Introduction

弦楽器 Q&A

弦楽器に関するいろいろな疑問にお答えします。

2023年12月31日をもちまして、新規投稿・コメントの書き込みを終了させていただきました。

5203件のQ&Aがあります。

Q:このバイオリン大丈夫?
投稿者:ys     投稿日時:2002/04/10 16:35  ---08.236.70

こんにちは。最近海外のオークションで約100年前のバイオリンを手に入れました。
ただ気になっている点が一つあります。それはエンドピンの左の側板の一部が表板のサイズと同じくらいに出ている(膨らんでいる)のです。このような場合、修理は可能でしょうか。

投稿者:ストラッド店主     投稿日時:2002/04/10 17:53  ---135.147.217

いらっしゃいませ、ysさん。ストラッド店主です。

質問の件ですが、正確な所は見てみないと解りませんが、文章から読み取れる範囲では、修理可能だと思います。

表板をはがして横板のふくらみを修正します。コストと時間がそれなりに掛ると思います。それでは!

Q:弦の張力等の質問
投稿者:弦一郎     投稿日時:2002/04/09 16:59  ---02.73.94

質問1.
たしかカールフレッシュだったと思いますが、無闇に弦の太さを変えるべきではない。魂柱の位置を無闇に変えるのと同じことだ。という様な意味のことを書いていたような気がします。たしかに、駒に掛る圧力が変ると魂柱の位置も変えたほうが良い様な気がしますが、いかがなんでしょうか?弦が太いと駒から魂柱を離すべきなんでしょうか?

質問2.
普段ガットを使っていて、ドミナントを使うと弦高が高すぎるような気がします。試しにヘリコアという金属弦の太巻きを張ったときなど、弦自体が伸びないため、ハイポジションが弾きにくくて困りました。弦の種類に拠って駒の高さを変えるのは、一般的なことなのでしょうか?

質問3.
魂柱の位置は、国内では駒の足の外側にあわせ、海外では、0.5mm〜1mm程内側に立てるのだそうです。湿気に対応するため微妙に違うのだそうですが、本当なんでしょうか?

質問4.
オブリガートのミディアムのEの太さは0.265mmでしょうか?0.005mmは、ゲージの違いの丁度中間になりますね。

オブリガートの金メッキに関する回答、有難うございました。

投稿者:ストラッド店主     投稿日時:2002/04/10 15:04  ---93.90.13

いらっしゃいませ、弦一郎さん。ストラッド店主です。

質問1ですが、カールフレッシュの時代ですとガット線という事ですよね。
ガット線の場合太くなれば張力が増すと考えられます。
魂柱の正規の位置は決められております。そこから移動して調整をするわけですが、極めて短い範囲で行います。魂柱の調整はさまざまな説があり、化学的に分析している方もおります。質問3やカールフレッシュさんの考え方もそのひとつだと思います。が、実際にやってみるとその通りにはいかない場合が多いです。
優れた職人さんが何人か集まると魂柱の位置談義になったりしますが、全て同じ意見になることはありませんし、同じ職人さんでも楽器が違えばやり方も違ってくる、それが実際の魂柱の調整方法です。ですので質問1,3の答えは答えようがないです。まさにミステリーな楽器ですね。

質問2ですが、あまり一般的ではないと思います。ただしオールガット線の場合とオールスチール線の場合ですと、弾きにくさや、振動の仕方の違いなどがあるらしく、高さを変える事があるようです。もちろんそれに伴い指板の角度調整も必要となります。(最終的には奏者の好みに合わせるとのことです)

質問4ですが、ちょっと意味が解りません。例の資料では0.264mmとなっておりますね。(E線は測定誤差が大きいです)とも書かれています。当店にあるノギスでは0.05mmまでしか正確に測れません。それでは!

投稿者:弦一郎     投稿日時:2002/04/10 16:40  ---17.116.178

丁寧なご回答有難うございます。

質問4.は、質問の仕方が悪かったので、解りにくかったと思います。
質問4’ オブリガートの金メッキのEのカタログデータ上の太さは0.265mmですか?

宜しくお願いいたします。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2002/04/10 17:31  ---135.147.217

ピラストロ社のカタログデーターというのがないので、正式な太さのデーターはわかりません。ピラストロ社のホームページにもありませんでしたので、もしどうしても知りたければメールで直接問い合わせしてみてはいかがでしょうか?
他のメーカーもそうなんですが、弦の太さなど、意外と乗ってないんですよね。
それでは!

