Introduction

弦楽器 Q&A

弦楽器に関するいろいろな疑問にお答えします。

2023年12月31日をもちまして、新規投稿・コメントの書き込みを終了させていただきました。

5203件のQ&Aがあります。

Q:ビオラでアリアンスを試してみました
投稿者:あいうえお     投稿日時:2008/12/15 09:58  ---214.61.34

いつもお世話になっております。

質問というより報告です。

この度、ビオラの弦を張り替えました。それがイマイチだったので、過去ログを検索し、
何がいいかな〜と探しておりましたら、自分が質問したスレに行き当たりました。

http://www.strad.co.jp/cgi/qasearch.cgi?mode=view&code=17528&re=17436&key=ビオラ%20スピロコア

たくさんの方々に、いろいろ意見を頂いたのでした。2007年に質問したのに、今頃
張り替えている私・・・。ビオラは、サブなので・・・。

この度は、ヘリコアからCGD線をアリアンス、A線をラーセンにしました。現在、第九を
練習しているのですが、アドバイスいただいたことがどういうことか実感しました。
アリアンスは、速弾きの箇所でモコモコすると言われ、どういうことかイマイチ分からな
かったのですが、分かりました!4楽章の16分音符のところで、音がつぶれてしまい
ます。せっかく新しい弦に張り替えてはりきっていたのに残念・・・。

弦喜さんが「ヘリコアに戻ってくるんじゃないか」とおっしゃった通り。
次回は、ヘリコアに戻すかスピロコアを試してみようと思います。

ありがとうございました。

Q:ヴァイオリンの保管
投稿者:PON     投稿日時:2008/12/14 23:59  ---21.173.216

こんにちは。いつも楽しく拝見しています。
こどもの楽器のことで質問です。使用していた1/2の楽器を長期保管しておくのに駒とあごあてをはずしました。すると魂柱が倒れてしまいました。このままの状態で保管しても大丈夫でしょうか?

投稿者:弦喜     投稿日時:2008/12/15 02:19  ---124.78.198

魂柱が倒れていることについては、弦が張られていない状態なら問題ありません。
記載がありませんが、弦とテールピースも取り外しているのでしょうか。駒と顎当てを取り外したのであれば、弦とテールピースも取り外した方がよいと思います。取り外さない場合は、弦をテンションがかからない程度に張ることや、テールピースのアジャスタが楽器に傷をつけないよう、本体との間に何かを挟む必要がでてきますので、結構コツがいるのと、楽器を痛める可能性があります。

Q:三度の重音が苦手・・・というか限界?
投稿者:あいうえお     投稿日時:2008/12/12 11:10  ---214.61.34

いつもお世話になっております。

三度の重音が苦手です。
以前、小野アンナの三度の重音のスケールをやっていましたが、スラーなしと2つずつのスラーが
精一杯で8つずつのスラーとなると耳も当てられない状態です。

特に、同じポジションで(1+3)(2+4)(1+3)(2+4)-数字は指番号-というような重音のトリルを
遅くしたような動きをマスターしたいのですが、自分の指の骨格か何かが悪いのではないかと
思えるくらいスムーズに動かすことができません。特に、2の指と4の指を同時に打ち下ろすことが
できないので、重音がバラバラになってしまいます。この動きは、ユーモレスクや愛の喜びなど
聴衆受けしそうな曲に欠かせないテクニックですし、これができないために曲の選択が制限される
のは悲しいので、なんとかマスターしたいところです。

こうした重音のマスターは、皆さん苦労されるものでしょうか?自分は、中学1年から個人レッスン
を始めました。重音に取り組み始めたのは高校生になってからだったと思います。骨格ができ
あがってしまってから、難しい指の動きに取り組むのは限界があるのではと思ったりします。
という割には、さほど努力してはいませんが・・・。アドバイスがありましたら、お願い致します。

投稿者:ヒロ     投稿日時:2008/12/12 15:37  ---1.51.89

セビシックのOP9、OP7-1、OP7-2がお勧めです。
音楽的練習曲ではありませんが、野球選手がキャンプで走りこんだり筋トレしたりする基礎体力づくりに似たトレーニングです。

