万が一、音楽と別の進路を歩まれるときに、一生ものとして使っていけることも、多少考慮しました。
ゴマゾウ氏がよそのスレで挙げられた東欧の楽器、サヴォレ氏が挙げられた中国製の楽器も、たしかに一つの選択肢になるかもしれません。
猫丸氏のご指摘は、ヴァイオリン技術の習得の大事な部分は、ボウイングテクニックにある、という考え方です。ボウイングテクニックは、上級者になっても付いてまわるので、これはある意味至極もっともなご指摘です。仮に80万前後という価格帯で私が探すなら、音色には目をつぶって新作中心に選び、Guillaumeの良いものを中心に探すと思います。
件のオリジナルヴァイオリンは、私も弾いたことがあります。倍音・共鳴成分が不足がちでしたが結構操作性も良く、上に挙げた条件もある程度クリアしています。最初のフルサイズには、かなり良いと思います。
ただ、あまりにオールドっぽい乾いて枯れたような音が出るので、材木自体に何か細工しているのでは、という疑いがどうしても拭えません。10年、20年経ったときに、あの性能が維持されているのか、あるいは、下取り価格はいくらになるのか、といった、ことを考慮すると、私の中では、優先順位は低くなります。
投稿者:素人です 投稿日時:2008/10/28 17:11 ---198.20.32
リサさん、クロアシさんありがとうございます。こんなにも親身にお答えいただけて感謝しています。
材木に細工…。工房の方が、昔のオールドのような高い材木ではない、とおっしゃっていました。ポロッと言ってしまったのか、それでも自信を持ってます。というものなのか分かりませんでしたが。関係しているのでしょうか。
10年20年経ったときどうか、というのもとても気になるところでした。
このあたりにはこの工房しかなく、今後のことを考えても悩むところでした。下取りのことも聞いてみます。
ところで、弓にも新作・オールド、価格もさまざまですが、質は価格と比例するものなのでしょうか。例えば100万円以下の楽器では、弓の価格によって音量音色にどれくらい影響するものなのでしょうか。極端を言えば、楽器の価格を超える価格の弓を使うと、その楽器は、価格以上の音になるのでしょうか。
>良い楽器を使うメリットは、一つのことを習得する必要な時間を短縮することができ、そのため、まとまった時間で、多くのことを学ぶことができるということです。
ずっしりきました。
小学校2年生からの少し遅いスタートでした。上手だとほめられて、初めてコンクールに参加した時、そのレベルの高さに打ちのめされました。その時に、誰もが平等に与えられているのが時間なら、何倍も努力して追いつきたい。と子供が言いました。その言葉を聴いて、母は、次の楽器を真剣に選んであげたいと思いました。もっと勉強して、限られた予算ならばなおさら足を使って出向き、探していこうと思います。
投稿者:ライムライト 投稿日時:2008/10/28 18:03 ---135.78.177
弓の話が出てきましたが、10万円もしないような中国製あたりのコストパフォーマンスに優れた木製の弓を良い弓とあわせて買っておくことをおすすめします。
もちろん最初は子供さん自身も弓の違いになれないでしょうが、実際、学生は弾く量がものすごく多いです。これから中学生高校生となれば一本の弓だけ使っていれば2、3年もしないですぐへたってしまうでしょう。
普段はその安い弓で練習させといて、コンクールやレッスンなどのときに良い弓を使う。
練習するときに、不慮の事故で折ってしまうなんてこともありますしね。
ご参考までに。
投稿者:まさ 投稿日時:2008/10/28 18:56 ---20.108.67
便乗質問で申し訳ないのですが、
>一本の弓だけ使っていれば2、3年もしないですぐへたってしまうでしょう。
>普段はその安い弓で練習させといて、コンクールやレッスンなどのときに良い弓を使う。
というのは本当なのですか?私は一般的に価格の高い弓は安価な弓より操作性も音量も優れているため、それで練習する方が上達も早くなるものと思っていましたが・・・
もちろん価格の差はあると思われますが、プロの方(音大生も含めまして)皆さん良い弓はあまり使わないのですか?またいくら弓は消耗品とも言われながらも、2−3年でへたるものなのですか?
