Introduction

弦楽器 Q&A

弦楽器に関するいろいろな疑問にお答えします。

2023年12月31日をもちまして、新規投稿・コメントの書き込みを終了させていただきました。

5203件のQ&Aがあります。

Q:オールド仕上げのバイオリン
投稿者:ゆうこ     投稿日時:2009/07/10 00:54  ---211.209.245

いつも楽しく読ませていただいております。

質問なのですが、オールド風のバイオリンを持っているのですが(おおよそ100年前の楽器と思われます。)そういう楽器を作りはじめたのは 何年前くらいなのでしょうか?

物によれば とても精巧に作られた楽器なんかがありますね。

どうぞ宜しくお願いいたします。

投稿者:猫丸     投稿日時:2009/07/10 12:01  ---106.119.140

都市経済が発達してきた頃、イタリアから、フランスに制作楽器制作が移行してきて、LUPO、Villume、タリシオの活躍時代、今から150年前くらいでしょうか。
当時イタリアの150年位経過した、ニスのはげた、エッジの欠けた、古楽器のすごさと、先人の技量に驚嘆して、風合いと、貫禄まで、コピーしようとしたものだと思われます。
今から150年以上前だと、オールドコピーなのか、経年でそうなったのか、わからなくなってきます。
歴史と、現存しているものから、類推するとこのあたりでしょう、バロックからモダンに代わった頃とほぼ一致します。

投稿者:ゆうこ     投稿日時:2009/07/10 20:53  ---211.209.245

猫丸さん

なるほど そういうバイオリンの歴史があったのですか!

私の持っている楽器はオールド仕上げですので、およそ150年以上は経過してないということになりますね。

エッジも欠けており ニスも所々はげており、どこまでがオールドなのか、オールド仕上げかわからない状態です。

ただ板にはわざと作ったような傷(傷のように色を塗っているかのような作りです)

最初に考えた方はすごいですね(笑)

大変勉強になりました。ありがとうございました。

Q:弦楽器メーカーについて
投稿者:pereca     投稿日時:2009/07/09 00:50  ---124.204.38

いつも興味深く読ませていただいております。

イギリスの楽器メーカーなのですが
「R.WATTS」というメーカーについてご存知のことがありましたら教えていただきたく投稿させていただきます。

どうぞよろしくお願い致します。

Q:木曽鈴木バイオリンについて
投稿者:tora     投稿日時:2009/06/29 23:04  ---0.199.98

アメリカ在住の者です。家族全員バイオリンに関してまったく経験がありません。子供が学校のサマースクールでバイオリンを習うために、先日中古のバイオリンを手に入れました。3/4サイズで、ラベルは
Kiso Suzuki Violin Co. ltd
Copy of Antonius Stradivarus 1720
Anno 1970 3/4 Japan

それと右側に”S"のロゴマークがありました(型番やシリアルNoらしきものはなし)。見た目、傷もほとんどありません。弦とブリッジを楽器店で交換してもらい、弓とケースは新しく買いました。今頃になって気になったので質問したいのですが、

1.子供の初心者用として、これは適していると思いますか(少なくともサイズは合ってます)。
2.将来、大きいサイズが必要になったときに多分、誰かにあげることとなりますが、そのとき、どれぐらいの価値があるのかを話す必要があるともいますが、価値としてはどうなのでしょうか(前の所有者も誰かからもらったとかで使ったことがないそうです)。

初心者的な質問ですみませんがよろしくお願いいたします。

投稿者:ぶらっちぇ     投稿日時:2009/07/01 22:06  ---7.229.48

よくあるご質問ですが、期待されるような返事は返ってこないと思いますよ。

ヴァイオリンにはいい楽器と悪い楽器があるだけで、特別に初心者に適したものがあるわけではありません。
いわゆる入門用楽器というのはお値段が手頃ということです。

以前、やはり木曽鈴木の質問で、「価値って何」と反問したら質問者にすねられてしまいました。
恐らくお知りになりたいのは定価とか、売却したらいくらで売れるのかということかと推察します。
当時の定価を私は知りませんが、木曽鈴木は高価な楽器は作っていなかった会社ということです。すなわち上述の「入門用」と考えていいのではないでしょうか。
よって、いま売ろうとしたら二束三文と思っておくのがよろしいかと思います。