Q:教えて下さい
投稿者:BACH     投稿日時:2002/04/07 23:44  ---217.106.119

初めてHP拝見しました。

私自身はホルン奏者なのですが、縁があって
ルーマニア製のバイオリンが1本?家にあります。
ステューデントモデルの様な物と思いますが
御存じでしたら、楽器の由来を教えて下さい。

由来と言っても作った人はまだ現役ですが。
ラベルの表示はつづりが解りにくいのですが、
Gaualler Alexandru
Fecit Anno-2000-
SIGHETU MARMATIEI-ROMANIA(署名、解読不可)
とあります。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2002/04/08 11:37  ---93.90.13

いらっしゃいませ、BACHさん。ストラッド店員です。

調べて見ました。SIGHETU MARMATIEIとはルーマニアの地名ですね。
Gaualler Alexandruですが地名なのか人の名前なのかブランド名なのかわからなかったです。ダヌーツさんにメールで聞いておきますので。
返事が来たらまた書き込みます。それでは!

投稿者:BACH     投稿日時:2002/04/08 12:53  ---222.104.241

早速のレス有り難うございました。
何か分かりましたら宜しくお願い致します。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2002/04/09 16:15  ---93.90.13

BACHさん。ダヌーツさんから返事が来ました。

About the violin maker from "Sighetul Marmatiei", I will look for informations but
I know about him as he mostely repaires violins not making.
I will try to find out.

簡単に訳すと「その人のことは聞いた事があります。しかし私の知っている情報は彼はリペアー専門でバイオリンは作っていない。もうちょっと調べてみます。」です。それでは!

Q:弦の強さ・圧力について
投稿者:おんぼろ     投稿日時:2002/04/06 23:52  ---198.131.170

前のQ&Aで挨拶すべきところ、遅れまして失礼致しました。
店主様、店員様宜しくお願いします。いつも楽しく拝見させていただいております。
さっそくですが、前のQ&Aの関連で教えていただきたい事が出来ましたので新規Q&Aとさせていただきました。
バイオリンマニアさん(はじめまして。)
「エバ・ピラツィはオブリガートより、綿密度が低く、軽く、従って張力はオブリガートより低い。」と教えていただきました。試してみようかと思うようになりました。ありがとうございました。
バイオリンマニアさんをはじめ、どなたか実際にオリーブからエバ・ピラツィに変更して使用された時の感想などを教えていただきたいのですが・・。
宜しくお願い致します。
また、ストラドさんはこの点(張力=楽器に対する負担)についてはどのような見解でしょうか

投稿者:弦一郎     投稿日時:2002/04/07 02:00  ---17.109.171

普段、オリーブを使っていますが、オリーブの音を再現したというオブリガートやピラッツィを試したことはあります。

オブリガートは、オリーブというより、「オイドクサとドミナントを足して音に少し芯を付けた感じ」というのがぴったりです。
ピラッツィは、オブリガートの延長線上にあり、これをワイドレンジにした感じです。オブリガートに較べて音に芯が少ないと言う意見もありますが、私は気になりませんでした。ピラッツィの特徴は、なんといっても倍音の華やかさにあります。銀色の粉をかけた様な音色です。暗めのドイツ楽器でも華やかさが演出できるでしょう。

音色のコントロールに関しては、オブリガートもピラッツィもオリーブとは較べるべくもありませんが、その分これらの方が弾きやすいかもしれません。
音色のコントロールでナイロン弦を選ぶのなら、コレルリ・アライアンスですが、華やかさに欠けるかも知れません。メイカーの説明によると、耐久性に優れているのだそうです。芯材は旭化成のケブラーらしいです。

弦の張力に関する資料は、
http://www.din.or.jp/~sasakivn/report/saitenschpan.htm
にありますが、ピラッツィは追加されていません。

投稿者:弦一郎     投稿日時:2002/04/07 03:08  ---17.109.171

ピラストロ社の手紙を引用します。
Thank you for your interest in our new EVAH PIRAZZI violin string. The
strings are now, after the music fair in Frankfurt, available worldwide.