投稿者:猫丸 投稿日時:2008/10/28 21:55 ---8.136.118
弓に8割、楽器は二の次は、教育者として著名な
東儀祐二氏の、パクリです、実際この方の薦めを実践された方を知っていますので、パクリとはいえ、安心して推薦できます。
お弟子さんは山のようにいらっしゃいますので、もし知らない人がいるようであれば、検索してみてください。
弓を折る恐れがあるのは、忘れていました、お子様だと、チャンバラでもやりかねないですね、十分言い聞かせる必要がありす。
>弓にも新作・オールド、価格もさまざまですが、質は価格と比例するものなのでしょうか。
比例しますが、安くても十分よいものはあります。ただし選定は弾ける人に判断してもらってください。
>弓の価格によって音量音色にどれくらい影響するものなのでしょうか。
音量が出るというより、PPが簡単に出せます、結果的にレンジが広がることになります、楽器が負けると物足りなく、上品に感じるようですが、このあたりが、相性と言われているゆえんのようです、不思議なようですが、上質な弓を使って慣れてしまうと、下位のランクの弓でもコントロールできるようになります。
>一本の弓だけ使っていれば2、3年もしないですぐへたってしまうでしょう。
これはうそです、腱鞘炎で右手をいためるほうが早いでしょう、気をつけましょう。
ソリストが練習で弾きたおして、消耗させてしまうことがあるのでこういう話が出てくるのだと思います。
>普段はその安い弓で練習させといて、コンクールやレッスンなどのときに良い弓を使う。
名弓といわれるものがあまりにも高価になりすぎているため、傷めるのがいやで、使わない傾向があります、どうしているか聞いてみると、実際そのようですが、どうしても良い弓を使ってしまいます。猫丸も最近はケチらないようにしています、弓の心配をしているより、自分の寿命を心配するほうが現実的だと思うからです。
投稿者:ライムライト 投稿日時:2008/10/28 23:23 ---133.129.203
2~3年という話ですが、自分が中国産とHILLの弓を同時に買った経験からです。
先生のすすめで2本の弓を同時に買い。音階やエチュード、オケやコンチェルトなどとりあえずさらうときには中国製の弓を使ってました。もちろんHILLの弓も練習の段階で使うことはありましたけど、あまり酷使はしませんでした。
音大を受験するまでの3年間にその2つの弓の状態はぜんぜん違うものになりました。最初から性能の違う弓でしたので、へたりかたなどすべてを一緒にして比べるわけにはいきませんが、こうも腰がなくなるのだなというのは素直に思った感想です。
もちろん弓として使えなくなるようなことはありませんが、使えば使った分だけすり減っていくものだと私は思っています。
練習の段階で良い弓を使えれば、得るものも多いはずです。ただスケールなど弦楽器は左手など、右手以外のこともさらう必要がありますのでその為に良い弓を使うのはもったいないです。
プロの方でも弓の選択はいろいろです、ライナー・キュヘルなどトルテを持っていながらカーボンボウのほうが音が大きい。といって、愛用のストラドにカーボンボウでメンコンをばりばり弾いてたのを見たことがあります。トルテを手放さないのはカーボンボウにはない「何か」をその弓が持っているからだとは思いますが、みなさんTPOにあわせて弓を使っているみたいです。
ただプロより学生のほうが、「練習している時間」は長いです。そういう意味で酷使してもあまり気にならない弓。を持っているメリットは大きいと思います。
投稿者:クロアシ 投稿日時:2008/10/29 00:34 ---4.232.31
>私は一般的に価格の高い弓は安価な弓より操作性も音量も優れているため、それで練習する方が上達も早くなるものと思っていましたが・・・
私はその通りだと思います。
大前提として、弓は(何度でも)そり直しが利き、使い捨てにするものではない、ということを理解して下さい。
ライムライト氏の中国弓の主張は、ある程度ボウイング技術が身に付いてはじめて成立することです。成長過程にある人は、道具から学ぶことも多いので、できれば、メンテナンスを受けながら、良いものを使うことをお奨めします。
あと、スケールが左手のテクニックだけ、というのは、技術を有する人に陥りがちな誤解です。音程は、表現と同様、左手と右手の連動で作られるものです。右手の加減で音程の調整ができたりします。
もちろん、酷使するとへたるというのは本当です。信頼できる工房で常にチェックしてもらい、必要な補修は常時受けられるようにしておくことが理想的です。ヴァイオリン本体も弓も、2-3ヶ月に一度の毛替えの時に、状態を確認してもらう習慣を付けておきましょう。楽器のコンディションの問題で練習が滞(とどこお)るのは、時間と労力の無駄です。
(続く)
投稿者:クロアシ 投稿日時:2008/10/29 00:35 ---4.232.31
(続き)
>弓にも新作・オールド、価格もさまざまですが、質は価格と比例するものなのでしょうか。
私の経験では、だいたい比例します(弓の詳細な選択については、悩める母氏投稿 Q:イタリア人製作者について の私の書き込みを参照なさって下さい)。
ただし、新作とアンティークではまるで違います。新作は、何よりも道具が健康であり、操作性が良いことが長所です。アンティークは、今ではとても手に入らないような良い材が用いられており、音色が大変優れています。音量もかなり引き出しますが、楽器自体が良くないと、当然性能は頭打ちになります。また、アンティーク弓には、最先端の知見を蓄積した新作弓ほどの操作性がないので、ある程度のボウイングテクニックが身について初めて使いこなせるものだと思って下さい。個人的に、コンテンポラリー・モダン・オールドを問わず、楽器のパフォーマンスを最大限引き出すためには、アンティークが最善だと思います。ただし、オールド楽器の良いものは懐が深く何でも良く鳴らすので、元気な新作弓が好んで使われることがしばしばあります。
今回、良い新作弓を奨めたのは、ボウイングテクニックが容易に身に付くことに加えて、将来、技術が身に付いたときに、セカンドボウとして使えることも考慮したからです。弓は、楽器本体から比べて不慮の事故が起きる可能性が高いので、2本以上持っていた方が良いと思います。
私は、アンティーク弓一本で練習しているので、正直毎日ヒヤヒヤしています。
投稿者:素人です 投稿日時:2008/10/29 22:48 ---198.20.32
皆様ありがとうございます。クロアシさんの『良い楽器について』の記事も読ませていただきました。それから皆様のたくさんのアドバイスで、自分が見つけるべく方向性が見えてきました。
音楽家の皆様、こんな素人のために時間を費やしてくださりありがとうございました。半年後、フルサイズに変わりましたら、またご報告させてください。
皆様のますますのご活躍をお祈りしております。
Q:弦のカラーコード
投稿者:リサ 投稿日時:2008/11/08 16:43 ---94.248.209
コレルリ、クリスタルとアリアンスのビオラ弦のA線のテールピース側とペグ側のカラーコードを教えていただけませんか?ありがとうございます。
投稿者:ティーダ 投稿日時:2008/11/08 21:25 ---9.248.42
このサイトが参考になると思います。
http://www.shirakawaviolins.co.jp/strings/colors_detail.php3?instrument=VA