投稿者:まさ     投稿日時:2009/07/02 12:50  ---20.108.67

普通にお答えします。

簡単に言うと、30年前に1-2万円のちゃんとした国産のギターがきれいな状態であり、「今度こどもがギター弾きたいから」ということで知り合いが「これ使ってください。」と言ってくださった状態と思ってください。

木曽バイオリンはおもちゃではなく楽器として十分弾けますし、本当にもっとやりたくなって良いものを買いたくなった時、ほかにヴァイオリンをちょっと始めたい子供がいた時に、「とりあえずこれを使ったら?」といって譲るものだと思います。

それより子供のサマースクールでヴァイオリンを教えてくれる、ということがうらやましい環境だなあと思いました。

投稿者:tora     投稿日時:2009/07/06 10:29  ---0.199.98

ぶらっちぇさん、まささん

質問にお答えいただきありがとうございました。とてもわかりやすい説明でした。子供は毎日喜んでサマースクールに通っています。9月からは学校のオーケストラに参加したいといっています。近い将来本人が希望したらもう少しましな(変な言い方ですね)バイオリンを手に入れたいと思います。このバイオリンは次に必要な人にあげようと思います。
ありがとうございました。

Q:弓のフロッグ下の切り込み記号について
投稿者:もくもく     投稿日時:2009/07/05 11:36  ---56.55.175

フロッグを外したところに「X //」のような傷をスティックに意図的につけてあるものを見かけます。杉藤やドイツ製の弓にありました。

メーカーが内部的なスティックの識別用に付けていることは間違いないと思うのですが、製作者(量産弓の場合)の識別のためとか、グレートの区別のためなのでしょうか?

Q:レオンハルトのチェロ
投稿者:Gakuen     投稿日時:2009/06/29 20:54  ---193.153.73

 量産品の(30〜40万円程度?)チェロを10年以上弾いてきました。(腕が上がったのかどうか?)最近、もっと上の楽器が欲しくなり、楽器店を探していたところ、R.W.Leonhardt(2007年作 約100万円弱)に出会いました。決めようと思っているのですが、このQ&Aやある楽器店で、「レオンハルトはニスが薄い」、「ニスが柔らかい」というような話を聞きました。ニスが薄く柔らかいために、傷がつきやすいというのです。
 最近のインターネット上の楽器(チェロ)販売の宣伝を見るとレオンハルトはよく見かけますが、レオンハルトのチェロについてご存じ方はいらっしゃいますか?
 

投稿者:平凡チェリスト     投稿日時:2009/07/04 15:34  ---203.214.129

以前1988年作のレオンハルトを新作で買い使っていました。ニスが薄いかどうか分かりませんが、柔らかいというのは本当かもしれません。普通にハードケースにしまっていましたが、ハードケースと楽器が触れる部分のニスが痛み、ザラザラになってしまいました。夏場は特に気をつけたほうが良いかもしれません。

Q:Bam Hightech Forme 弓の収納について
投稿者:kj     投稿日時:2009/07/04 00:18  ---36.204.228

Bam Hightech Formeを使用している方がおられたましたら
ご意見を伺いたくて質問させていただきます。

ここ数年大変気に入って使っているのですが、
最近弓を買い替えたのを機に気になることが出てきました。

このケースは他のケースとは逆さに弓を収納するのです。
ケースを立てるとフロッグ側が上、弓先が下になります。

弓先はクッション性の良いポケットでホールドされていますが
とはいえ厳密にいえば弓先に重心がかかっているのですよね?

リュックにして持ち歩いている間だけとはいえそのような状態で弓に悪くはないのだろうか?とちょっと心配になってきました。

私が見た限りでは、
今まで使用していた弓にダメージはなかったと思いますが
実際のところ本当に大丈夫なのかどうか?
私の気にしすぎであることを祈って質問させていただきます。
よろしくお願いします。

投稿者:コクシネル     投稿日時:2009/07/04 02:59  ---31.15.246

弓先に重心がかかることまで考えたことはありませんが、ご参考までに。

http://www.strad.co.jp/cgi/qasearch.cgi?mode=view&code=21319&re=&key=BAM

投稿者:kj     投稿日時:2009/07/04 09:06  ---36.204.228

コクシネル様

早々とありがとうございます。

その投稿は存じております。・・・というか、
そこの「koj」は私でした、すいません。
決して故意にハンドルネームを変えたのではなく
単純に記憶違いで間違ってしまいました・・・。
この場合修正するべきなのでしょうがここで変えると
かえってまぎらわしいでしょうからこのままでいかせてください。
以後気をつけますm(_ _)m