EVAH PIRAZZI is compared to the OBLIGATO a more brighter and powerful
string. It also has a bit more tension. So, they are something special.
They have a bit more playing in time than the Obligato, maybe two to
three days. The core material is the same as for the Obligato, so the
playability is also the same.

ピラストロ社に拠ると、
芯材はどちらも同じで、エヴァ・ピラッツィの方がオブリガートより少しだけ圧力は強いのだそうです。

エヴァ・ピラッツィの方がオブリガートよりレスポンスが良いので、弦の張力も強めではないかと思っていましたが、確かめるまで投稿を控えていました。

後段の文章には同意しかねます。オブリガートの方が伸び切るのは速いですが、伸び切るまで音色が今一つなのに対して、エヴァ・ピラッツィは、4〜5日掛り、2日目から良い音が出ると思います。良い音は、楽器と弾き方と音色の好みのコンビネーションの違いから、一概には言えませんね。

おんぼろさんの楽器はオールドでハイアーチで薄く削り直されているのですか?
もしそうなら、10%程テンションの低いSoftがあります。

投稿者:おんぼろ     投稿日時:2002/04/07 12:46  ---98.177.56

弦一郎さん 大変ありがとうございました。
オブリガートの音の表現は、実体験のように理解できました。
私はオリーブを意識して作られた割には、たしかに芯は太いものの、音の広がる方向が、楽器を中心として水平方向から下方向に広がるような気がして、何か「暗い」と思っていました。
また、D=シルバーと、A=アルミの音質の差が気になっていたのですが、エバが『銀色の粉をかけた様な音色』という弦一郎さんの表現から想像するに、DとAの違和感も多少くなくなっているのではないかと期待が膨らみます。また、「ソフト」もあるとの情報初めて知りました。ありがとうございました。
私の楽器は、1969年、1988年、1999年の新作3台です。それぞキャラクターが違いますので、弦選びも一苦労です。曲を弾くよりいじっている時間のほうが長いと言った具合です。コレルリ・アライアンスも試してみましたが、私には理解できませんでした。オールドではないからなのかもしれません。
もう1点お伺いしたいのですが、オブリガートのEはオリーブのEと比べて「強いが細い・きつい、むしろヒステリック」と言う感じで好きになれませんでした。これはコールドブラカットの0.27とは反対の方向の強さに感じます。(コールドブラカットのことは話が混乱してしまうので、またの機会にと思います。)
エバ(ピラッツィを省略します)のEは、「ゆりさん」や店員さんの表現では、「キラキラ」という事ですが、仮にオリーブEを、「細めだけれども純粋さを感じさせる」と表現するとして、どちらかと言うと、エバは、ゴールデンスパイラル−ソロのL−5的なのかなと想像しますが、この辺はいかがでしょうか。私の経験では、Eは共鳴弦的な役割が他の弦よりも多く、音のキャラクターに結構大きな影響を及ぼすと考えています。エバと他のEを使い分けたときの感じなどお分かりでしたら教えて下さい。もっとも、自分でやってみればよいとは思いますが、お考えをお聞きしたいと思います。お願いします。

投稿者:バイオリンマニア     投稿日時:2002/04/07 20:16  ---180.226.87

ピラストロさん前と言っていることが違うよ!。
実は私もピラストロ社に問い合わせをした結果を申し上げたのですが。
2年以上も前でしょうか。オブリガートを使用していて、何度弦を替えても
又、楽器の調整をし直しても音が裏返ることがあったので、
直接ピラストロ社に自分の楽器を説明した上で
「もう少し合う弦がないかどうか」を質問したのです。
その結果、ピラストロ社からは、オブリガートより軽く、少し
テンションの低いエバ・ピラツィという弦があるので使ってみてはどうか」
という返信をもらったのです。
そのころ日本ではまだエバ・ピラツィは売り出されていなかったように
思いますが、しばらくして日本でも発売されたので早速ためしてみたところ
私の楽器に非常にフィットしたわけです。
ピラツィの印象としては、始めは多少派手な音が出ますが、1週間くらい経って
落ち着くと、私が体験した中では、最もオリーブに近いよい音色が出ると
思いました。
私は、アーチが普通のものとアーチが高いもの2本のオールドを持っていますが、
オブリガートの時のような裏返り(これは両方に出ていたのです)もなくなり、
明るく伸びやかな音色になりました。
こうしたことに基づき前の意見を書かせていただいた次第です。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2002/04/08 15:14  ---93.90.13