目的が重音と決まってるなら、是非退耐えてやってみてください。

ストレッチと分離が大事です。
小指の弱さと薬指の硬さが問題です。

薬指のスジを伸ばしてください。
お風呂でのストレッチも効果あります。

年齢に関係なく重音に苦しまない奏者はいないと断言できましょう。ボーイングの安定も難しいです。
重音が簡単ならバッハ無伴奏弾けます。
愛の喜びをラクラクと弾きこなすアマチュアは見たことないです。
私はどちらも弾けません。


無理すると指を痛めますので、あせらずにごゆっくりどうぞ。
並の才能なら何年もかかります。
音大生でも苦しみます。
私は一生かかってできるかどうか?って感じです。

軽いボーイングで美しく重音弾けたらアマチュア名人です。

投稿者:あいうえお     投稿日時:2008/12/12 19:17  ---214.61.34

ヒロ様

具体的な教材の提示をありがとうございます。大変助かります。

海外のネット通販でセビシックを見てみました。
各教本の概要は、
OP9は、重音特に分離
OP7-1は、トリル
OP7-2は、重音のトリル
という内容でよろしいでしょうか?特に、7-2は、中身の画像がなかったのでよく分かりませんでした。
それと、7-1は、重音の要素も含まれていますか?7-1がトリルがメインで重音の要素が少なく7-2で足りるようでしたら、省略しようかと迷っています。

自分に必要な教本を見極めたいと思いますので、お手数ですが補足をお願い致します。

投稿者:ヒロ     投稿日時:2008/12/12 19:45  ---1.51.89

7-1と7-2ではポジションが違います。
両方最後のほうで重音がでてきます。
1はファーストポジション。2のほうが高いポジション(たしか5まで)使います。
指示通りに1とか2の指を押さえっぱなしのトリル練習が効果テキメンです。

分離に効きます。
薬指に効きます。

無理やり重音練習すると指が硬直しますので、やわらかさと軽さを保持しながらストレッチできるのがこの教本のミソです。

9でヴィヴラートかける練習も効果あります。

お風呂でマッサージもお忘れなく!

投稿者:あいうえお     投稿日時:2008/12/13 22:00  ---178.230.170

ヒロ様

なるほど。よくわかりました。

9と7−1を早速、注文してみようと思います。

ありがとうございました!

投稿者:ジュード     投稿日時:2008/12/14 00:28  ---114.126.82

3度を安定して取れない間は、それだけで心配材料が増えるようなものなので
右手も不安定になりやすいと思います。
スラーをかけるのは、ずっと先の目標にしておいていいと思います。

1stポシションでは1-3をまともに押さえたまま2-4を押さえるのは大変ですよね。
左指は力強く押さえている必要はないので
私は2-4を押さえている間は1-3の力を出来るだけ抜いています。

強く押さえるのではなく、できるだけ手を弛緩させたまま
正しい位置に指をもっていくことが出来るようにと練習目的を定めると
効果が上がると思います。
なので音程が大切ですし、逆説的に言うと3度の勉強を続けると
音程に敏感になると思います。
数年単位で長期戦でいいと思います。

Sevcikの9の3度は「3音上がって3音下がる」などと
小さいまとまりで練習できるので、出来をチェックしやすくていいと思います。
スケールばかりだと練習の焦点がぼけます。
この手の練習は音の長さが同じものが多いので(全て4分音符とか)
付点を付けてみたりすると、より実際的な練習になると思います。

Q:Maxim Vengerovの弓
投稿者:サヴォレ     投稿日時:2008/12/13 07:33  ---3.15.21

彼が使用している弓は誰が作ったものか知りたいのですが。
よろしくお願いします。

投稿者:RING     投稿日時:2008/12/13 11:04  ---238.16.8

自分も興味があったので調べてみました。
http://www.violinist.com/discussion/response.cfm?ID=7973
このHPによればPierre Simonらしいです。

投稿者:サヴォレ     投稿日時:2008/12/13 14:42  ---3.15.21

RING様、調べて頂きましてありがとうございました。

Q:ビオラの製作者
投稿者:こまやま     投稿日時:2008/12/04 21:30  ---18.233.54

こんにちは。
6年前から使っているビオラの製作者で、Adam Emanuel Homolkaという方が気になって自分で調べてみたのですが、ネットでは日本語の資料はほとんどなく、困っています。
楽器は見た感じとても古く、ラベルの年号も読めません。