その投稿の当時、また、ほんの最近までまったく
弓の向きは気にならなかったんですが・・・。

投稿者:ゴマゾウ     投稿日時:2009/07/04 09:20  ---156.115.43

このケースは通常のタイプとは違い、立てて持ち運ぶ際はあえて膨らみの大きい方を上にする。
小脇に抱える時も持ち易いようにくぼみがあるよ。よって、楽器本体も大切なボディ部分が上になるし、ご心配の弓の先も上にくるというわけ。

他社のカタログで申し訳ないけれど参考写真があるのでどうぞ!

http://www.violinsupply.co.jp/Link/items/BamForme.html/bamformeTweed.html

Q:学生バイオリン
投稿者:塩こんぶ     投稿日時:2009/07/03 18:57  ---83.159.195

生徒さんが若い頃持っておられた楽器、20年前くらい前に買われたもので、中をのぞきましたら〈Pietro Perni〉という作者が活字で書いてありました。fece in Roma で、anne の後は、消えていますが、1871年製と聞いたとおっしゃっていました。
古い木の音、なかなか良い音がしております。高価なオールドバイオリンの様な音量は無いですが、本物の良い音がしている様に感じます。
自分のところに来てから、テールピースと糸巻き4本を変えたと言ってました。
売っているとしましたら、だいたいお値段おいくらくらいするバイオリンですか?(下取りの話ではありません。)よろしくお願いします。

Q:ケース
投稿者:ストラ     投稿日時:2009/06/27 15:08  ---5.206.216

質問お願いします。http://page6.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/f81584513

こちらのケースのメーカーをどなたかご存知の方は居ませんでしょうか?ネットで大分探しましたが、見つからず多分日本のものではないようです。
どんな情報でもいいのでよろしくお願いします。

投稿者:弦喜     投稿日時:2009/06/27 16:22  ---115.121.90

ttp://elderly.com/accessories/items/VCIN.htm
米国から送られてくる古い楽器のケースとしては、時々みかけるものです。

書き込み内容に問題がありましたら、管理人様、削除願います。

投稿者:ストラ     投稿日時:2009/06/27 16:43  ---5.206.216

弦喜さんありがとうございます。
値段もそれほどしないので基本的には運送用なのですかね。
日本で入手するのはやはり難しいですよね?
こういうレトロな感じのです気でして。

投稿者:スティールラヴァー     投稿日時:2009/06/27 17:23  ---68.29.101

運送用というわけではないです。プラスティックのモールドなのでレトロな感じでもしないです。
SKBという会社のものだと思います。日本ではモリダイラ楽器とサウンドハウスがその会社の物を扱っているので問い合わせてみては如何でしょう。
以上私見です。

投稿者:のんちゃん     投稿日時:2009/06/28 08:03  ---60.131.117

不確かな情報で申し訳ありませんが、いぜんどこかでこのケースは「厚みが少ないために弓が楽器に当たる」というようなことを読んだことがあります。実は私も以前このケースのことが気になり調べたことがあるのですが、そのときこの記述を見て検討をやめました。間違っていたら申し訳ありません。

投稿者:スティールラヴァー     投稿日時:2009/06/28 09:20  ---228.46.21

これがSKB社のものだとすると、「厚みが少ないために弓が楽器に当たる」という情報は間違いでしょう。このケースを使ってる人を複数しっていますが、そのような例は知りません。
以上私見です。

投稿者:ストラ     投稿日時:2009/06/28 22:59  ---5.206.216

皆さんありがとうございます。
「厚みが少ないために弓が楽器に当たる」というのは
ブランケットで解決できますよね。
このケースは使ってる方は結構いるのでしょうか?