(張力=楽器に対する負担)ですが、店主に聞いたところそれほど気にする事ではないよ、との事です。張力が増せば楽器への負担が増すのは確かですが、それを怖がっていたら一番張力の低い組み合わせがベストとなり選択肢がなくなってしまうとの事、またピラストロ社さんの返答が聞くたびに違うとの事ですが、いずれにしろオブリガードとピラッツィの張力の差はわずかだと思いますので、楽器への負担は考えなくてもいいと思います。ただ、ピラッツィを張る場合、もともと楽器が派手な音がするような場合派手に鳴りすぎるという意見もよく聞きます。

張力の件ですが私的に気になるんで調べたところ、バロックヴァイオリン時代はピッチも低く張力は現代のものより、低いと考えられています。(これに関しての正確な数値)は残っていません。
1920年、パリで発行された楽器の専門書によれば各弦の張力の合計が28kg
とかかれ、現代のイギリスの研究所では34.8kg、そして最も新しいグローブの音楽辞典では25kgと書かれています。どれが正確なのかは資料を書いた人も解らないとのことです。ちなみに↓の資料で
http://www.din.or.jp/~sasakivn/report/saitenschpan.htm
一番張力の強い組み合わせの合計でも26.45kgなので、最新の音楽辞典に近いですね。
店主が昔、1727年製のストラディバリにドミナントとゴールデンブラカットの組み合わせが張ってあり、素晴らしい音がしていたというのをよく聞かされます。
店主の考え方は初めに楽器ありきです。

投稿者:弦一郎     投稿日時:2002/04/08 20:34  ---17.108.14

私はオリーブの金メッキが大好きなので、これを使っていますが、オブリガートの金メッキと違うのですか?一緒だと思っていました。

確かに
http://www.din.or.jp/~sasakivn/report/saitenschpan.htm
では、別に書かれていますね。

ところでオリーブの金メッキミディアムの製品番号は3118ですが、オブリガートのは違うのですか?オブリガートのE線の袋を残していなかったのでわかりません。教えてください。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2002/04/09 11:17  ---93.90.13

弦一郎さん、今まで気にしなかったので気付かなかったのですが、確かにオリーブとオブリガードのゴールド線は見た目が瓜二つですね。

まじまじと2本を見ていましたら、店主が来まして「太さが微妙に違うような気がする」というので、測って見ました。アナログのノギスなので正確には測りきれませんでしたが、数値は何度やっても張力に関する資料に近く、オブリガードの方が0.005ミリ程太い結果になりました。やはり微妙に違うと思います。

型番はオリーブのゴールデンスチール ボールエンドが3111 
オブリガードのゴールデンスチール  ボールエンドが3131
オブリガードのゴールデンスチール  ループエンドが3138
です。それでは!

投稿者:おんぼろ     投稿日時:2002/04/09 13:25  ---222.101.190

弦一郎さん、バイオリンマニアさん、店員さん、そして店主様。
色々と教えていただきありがとうございます。
私自身、オリーブとオブリガートのEの「0.005ミリ」の違いを聞き分ける事が出来る耳を持っていたとは思えませんが、楽器が新作のせいでしょうか、確かにオブリガートの方がきつく感じられ質問してみた次第です。
また、店主様より、「弦の張力は気にするほどの事はない」とのご意見納得致しました。そうですよね、強すぎて楽器本体を壊すようなものが製品として出まわるはずがないですよね。要は気持ち良く弾く事が出来る弦を選べは良いわけですね。
是非今度エバを試して見ます。色々とありがとうございました。今後とも宜しくお願いたします。

Q:チェロのラベル
投稿者:Gakuen     投稿日時:2002/04/08 11:54  ---186.57.107

私のチェロの出自について知りたくなったため投稿します。

昨年の秋、出張で訪問したベルリンでチェロを買いました。
電話帳で何件か調べて、結局、Charlottenburgのバイオリンマイスターの
ところで買いました。
量産品の新作で、ラベルは GEWA, Mittenward Adorf, 2001 です。