自分で調べて解読したラベルは、
Emanuel Adam Homolka
fecit Welwarii Anno 18??
です。

売っていただいたお店の方は、「楽器が古いのは確実だが、ラベルは本物かどうか分からない」と言っていたのでこれまで気にしていなかったのですが、なんだか気になってきて・・・。

他の質問を見ていたら、どの村に住んでいたとかが回答してあったのを読み、何か分かったらうれしいなと思い質問しました。
ホモルカファミリーという弦楽器製作の家族がいたのかな?というとこまでは調べたのですが。
小さなことでも良いので教えてください。
よろしくお願いします。

投稿者:teku     投稿日時:2008/12/05 01:41  ---132.137.36

Homolka
Emanuel Adam
(17966-1849)
Prague, Czech Republic
とあります。以下は同じ町の製作者LIST(数名省略)
Bittner, Alois
Bittner, Mistra
Dvorak, Carolus Boromäus. (1856-1909)
Dvorak, Carolus Joesph (1887-?)
Dvorak, Jan Baptista (1825-1890)
Eberle, Johann Ulrich (1699-1768)
Heinicke, Mathias (1871-?)
Hellmer, Carl Joseph (1740-1811)
Hellmer, Johann G. (1687-?)
Homolka, Ferdinad August (1828-1890)
Homolka, Ferdinand Joseph (1810-1861)
Hubicka, Julius A. (1886-?)
Hulinsky, Thomas Andreas (1731-1788)
Juzek, John
Kulik, Johann (1800-1872)
Lantner, Bohuslav (1862-1918)
Prokop, Ladislav (1843-?)
Spidlen, Frantisek (1867-1916)
Spidlen, Jan (1967-?)

投稿者:こまやま     投稿日時:2008/12/08 17:00  ---5.239.171

tekuさん、ありがとうございます。
プラハの人なんですね。
大切に使って、また次の世代にいい状態で渡せるようにしようと思いました!

投稿者:うなぎ     投稿日時:2008/12/09 12:03  ---5.198.11

WILLIAM HENLEYの『UNIVERSAL DICTIONARY OF VIOLIN & BOW MAKERS』にはこうあります。

HOMOLKA,EMANUAL ADAM.
Born 1796. Died1849. Pupil of Strnad. Worked at Velvary(Bohemia). First instrument dated 1821. Had Reason to view subsequent work with pride when he conceived a really pretty model having a few Stradivarian touches combined with originality in slightly fuller arching. Did everything as if he considered fame worth having and keeping, and thought his time well spent to attain the highest proficiency possible. Generally yellow and yellow-brown varnish, occasionally a more transparent golden-yellow. Bright and pleasing tone.

とあります。「Strnad」とあるのはプラハで活躍したCaspar Strnad(1752-1823)のことだと思います。

投稿者:こまやま     投稿日時:2008/12/09 15:04  ---5.239.171

うなぎさん、ありがとうございます。
バイオリンの辞書があるなんて知りませんでした。

ラベルがとても古くどこの誰が作ったかは知らず、
音だけ気に入って弾いていました。
(ドイツの楽器だと思い込んでいました。)
資料から考えるとだいたい180才前後ということになるんですね。
ブラームスが生まれる前!!信じられません。
小さい傷も多くあるのでメンテナンスに注意して
大切に使います!!

投稿者:うなぎ     投稿日時:2008/12/09 17:17  ---5.198.11

『UNIVERSAL DICTIONARY OF VIOLIN & BOW MAKERS』はなかなか便利な辞典です。ここから、Homolka名を拾ってみますね。

Homolka,Wenzel(1798-1850) Emmanuel Adamの弟。ギターも製作。
Homolka,Johann Stephan(1800-1883) Ferdinandの兄。製作も行ったプロの音楽家
Homolka,Ferdinand Joseph(1810-1861) Emmanuel Adamの弟。優雅で流麗なスクロール。
Homolka,Vincenz Emmanuel(1826-1861) Emmanuel Adamの息子
Homolka,Ferdinand August Vincenz(1828-1890) Emmanuel Adamの息子。プラハのストラディヴァリと呼ばれる。
Homolka,Ferdinand Joseph (1842- ) Ferdinand Josephの息子。21歳で他界
Homolka,Eduard Emmanuel(1860-1925) Ferdinand Augustの息子・後継者。
Homolka,Eduard Ferdinand(1886-1919) Eduard Emmanuelの息子。戦死。

Velvaryはプラハの北25kmほどの街のようですね。

投稿者:こまやま     投稿日時:2008/12/10 12:49  ---187.193.79

うなぎさん、詳しい情報ありがとうございます。
ネットで「Velvary」を検索したのですが、どこか分かりませんでした。
なんと検索すると分かりますか?
どんなところで生まれたのかが気になって・・・。

投稿者:こまやま     投稿日時:2008/12/10 13:02  ---187.193.79

チェコ語で全然分かりませんが、見つけました。
ありがとうございます!