投稿者:サヴォレ     投稿日時:2009/06/29 00:33  ---3.15.21

以前子供が使っていました。アメリカ北西部ではレンタルの入門楽器はこのケースに入れられて貸し出されます。私の感覚では丈夫なケースです。楽器店や公立の学校のオーケストラルームの棚に並んでいるものはきずだらけで白のマーカーで番号が書かれていたりしてもう長いこと使われている感じはします。
私の子供が初めて間もないころ、このケースを床に落としたことがあります。、記憶では中の楽器のテールピースが外れました。でもケースとしては長持ちすると思いますよ。

投稿者:リタッチ     投稿日時:2009/07/03 00:33  ---188.200.67

使ってました。全体の頑丈さはまあまだが、上蓋の頑丈さはいまいち。厚さが足りないと思います。(裏蓋の底から表蓋のてっぺんまでのこと)アルミサッシがぐるりと取り巻いておりこつんこつんVnに当たる。内装の緩衝材の配置が洗練されてない。ネックを固定する紐がない。つるつるごろごろして、持ちにくい。止め金具は当たると外れやすい。良いところは安くて比較的丈夫ということでしょうか。結構神経使うケースでした。最後は運送用になりました。

Q:ヴィオラの理論的な大きさ
投稿者:びよら〜     投稿日時:2009/06/29 11:27  ---47.27.16

既出の話題でしたらすみません。

よく「ヴィオラの理論的な大きさは、ヴァイオリンの1.5倍で、533mmくらい」ということをよく聞きますが、それは胴体の長さだけで理想値を出していないでしょうか。

私は、実際には面積や体積で理想値を考えるべきだと思っていまして、数学的にいえば、面積なら2乗、体積なら3乗で計算することになります。

すると、ヴァイオリンを355mmとすれば、その1.5倍の大きさを要するものの長さは・・・
面積の比率で考えれば約435mm
体積の比率で考えれば約406mm
となり、やっぱり現在製作されている多くのビオラが理論的にも理想的な大きさなのではないか、と思っています。
そして、この理屈から言えば、やっぱり400mm以下はちょっと小さいのかなと。

ネットで調べた時にどこかのページでもそういったことが言及されていたと思いますが、この理屈はおかしいのでしょうか。

※もちろん実際の音色や弾きやすさが現実的には一番大事ということは棚に上げた話題です。

投稿者:QB     投稿日時:2009/06/29 17:48  ---05.227.127

共鳴板としての面積、共鳴箱としての体積、たしかにご指摘の点は興味深いですね。筋は通っていると思います。

「何か」の小型版が試行錯誤の上、基準寸法に行きついてしまって、その中型版の寸法が(弾きやすさとの兼ね合いもあり)一律にならないというのが現状だと思います。


いろいろ考え出すと、こんな風に考え出して
ttp://www.rivinus-instruments.com/DesignConcepts.htm

こんな形になっちゃったりします
ttp://www.rivinus-instruments.com/Pellegrina.htm

投稿者:でも。。     投稿日時:2009/06/29 20:22  ---12.18.5

多分1700年前後のオールドイタリアンと呼ばれるヴィオラには
40cm以下でも素晴らしい音色を出すものがあると思います。

投稿者:ぶらっちぇ     投稿日時:2009/06/30 12:56  ---220.255.171

私はてっきりヴァイオリンとチェロの音域と体積を基準に割り出して、ボディ長に換算したものと思っていました。

要するに五度の振動比から1.5倍なんですね。
とすると問題になっているのは音波ですから、やはり「長さが1.5倍」でしょう。
面積や体積で1.5倍を考えるのは意味があるのでしょうか?

もっとも現実にヴィオラの弦長はヴァイオリン弦の1.5倍ではないですし、ヴィオラが533mm必要なら、チェロは1065mm必要ということになります。チェロもボディサイズ不足の楽器ということになってしまいます。

そもそも1.5倍必要というのが単純すぎる発想ということになるのでは?