ところが、先日、調整のため専門店に持っていったところ、中国で作って
ラベルだけドイツにしたものだ、と言われました。(材料も中国製とか)
尤も確かめようも無いし、粗悪品というわけではありません。専門店の方の
見立てでは、日本で買えば60万円くらいのものだろう、とのことです。

確かに、大変丁寧に作ってあって木目も綺麗ですし、良く鳴る方だと思います。
また、エンドピンやペグなどの部品も良いものを使っています。勿論、私も気に入っています。
ただ、板が薄目で綺麗なことが中国製の特徴だと言うのです。

GEWAは確かケースで有名で、楽器メーカではなくディーラだと思います。
私の感じでは、中国で作らせてGEWAが品質保証したものではないか、と推測していますが、
Mittenward Adorf というのをご存じですか?

宜しくお願いします。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2002/04/08 16:16  ---93.90.13

いらっしゃいませ、Gakuenさん。ストラッド店員です。

本当の所見てみないとわかりませんが
中国製で60万円の評価だとかなりいいものだと考えられます。
中国製は最近この掲示板でも話題になりますが、コストパフォーマンスに優れたものが多いです。

Mittenwardは地名でAdorfはアドルフですね。歴史上有名な人の名前と同じです。調べましたが解りませんでした。
量産品の場合こういうラベルが貼られる事は珍しくないです。
Gakuenさんの推測通りGEWA社のブランドラベルだと思います。

ちなみに当店の在庫にも、中国製のチェロで「Sarasate」というブランドが貼られたチェロがあります。それでは!

投稿者:弦一郎     投稿日時:2002/04/09 01:42  ---17.110.89

Adorfブランドのチェロは、中国製としてGEWAのカタログに載っています。一番高いもので、32200クローネですから、50万円位です。

GEWAのチェロは非常に評判が良い様です。良い買い物をされたのではないでしょうか?

Q:
投稿者:ゆり     投稿日時:2002/04/07 21:37  ---57.168.113

こんばんは。ちょっとだけご無沙汰しております。ゆりです。

このところ、所属オケで慣れないインペクまがいのお仕事をしておりました。指揮者との折衝だったのですが・・・。一度は振る方向で考えていただいていた指揮者に最後の最後で断られてしまいました〜・・・。く・・・。本番まであと半年ちょいのところなので、今フラれてしまうのは痛すぎ・・。1年前からお話はしていたのにぃぃ。おかげさまで随分と痩せてしまいましたよ。まったく・・・ブツブツ・・。これからが大変だな〜・・・というカンジです。今からでもお願いして振っていただける先生はいらっしゃるのかしら・・・。演奏会の日を延期するとか・・?も〜・・・(/_;)

さて。ここでの話題から少し外れてしまいました。失礼致しました。
今日の質問は初歩の初歩です。弦の毛替えについて。ベストな時期ってあるんですか?昔、友人が「気圧が低い時がいい。台風の来てるまっただ中を楽器屋に走ってゆくのが最高のタイミングなのだ!」と胡散臭いことを言い放っておりましたが・・・。どこまで本当なのかよく分からず終い。
値段も楽器店によってバラバラですね。一律の値段で張り替えているところもあれば、何段階かに分けて価格設定をしているところもある。「元々の毛の質によるんだよ。ほら、人間にも直毛の人とか天パの人とかいるでしょ?」などと極めて大雑把なレクチャーをされたこともあります。そう言われれば、そんなもんなんかな〜とも・・・。弓の値段に相応する毛替えの値段というものはあるのでしょうか?ビギナーな質問ですみません・・。

投稿者:かめ     投稿日時:2002/04/07 22:23  ---253.173.254

非常に大雑把に言うと、湿気の多い夏と湿気の少ない冬の2回ですね。
弓の毛の寿命は約150時間と言われています。一日1時間楽器を弾くと
したら約半年ですね。もちろん、もっと弾く方は当然短いサイクルになり
ます。
弓毛は使っているうちにのびるだけでなく、湿気を吸って良く伸びてしまいます。また、乾燥すると縮んできます。なので、厳密に言えば毎日延び縮み
しているのです。