投稿者:弦喜     投稿日時:2008/12/11 00:30  ---124.76.168

Google Mapで、その地名を入力すると、すぐに場所がわかります。

Q:弓の製作者
投稿者:FIDDLER     投稿日時:2008/12/09 23:08  ---143.26.108

J.GABRIELという刻印のヴァイオリン弓ですが、上品な音で気に入っています。製作者について詳しく知りたいのですが、どなたか教えてください。「フランスのモダン製作者」までは聞いています。

投稿者:ホーガン     投稿日時:2008/12/10 00:27  ---7.91.12

以下のリンクの4ページ目にJosef Gabrielを含めて現代の主な弓作家のプロフィールが載っています。

http://www.hweisshaar.com/2007_FallNewsletter.pdf

Q:鈴木バイオリン 特2について
投稿者:探し物は中古バイオリン     投稿日時:2008/12/07 17:05  ---26.82.43

小学3年の娘のためにバイオリンを探しています。
鈴木バイオリン 特2 がなんとか手に入りそうなのですが、それについてしっかりとした情報がなかなか得られません。
もしご存知な方がいらっしゃれば、現行の何番相当(おそらく鈴木の500番台?)の品質か等教えてくださいますと助かります。

投稿者:弦喜     投稿日時:2008/12/07 17:21  ---124.78.96

メーカーのサイトに、過去の商品の価格表があります。
http://www.suzukiviolin.co.jp/products.html
当時のラインナップと、今のラインナップを比較の上、価格等を参考に対応付けされてはいかがでしょうか。
(同じものではないので単純には比較できないでしょうから、あくまでも相対的な対応付けしかできないと思います。)

投稿者:rio     投稿日時:2008/12/07 21:19  ---95.2.121

表板と裏板については
特1〜3はプレス、4〜5は削り出し
だったとメーカーから説明を受けた記憶があります。
ご参考まで

投稿者:maria     投稿日時:2008/12/09 18:45  ---24.140.47

うら覚えで申し訳ありませんが、確か「海峡を渡ったバイオリン」に鈴木バイオリンについて詳しく書いてあったように思いますが、参考程度に読んでみてはいかがでしょうか?もし記憶ちがいであったら御免なさい。

Q:ヴァイオリン弓のバランス
投稿者:めい     投稿日時:2008/12/06 12:51  ---7.30.143

以前klotzの刻印がしてあるヴァイオリンの件で質問させて頂いた者です。いつも楽しみに拝見させていただいています。ハンドル名、変更させて頂いています。さて、100年ほど前のフランス弓を購入して1年程になります。最近になって、先生に重たいといわれショックを受けてしまいました。60グラムです。これって、バランスが悪いってことなのでしょうか?以前の弓と比べて、音量、音色とも気に入っているのですが、細かい移弦で(8分音符刻みなど、とくにバッハ)操作が難しいと。確かに、よくE線をA線を弾くとき引っ掛けてしまいます
私が慣れる(上達を目指す)で、可能性ありですか?
諦めてまたほかの弓を探したほうがよいでしょうか?ちなみに、今の弓は50万円ほどでした。

投稿者:maria     投稿日時:2008/12/06 15:43  ---24.155.163

私も古いフレンチの弓を持っています。先生に見せたら、柔らかい音を出すので、バロック期の物を弾くのに良いでしょうと、言われました。今は用途に合わせて使い分けて居ます。私の先生もバロックを弾く事が多いので弓はその曲に合わせて使い分けているようです。なので貴方の弓も全く否定されたのでは無く、使い分けてみてはいかがでしょう。また、使っているうちに慣れて来て案外使い勝手が良いと貴方には思えるかも知れないし。但し、フレンチの古い弓でも材質が何で作られているか分からない物もあり、物によってはコレクションに良い物もあるのでそう言う弓であるなら、早々に諦めて操作性の良い物を見つけるのが上達を助ける事になるのかも知れません。いずれにせよ、見極めるまではこれも縁と思いお使いになるのが良いでしょう。50万円は高額ですから。