投稿者:弦楽器大好きっ子     投稿日時:2009/06/30 22:09  ---235.52.82

 はじめて投稿させていただきます。この件はかねてより気になっておりましたので、便乗質問させてください。
 この1.5倍という議論は、本やインターネット上でよく見かけますが、そもそも、長さ・面積または体積を1.5倍にすると、なにが理想値(=フルサイズヴァイオリンでの値)になるという話なのかを確認させていただけませんか。音量ということでよろしいのでしょうか。
 音量だとしますと、ヴィオラのG線以上の音域はヴァイオリンの音域と同じですので、簡単に言ってしまうとG線以上に関しては問題なく、どこまで楽器のサイズを大きくすればC線のF#までの音を「理想的」な力強さで出せるかがこの問題の中心だということでしょうか。
 全然見当違いでしたら申し訳ございません。

投稿者:ガット初心者     投稿日時:2009/06/30 22:59  ---146.175.212

音程モードについて表面積および体積比にする妥当性が良く分からないのですが?
基本的には音程は一次元的な弦長によると考えます。

ただ音程が5度低くなるのに対して弦長が1.5倍になるのは
・同じ線密度(弦太さ)
・同じ弦張力
の場合に限ると思われます。
よって件の議論はVnと同じ弦太さの弦を同じ張力で張った場合に理想的な楽器の大きさは?という現状の使用状況から外れたことを議論しているように思えます(失礼をおゆるし下さい)。
実際は弦の太さやその弦を鳴らすために最適な張力も異なりますので、議論の論点があいまいになってしまいます。

ただ弦かた発せられた音が、楽器で共鳴する際の大きさとしての議論であれば、表面積や体積の議論があるのかもしれません。

この点についてはさらなるご意見を頂けると幸甚です。

投稿者:弦楽器大好きっ子     投稿日時:2009/07/01 01:01  ---235.52.82

さきほどの私の投稿はかなり舌足らずでしたが、多分ガット初心者さまの問題意識と同じあたりが私も気になっているのだと思います。

(1)ガット初心者さまのおっしゃるように、ヴァイオリンと同じ弦をヴィオラに張る必要はないので、かならずしも弦長を1.5倍にする必要はなく、その点で論点があいまいだと思います。

(2)私の思いつく問題点としては、やはり「どこまで楽器のサイズを大きくすればC線のF#までの音を「理想的」な(十分な、かも)力強さで出せるのか」ということで、ガット初心者さまのおっしゃる「ただ弦かた発せられた音が、楽器で共鳴する際の大きさとしての議論であれば、表面積や体積の議論があるのかもしれません。」の部分かと思います。
そこが論点であるとすれば、板(表板?裏板?)を、ヴィオラの最低音のCの周波数で強制振動させたときに、もっと高い周波数での強制振動に遜色ない振幅で振動してくれる(=同じ程度の音量で鳴ってくれる)のに必要なサイズはどれくらいかということになるかと思います。

(3)そうだとすれば、直感的には板の振動数(固有振動数も、最低振動モードも)は板の体積に比例すると思われますので、楽器の面積と板厚(楽器の厚さではなく)の積に関係ありそうで、板厚がヴァイオリンとヴィオラでほとんど一緒であれば、概ね楽器の面積としていいように思われます。

(4)しかし、その際、「1.5倍」の比較の対象はフルサイズのヴァイオリンではなく、もう少し小さなヴァイオリンではないかと思います。小さい分数ヴァイオリンの場合、開放弦をはじいたとき、G線だけ長く振動してくれずに「ぶちっ」といってあっという間に減衰してしまいますよね(まあこれも弦によって違いそうですが、とりあえず分数楽器に張ってあるG線はそのサイズの楽器に最適化されているとして)。そうならずにGDAEがほぼ均等に振動してくれるヴァイオリンのサイズの一番小さいのが、ヴァイオリンの最低音Gを鳴らす(=板がまともな振幅で強制振動する)ために最小限必要な楽器のサイズではないかと思います。(続く)

投稿者:弦楽器大好きっ子     投稿日時:2009/07/01 01:02  ---235.52.82

(続き)
(5)それで、上記(4)のヴァイオリンの最低サイズの1.5倍くらいの面積あるいは面積x板厚のサイズくらいのヴィオラが(2)になるのではないかなと思います。この意味ではかなり小さなサイズのヴィオラから許容範囲にはいるのではないかと思います。