>台風の来てるまっただ中を楽器屋に走ってゆくのが最高のタイミングなのだ

台風の来ているまっただ中は雨がひどく降っているので湿気がたっぷり
ありますよね。で、台風が通り過ぎると、台風一過というとても良い
乾燥した天気になります。
おそらくこの友人の言葉は、湿気の多いときに毛替えをすると、その後
急激に乾燥したときに毛が縮んでちょうど良くなる・・・と言いたかった
のかも。確かに、ホールで弾くと空調のせいで毛が張りますから。

毛の産地によっても、毛の質が違います。どこの毛が良いか・・・確かに
細かい違いがあるようですが、それ以上に毛の太さがそろっていることが
大切です。毛を10kg買ってきても、実際に1本ずつ選別していくと2/3
程度しか使えないようですね。あとは太すぎたり細すぎたり、くせっ毛
だったり・・・。

弓の値段によって毛替えの値段が違う店もあるようですが、その選別を
するかしないかの手間賃の違いが大きいみたいですよ。安い弓にそこまで
手間をかけても、弾き手がそこまでのレベルではないと考えるみたいです。

投稿者:弦一郎     投稿日時:2002/04/08 19:50  ---17.108.14

初心者に対する回答ではありません。悪しからず。楽器屋さんの営業妨害になりますが、これも悪しからず。

6ヶ月に一回毛替えをするのは、楽器屋に弓の調子を見てもらう為であって、毛が痛んで使えなくなるからではないと思います。銀巻きの巻き直しや先のチップの剥がれ、スクリューの緩みなどの調整の為です。

弓の毛自体は、1日に4〜5時間激しく弾いて2〜3年程度で悪くなってしまうものではありません。寧ろ松脂が手の油や煙草の煙を吸って、毛が汚れることによって噛まなくなるのが、弾きにくくなる原因です。毛が切れて少なくなるので張り替えるだけと言う人も居ます。
試しに150倍位の顕微鏡で古くなった毛と新しい毛を見比べてください。違いがあったら教えてください。

そこで、弓の毛を洗ってみましょう。
1. スクリューを外し、洗濯石鹸をぬるま湯に溶いて、弓の毛だけを丹念に洗います。そのあとぬるま湯で濯ぎをすればでき上がり。乾燥するまで待ちます。完璧に復活します。
2. スクリューを外し、アルコールで湿らせた綿花で毛を充分拭き、さらにアルコールで湿らせた歯ブラシで梳きます。歯ブラシが汚れなくなったら出来上がり。
注意:)弓の先やフロッグを水で濡らさない方が良いと思います。またアルコールが竿に付くと、ニスが使ってある場合、剥げます。ワックスが入っている洗剤は避けてください。
※器用でない人、100万円以上するオールドフレンチを持っている方にはお薦めしません。

スクリューは奇麗に掃除してグリースを少し補填します。楊枝を使うと簡単です。

馬の毛は、アメリカ産、モンゴル産、日本産があり、この順に細かくなります。値段もこの順です。一般的にはモンゴル産が高級品と言われています。コントラバスにはアメリカ産の方がよいらしいです。日本産を扱っているところは殆どありません。

毛替えに気圧は関係ありません。湿気に関しては、腕の良い楽器屋なら、折り込み済で毛の長さを調整するはずです。

半年に1回位、楽器屋に顔を出して置くのも良のではないでしょうか?

Q:ナイロン弦について、
投稿者:弦一郎     投稿日時:2002/04/06 05:02  ---17.108.102

オブリガートを使っている人曰く、
気温が低くても高くても音色が良くないのだそうです。ナイロン弦一般に言えるのだそうですが、本当なんでしょうか?
ナイロンだと温度によって硬さが変るような気がします。硬さが変ると当然音色も変るでしょうね。私は、梅雨時意外ナイロンを使わないので判らないのですが、どうなんでしょうか。
オブリガート意外の弦についてもレポートを頂ければ幸いです。