投稿者:めい     投稿日時:2008/12/07 09:42  ---7.29.6

maria様、ありがとうございます。>見極めるまでこれも縁と。そう思うとショックも緩和されます。セカンドボウといろいろ使い分けながら、長い目でみてみようと思えるようになりました。ありがとうございました。

投稿者:rio     投稿日時:2008/12/07 11:12  ---95.2.121

私のVnの先生は、弓の選択で相談をするときに次のことを前提に相談にのってくれます

一定以上の品質の弓は
・弾き手によってバランスの好みが違う
・弾き手によって弓の良さの中でも「音色」を引き出す相性は個人差がある。先生にとっていい音色の弓が、必ずしも生徒にとって良い弓ではなく、生徒にとって音色のいい弓が、先生には合わないことがある。これは聴きわけながら選ばなくてはならない。

重さ(バランス?)の問題は、先生との個人差ではないのでしょうか?
本当に重たくて使いにくいのであれば、めいさん自身が選ばなかったと思います。

めいさんが、使いにくさをあまり感じないならば、技術の上達で弓の欠点をカバーすることは可能だと思います。

どうしても嫌、我慢できない という気持ちになるまでは、お使いになてはいかがでしょうか?

投稿者:めい     投稿日時:2008/12/08 09:46  ---7.41.218

rio様、ご教示ありがとうございます。選んだときは、音色も弾き心地も気に入って凄く喜んでいたのです。弓を選んだ頃の演奏会の曲が運命。今回の演奏会がバッハ管組2番。4分音符(最初のスレで8分と書きましたが間違えました)刻みで弓の操作が難しく行き詰まってしまいました。飛ばしやすいけれど、暴れる?その後先生から弓の持ち方、移弦の仕方(肘、手首、肩、左手の問題など細かく)指導して頂き、少しは楽になりました。>めいさんが、使いにくさをあまり感じないならば、技術の上達で弓の欠点をカバーすることは可能だと思います。その通りと思って、大事に使っていきたいと思います。無理して購入しただけに、すごく落ち込んでしまっていたのですが、おかげで立ち直れました。ありがとうございました。

Q:弦や駒、フィッティングの選択や魂柱の調整の効果
投稿者:コキンゴ     投稿日時:2008/12/04 00:20  ---6.177.95

弦や駒、フィッティングの選択や魂柱の調整の効果について知りたいのですが、色々アドバイスやご意見をいただけないでしょうか。

先日、「赤茶けた黒檀の指板」のタイトルで購入候補のバイオリンについて色々ご意見やアドバイスをいただいたのですが
ここで色々教えていただいたり、先生や友達の話を聞いたりネット検索したりしているうちに、欲しい楽器の方向性として下の6点が浮かんできました。

十分な音量や響きがあること(将来に合奏するときに他の楽器に埋もれない程度の)
あまり安すぎる部品がついていないこと。例えば赤茶けて十分な硬度がなさそうな指板など
丁寧な作りがされており、板の歪みなどもなく長く使っても大丈夫なもの
発音しやすいもの
弾いていて自分の耳元のあたりでも気持ちよく鳴っているもの
明るめの音(多少キンキンしても私はあまり気にならないようです)


たくさん楽器を指弾しているうちにとは相容れない条件のように思えてきたのですが、できるだけ全て満たすようなバイオリンの購入の仕方として、まず作りのきれいなドイツや東欧の楽器の中から発音しやすく、十分な音量と響きのあるものを音色に拘らずに選びます。これだけの条件なら候補が結構ありそうな気がします。
これが成功すればは満たせることになるので・・・

次に、購入した楽器がドイツ製によくあるような(と言われている?)落ち着いたどっしりしたような音色だった場合、フィッティングをツゲに変えたり、弦の種類を変えたりしてできるだけ明るい音が出るようにします。

そして未だ私は合奏に参加できるようなレベルではなく室内で練習しかしないので今の段階ではまだ大きな音量や響きは無くても良いのでの条件を満たすために魂柱の調整により、多少音量は落ちても耳元で気持ち良くなるようにしてもらう・・・