私はどうもこの話によくでてくる「理想の」とか「理論値」というのにひっかかります。フルサイズのヴァイオリンが「理想的な」楽器であるらしいことは認めますが、「理想」と言ったときには何オクターブもの音域での音量・音色の均一性・連続性なども指標に含まれていると思われますので、フルサイズヴァイオリンも、なにかしらの妥協の産物なのではないかと思います。仮にヴァイオリンが1弦琴で使う音域ももっと狭いとすれば、理想のサイズが違ったかもしれません。また、上記(1)のように、弦も最適化のパラメータのひとつです。さらに申し上げると、ヴィオラは調弦がヴァイオリンより5度低いのは事実ですが、「常にヴァイオリンの5度下の音程をヴァイオリンと同じように弾く」という役目の楽器でもありません。ですので、長さだろうが体積だろうが、サイズの問題だけで「理想の」を議論すること自体難しいように思います。一方、上記のように「まともな音量で鳴る最低条件(サイズ)」なら、まだ議論しやすいように思います。

思いつきでまとまりなく書いてしまい申し訳ございませんが、論点は低弦の音量であるという仮説のもと、考えてみました。もしかして「1.5倍」は全く別の論点の話でしょうか。論点含め、全くの見当違いでしたらぜひ御教示ください。なお、技術用語は正確でないかもしれません。その点御容赦下さい。長文失礼いたしました。

投稿者:弦楽器大好きっ子     投稿日時:2009/07/01 01:21  ---235.52.82

>直感的には板の振動数(固有振動数も、最低振動モードも)は板>の体積に比例すると思われますので、楽器の面積と板厚(楽器の>厚さではなく)の積に関係ありそうで、

板厚が薄いほうが振動数下がるような気もしてきました。。。申し訳ございません、このあたりぜひ批判的にご高覧いただけますよう。。。

投稿者:CABIN     投稿日時:2009/07/01 12:54  ---124.161.200

楽器のサイズについて長年研究をしているCatgut Acoustical Societyでは8つのサイズのヴァイオリン族を発表しています。
ttp://www.catgutacoustical.org/
英文なのですが、このサイト内の「The Violin Octet」のリンク先から参照できます。
一番小さいバイオリンは炭素繊維の弦を使いますが、開発当初は切れた弦が演奏者の目を襲うのでゴーグルが必要だったといいます。
今はゴーグルはかけていないようですが...

Q:当方所持のヴィオラとヴァイオリンについて
投稿者:中條たかし     投稿日時:2009/06/29 22:26  ---137.193.56

2年前まで、約5年間、ヴィオラがご専門の先生に、ヴィオラの個人レッスン(週1回・1時間)を受けていました。

当初は、友人の知人所有のヴィオラを借りていましたが、申し訳なく思ったり、扱いが悪くて傷をつけてしまったら、などと思い、先生に相談し、自分の楽器を購入することにしました。

先生曰く、楽器には、大きな価格の溝があり、これからもレッスンを続け、合奏等に加わる意思があるなら、最低でも、買値で50万〜100万円くらいのものの中から、音色・形・大きさ・色合いの気に入ったものを、時間をかけて選んだほうがいい、ということでした。
(それ以下の価格の楽器は、1万円でも、40万円でも、将来的に考えた場合、楽器のトータ ルとしての価値という点においては、大差ない、という、ご意見でした。)

私は、楽器店の知り合いもないし、まして、そのような楽器を紹介してくれる知人にも心当たりがなかったので、楽器と弓の選択を、先生に一任しました。

数ヵ月後、2台のヴィオラと5本の弓を先生から紹介されましたが、それぞれ特徴があって、迷ってしまい、結局、先生と先生のお父様(ヴァイオリンがご専門です。)のおふた方に試奏を重ねていただき、結局、『CATS』という、鈴木さんという方の個人工房作のヴィオラを、65万円で、購入しました。
(通常では、この工房の楽器が、100万円以下で出ることはなく、何か特別な事情で、出てきた楽器らしい、ということでした。)

弓は、もう、持ってみて、3人とも、これ、というのが一致し、ドイツ製のものを購入しました。

同時期に、近所の楽器店に、38万円の、『SHUBERT(シューベル)』という、チェコ製のヴァイオリンが、半額で出せる、というキャンペーンがあり、中国製の格安の弓とともに購入しました。

ここで、お尋ねします。

この、2つのメーカー(工房・ブランド?)について、何かご存知のことがおありでしたら、情報をお寄せください。

もったいないと思いつつ、この2年間、心身の状態が思わしくなく、楽器には触っていません。

心身の状態が、ここのところ、だいぶ安定してきたので、ころ合いを見計らって、個人レッスンと、できれば合奏を、再開したいと思っています。

よろしくお願いします。