投稿者:おんぼろ     投稿日時:2002/04/06 09:32  ---4.170.197

何を対象によくないといっているのかが不明ですが、楽器によって相性があることは確かかと思います。または、個人の好みによってその音を良いと感じるかもしれませんね。左手の押える力も影響するかも。ただ、現在オリーブをお使いでしたら問題ないと思いますが。
私の考えでは、
楽器全体の強度や、魂柱の調整をしていないことも一因として考えられると思います。先日他の方も述べておられましたが、オリーブから変えると、おとなしく感じられると思います。これは、インフェルド−REDにもいえると思います。
私の考えでは、弦の強度=駒に対する楽器方向への圧力が増したためではないかと思います。どちらかというと、表板が抑え付けられてしまって自由な振動を得られなくなってしまうような気がします。もちろん実際に測定したわけではありません。
ナイロン弦独特のあのヒャンヒャン・キャンキャンする、弦をこすったときの音(人によっては雑音)を押えたものをめざすと同時に、大きい音、レスポンスを求める傾向を意識して強くなりすぎた?のではないかとも思います。
まだ使っておらず、他の方の評価や楽器店の評価から想像するに過ぎませんが、エバ・ピラッツィはオブリカードのそういった評価に答えて、さらに強くしたものに、オリーブのあのキラキラ(私は高貴な音だと思います)感を加えたものではないかと思っています。
実は私の楽器もオリーブでは良く鳴るのですが、オブリガードでは押さえつけられてしまった感じがあり、これよりも強そうなエバ・ピラッツィには手が出せないでいます。思い過ごしかもしれませんし、私の楽器の強度の問題かもしれませんが・・。あくまで、「私の考えでは」であります。先生でいらっしゃる弦一郎さんには、釈迦に説法かもしれませんが・・。それでは。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2002/04/06 11:41  ---03.79.124

いらっしゃいませ、弦一郎さん。おんぼろさん。ストラッド店員です。

店主は今日はゴルフでいませんので店主の意見はちょっとわかりませんが、
私の認識ですと、ナイロン弦はガット弦より、温度変化、湿度変化に強いというイメージがあります。
当店では、楽器の固体固体の違いをより明確にするために標準としてナイロン弦のドミナントとゴールデンブラカットの組み合わせを張っております。もちろんテストで他の弦も張ったりしますが、楽器を比較するときは同じ弦で行います。そこでよく思うのですが、弦を交換する事による音の変化より、楽器の個体差による音の違いがはるかに強いと感じます。本当は楽器一本一本にそれぞれ最高に適した弦を張るのがベストだと思いますが、経費的にも手間的にもなかなか難しいのが現状です。

おんぼろさん、エバ・ピラッツィですが、確かピラストロ社がオリーブをお使いの方に是非使ってもらいたいような事を言っていた記憶があります。またオブリガードで物足りない方にもエバ・ピラッツィがお勧めといっていたとの記憶があります。本当に輝かしい音がする弦だと思います。でも試すには値段が高いのがネックになりますね。それでは!

投稿者:弦一郎     投稿日時:2002/04/06 18:32  ---17.108.1

ヴァイオリンは、10℃以下のところでは、手がかじかんで弾けませんね。でも10℃以下になると、ナイロン弦では音が硬くなるんだそうです。最近気温が高くなってきたので良くなってきたんだそうです。気温が30℃を超えると、オーバートーンが鳴りにくくなるんだそうです。そんなところで私は弾かないので関係ないのですが、そんなことを言われると、他の人の意見も聞きたくなったのです。ガットは気温や湿度によって音程が変化しますが、通常10℃以下や30℃以上では弾かないので、音色の問題が気になったことはありません。舞台で強い照明があたって温度が上がると、弦が切れやすくなるので、そのほうが気になります。

極端に寒い所、暑い所でヴァイオリンが鳴りにくいのは、弦の所為でしょうか、それとも楽器の所為なのでしょうか?自分で実験したくないので、皆さんにお聞きしている次第です。

よろしくお願いします。

投稿者:バイオリンマニア     投稿日時:2002/04/06 22:26  ---180.226.86

エバ・ピラツィとオブリガートに付いては、音色の特徴は
仰せのとおりですが、ピラツィはオブリガートより綿密度が
低く、弦が軽いので、より華やかな音が出るのです。
したがって、弦の力(張力)はオブリガートよりエバ・ピラツィの
ほうが低く、オールドにはオブリガートより安全だと思いますが。

投稿者:おんぼろ     投稿日時:2002/04/06 23:21  ---198.131.170

弦一郎さん、私の述べた内容が弦一郎さんの質問とずれていたために、話の方向が変わってしまったようです。申し訳ありませんでした。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2002/04/08 15:26  ---93.90.13