というようなことを考えています。ちなみに楽器本体の予算は35万円までです。

そこで教えていただきたいのですが、十分な音量や響きがあり遠くでよく鳴る楽器を魂柱の調整や駒の選択により、多少音量を落としても耳元で気持ちよく鳴るようにすることができるものでしょうか。
また暗めのどっしりした音色を弦の選択やツゲのフィティングなどにより明るい音色と思えるまで、音色を変えることができるものでしょうか。

投稿者:コキンゴ     投稿日時:2008/12/04 00:21  ---6.177.95

あと、以前先生に明るいや深いなど、どちらかに偏ったりしない癖のない楽器の方が腕しだいで色々な音色を出せると聞いたのですが、それは弓の操作で変えられるものなのでしょうか。自分で色々試してみたのですが弓を早く動かすときれいに明るくなる音が弓を遅くして弾くと、深くはならず汚い音にしかならならないし、圧力の掛け方を変えても音色が変わらないので、いったいどうやれば弾き方で音色を変えられるのか悩んでいます。こちらも教えていただけると幸いです。

投稿者:あいうえお     投稿日時:2008/12/04 12:40  ---214.61.34

私も素人なので、自分の感覚で感じた範囲でのコメントになりますが・・・。

明るい音がお好きならば、もともと明るい音の楽器をお選びになることをオススメします。もともとの音色VSフィッティングによる調整ではもともとの音色の方に分があると思います。また、奏法で音色を変えることができるとしても、アマチュアには大変難しいことだと思います。音大に入れるくらいのレベルにならないと難しいのでは。奏法による音色の変化ができるのであれば、先生に弾いてもらった範囲内での変化しか得られないと考える方が妥当だと思います。

音色の調整をお考えなのは、ドイツ製の楽器がターゲットとなっているからだと思います。それは、以前のレスにあったように、中国製の良い楽器に当たらなかったせいで、中国製は除外されたということでしょうか?しかし、ご予算と音色の嗜好からいうと、中国製にコキンゴさんのニーズにフィットするものが多いように思います。最近は、生産国による音色の特徴は薄れてきたようですが、私の狭い経験の範囲でいうと、ドイツ製は深みのある音色が多いように思います。中国製の方が、音色に多様性があるような気がします。中国の製作者が各国に修行に出た結果ではないでしょうか。

中国製の通販で、1週間程度の返品猶予もあるお店もありますので、是非、再度、検討なさることをオススメします。

尚、弓による音色の変化ですが、こちらも操作というよりは、弓そのものの性格に依存する部分が大きいように思います。以前、先生の弓と私の弓を先生が弾き比べてくださいましたが、先生の弓は、女性的なエレガントな音が出たのに対し、私の弓は、男性的な強い音がでました。弓は、発音の仕方には大きく影響するかもしれませんが、深みと明るさという音色の変化までは感じませんでした。楽器VS弓という点でも、楽器本来の性格に分があるように思います。

投稿者:QB     投稿日時:2008/12/04 17:22  ---145.236.139

・音量落として、耳辺りのやわらかい(高い倍音を失わせた=ぼけた)音にするのは簡単です。
・フィッティングやその他パーツに過度な期待をしないほうがいいと思います。あるレベル以上の調整を行った上でさらに・・という次元でフィッティングの材やメーカーや、金具や、Fine tunerの種類や、テールガットの素材の話が出てくると思っておいたほうがいいと思います。(まずは楽器そのものの調整ありき)

・弓の件は、文章で伝えるのは無理があります。その先生に「具体的にどのようにするのですか?教えてください」と聞いてみましょう。

投稿者:maria     投稿日時:2008/12/04 19:07  ---24.178.65

経験上30万円のバイオリンも15万円のバイオリンも選び方次第では大差無いと言う事が分かり、結局自分のフルサイズは1本は某楽器店がドイツの工房で監修を行いながら作っていると言う18万円の物。この工房の物は色々試してみましたが、余りはずれがないように思い先生に見て頂いてこれは弾き易いし音も良いと助言を頂いて購入しました。もう一本はこのサイトで「salvadore de
durro/J&B sole importers」と言うアメリカの絃楽器屋が1900年頃に主にドイツから輸入販売した物が音が良いと読んだので探して買いました。ダメージが引っ掻き傷程度で解放歴も無いハンドメイドと言う事を条件に探しました。2本とも結果的にドイツ物ですが、私の所有する2本とも明るいとても遠くまで通る澄んだ音が出るし音のバリエーションもあるので飽きが来ません。特に1900年頃の物の方は娘のお気に入りの音らしく時々自分で出してはまだ少し彼女には大きいのに弾いて楽しんでいます。

バイオリンは100万円未満の物は中国製であれヨーロッパ製であれ良く言えば色々選べるので、15万円だからどうのではなく、ハンドメイド(もしくは工房製)のなるだけ良い物を見つける楽しみがあるのだとおもいます。ネームバリューは実は転売する時に重要だけど、35万円程の物に転売する時のネームバリューは期待しないほうが良いので、それなら、とことん自分が気に入るきちんとしたサイズの割れの無い物を選ぶのが良いと思います。また、駒で音量等の調整も多少は可能と聞きます。サイズや、割れについて勉強して、後は希望の音を探し必要に応じて手を加えるのが良いと思います。

弓に関しては1本だけ1880年頃のフレンチを(バイオリンにお金を掛けていないので)少し無理して買いましたがこの弓で弾くと倍音が美しく出るのでとても気持ち良く弾けます。ドイツ物の新作の弓、中国製弓、1本1本の音の個性や発音の個性があるので自分の楽器が決まったら、是非その子を連れて、弓探しをするのはいかがでしょうか。私のバイオリンの先生も弓は何本か持っておられますが、結局演奏会本番でも練習でも60万円の100年以上前のフレンチが一番弾き易いとそればかり使っている、と仰います。

投稿者:コキンゴ     投稿日時:2008/12/04 20:46  ---6.177.95

皆様ありがとうございます。

あいうえお様とQB様にアドバイスいただき、どうやらフィッティングによる大幅な音色調整はあまり現実的でないように思いました。
あいうえお様が指摘いただいた”中国製は除外?”の件ですが、まだ中国製を完全に候補から外したわけでなく、作りが良ければ買う可能性はありますし、音色のフィッティングでの音色調整が難しいとなれば充分に検討したいです。ただドイツや東欧の流れるようなきれいな渦巻きに感動したので、少しそちらに傾いていました(*^_^*)
弓での音色変化は弾き方もあるし、弓自体の性格にもよるものなんですね。
弾き方については簡単ではないようなので、先生にまた聞いてみます。

あいうえお様とmaria様からいただいた弓の体験談やアドバイスもとても参考になりました。
ある程度の性能があれば無理に予算上限いっぱいにこだわらず、少しお安い楽器を購入して弓を探すのも良いなぁ・・・と思えてきました。

次の試弾がすごく楽しみになってきました。どうもありがとうございました。

まだお聞きしたことがあるのですが、長くなっているので一旦送信します。

投稿者:コキンゴ     投稿日時:2008/12/04 20:48  ---6.177.95

続きです。お付き合いくださると幸いです。

魂柱の調整についてQB様からいただいた・・

>音量落として、耳辺りのやわらかい(高い倍音を失わせた=ぼけた)音にするのは簡単・・・

ですが、イメージしている”耳元のあたりでも気持ちよく鳴る”というのは、ちょうど耳のあたりでよく響くというか、ふわっと音が広がり包まれる感じのものです。適格な言葉が見つからないのですが、例えばラ♪の音を弾いた時にラ♪という明確な音(芯の音)の周りに柔らかい音の膜があるような感じのものなのです。それが倍音というのかなとなんとなく勝手に思っていました・・・
ですので、ぼけた音とは少し違うのかな、と自分では思っています。

魂柱の調整で私がイメージしているような音にすることは可能なものなのでしょうか。またお教えくださいませ。

投稿者:maria     投稿日時:2008/12/06 11:32  ---24.162.125

例えば、ガルネリのコピーのバイオリンを工房に持ち込んで、これの魂柱を操作して、アマティのような音にして欲しいと要望してもこれは難題なのはお分かりですか?私はバイオリンには個体差があるのでまず貴方が倍音を一番重視しているのであればそれを伝えて試奏する楽器を選んで貰うのが良いのではないでしょうか。そうすればきちんと勉強している店であれば案外この弓なら・・とか希望に添える環境を整える知恵を貸してくれるとおもいます。また、私が娘の3/4バイオリンを色々見て回っていた時、中国製の朱工房と言う所の楽器を取り扱っている店主は「倍音が素晴らしい」と言う宣伝文句を掲げていた位なので、倍音が難なく出やすい楽器と言うのも存在するのだと思います。但し、貴方はヨーロッパ製が好みというなら、音量よりも倍音を重視している旨を伝えるのが良いと思います。また、魂柱を調整する事で出来る事、出来ない事も実際に工房などで具体的に説明して貰えばご自身が一番納得できると思います。私の楽器を例に取ると、魂柱を調整して貰う事で詰まり気味の固い音になったり、ボワーンとしたマイルドな音になったりしたのですが、何れの場合も倍音の出方に多少の違いはあれやはり倍音が無くなる事は有りませんでした。今はとても良い位置に調整されているので澄んだ倍音があり、音が遠くまで飛ぶのだと私は解釈しています。

投稿者:あいうえお     投稿日時:2008/12/06 20:33  ---178.228.102

過去ログでまーぶるさんが書き込まれた「バイオリンの調整について」というスレが参考になるのではないかと思います。コキンゴ様と逆のパターンになりますが。個人的には、楽器の本来の力を落としてまで好みの音に近づけるというのは、あまり良い形ではないと思います。根拠はありませんが、楽器本来のパワーも損なわれるような気がします。楽器本来の音色を最大限出し切った状態でコキンゴ様の好みの音色が出る楽器がベストではないでしょうか?

それと、コキンゴ様は、倍音についての理解があいまいとのことですね。

かく言う私も自信がありませんが・・・、倍音とは、自然に出る共鳴音のことだと思っています。例えば、A線でDを押さえて弾くと、D線が共鳴して弓が触れてなくても共鳴音を発し、A線のDの音を豊かにする効果があります。間違いがありましたら、どなたかご指摘くださいませ。

投稿者:コキンゴ     投稿日時:2008/12/07 23:45  ---6.177.95

maria様、あいうえお様、ありがとうございます。
木曜日に色々な方からいただいアドバイスを元に土日にさらにお店を周り色々弾いたり、相談してきました。

調整については、あまり踏み込んだ質問はしなかったのですが、弓の音色変化については実際に弓による音色の差を聞かしてもらい、意外に変わるものだな、と驚きました。

ドイツ製も弾いたところやはりどっしりした音で、フィッティングなどで大幅に明るい音に変えるのは難しいと先日アドバイスいただいたので諦めていたら、あるお店で弾かしてもらったドイツ製でない楽器が明るく音色で耳元でも気持ちよく鳴っていながら離れて聞かしてもらっても結構体に響いてきて、しかも作りも良く見えたのでこれに決めようかと今は思っています(来週にもうひとつ気になっていたメーカーのものが入荷するそうなのでそれと弾き比べて最終決定する予定です)。

予算も少し下げて探したので浮いたお金はフィッティングではなくできるだけ発音が良く動かしやすい弓を買おうかと思っています。

maria様とあいうえお様のご意見、過去のスレを読ましていただき、やはり調整に期待しすぎるのも難しいし、調整される方によっては好みと違う音になる可能性もあるのだな、と思うようになりました。

今回迷いながら、たくさんの楽器を弾いたり色々な方のアドバイスをいただいたりして、おかげ様でとても勉強になりました。
どうもありがとうございました。

Q:ビヨームについて
投稿者:海     投稿日時:2008/12/07 15:15  ---135.163.87

楽器の買い替えを考えています。
候補にあがっているのがビヨームという楽器です。
単純に音が素晴らしくて気に入ったのですが、ビヨームについて知らないので、教えていただけますでしょうか?
また、標準価格はいくらくらいの楽器なのでしょう?
鑑定書がついていないのですが、本物かにせものか区別をつける方法はありますか?
よろしくお願いいたします。

投稿者:弦喜     投稿日時:2008/12/07 16:51  ---124.78.96

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J.B.Vuillaumeのことであれば、楽器商という顔の他に、製作者&工房経営者という顔を持ち、その楽器は昔から有名でプロのオケ/アンサンブル奏者がよく使ってきましたが、特に最近ソリストのヒラリー・ハーンがコンサートで使っているということで評判がさらに上がり、かなり値段も上がっていると思います。オリジナルモデル、デル・ジェスのコピー、ストラドのコピー、マジーニのコピーなど、モデルの違いと、本人作か工房/委託作品かにより、かなり値段が違うと思いますが、本人作のデル・ジェスのコピーなどであれば、都内のワンルームマンションくらいの値段ではないでしょうか。