温度についての音の変化というテーマですが、これは本当にありそうなんですが、全ての資料に乗っていませんでした。まさに盲点といったところでしょうか?湿度に関してはいくらでもあるのですが。
実際にそういう環境で弾く事もないし、ご自分の大事な楽器を実験台にしたくないというのが真実なのでしょうか。というわけで、解りません。
すいません。

Q:PAULUS & KRUSE
投稿者:けんじ     投稿日時:2002/04/05 18:09  ---14.194.34

バイオリンをはじめてまだ一年ですが、本Q&Aで勉強させて頂いてます。

最近ドイツより購入したバイオリンに下記のラベルがありました。
彼らについての情報があればお知らせ下さい。
年代は1900年前後じゃないかと思います。

Reparirt
PAULUS & KRUSE, MARKNEUKIRCHEN

以上、よろしくお願いします。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2002/04/06 09:09  ---03.105.12

いらっしゃいませ、けんじさん。ストラッド店員です。

今日は出先なので資料を調べる事が出来ませんので、詳しい内容は改めて答えたいと思います。
Reparirtというのがドイツ語でどう意味なのか?もしかしたらリペアーラベルのなのかも知れませんね。MARKNEUKIRCHENはドイツでもたくさんのヴァイオリンを作られた場所ですね。月曜には資料に目を通せると思います。それでは!

投稿者:hanna     投稿日時:2002/04/07 03:15  ---13.66.10

Repariertではないでしょうか?
もしそうならば修繕されたとい意味になります。

投稿者:ストラッド店員     投稿日時:2002/04/08 11:03  ---93.90.13

hannaさん、情報ありがとうございます。
やはりリペアーラベルのようですね。
となると作者はわかりませんね、修繕した人がPAULUS & KRUSEで場所が MARKNEUKIRCHENという事だと思います。

KRUSE WILHELMさんはMARKNEUKIRCHENで1920年頃働いていた。一般的に普通の楽器を製作、コールドルッキングのイエローニスが特徴とかかれています。
PAULUSさんはMARKNEUKIRCHENで1900年初め頃だけで5人いますのでちょっとどのPAULUSさんかはわからないです。それでは!

Q:楽器の選び方
投稿者:みっふぃー     投稿日時:2002/04/06 23:28  ---253.90.204

こんにちは!
今度(と言ってもかなり先になると思うんですが)予算50万円前後で
バイオリンを買いたいと思っています。
そこで、楽器を選ぶ時に何かポイントってあるんでしょうか?
よく相性だとかインスピレーションだとか、そんなものだとは聞くんですが。
それ以前の、最低条件のようなものって何かあるんでしょうか??

投稿者:おんぼろ     投稿日時:2002/04/07 00:07  ---198.131.170

みっふぃーさん、はじめまして。
予算が決まっているなら、何台か候補を見せてもらって、とにかく、一番「弾きやすい1台」にすべきだと思います。
もちろん、ストラドさんがいつも言っている「サイズ」が正しい事が前提です。
音で選ぼうとしたらなかなか決められないだろうと思います。
その楽器店で一番弾きやすいものをマークしておいて、2〜3軒ハシゴして、
その中で、最も音の気に入った1台を選べば良いと思います。(交通費がかかりますが・・・)
更に付け加えるなら、弾き慣れている場所で同一条件で試すのが良いのですが、
楽器店によっては、貸していただく事ができない事がありますから、精神を集中
して、最良の”伴侶”を探し当ててください。

投稿者:rio     投稿日時:2002/04/07 09:10  ---132.184.60

おんぼろさんのコメント賛成です

サイズ以外の楽器の健康状態などは
私たち素人にはわからないところも多いので
信用のおける楽器屋さんで買うのが一番だと思います

私の考えを追加するなら

お店によって、試奏する部屋の音響性能が異なりますので
基準音色として、
いまお使いのご自身の楽器を持っていくことをお勧めします。

また、友人またはお店の人に、
代わりに弾いてもらい
第三者的に楽器の音色を聞いて比較してみるのも
一考かと思います
(そのときは、すぐ傍と離れてと距離を変えて音色の変化を
聞くともっと違いを感じると思います)

投稿者:みっふぃー     投稿日時:2002/04/08 00:38  ---253.90.165

おんぼろさん、rioさんご意見ありがとうございます!!
楽器選びって、本当にお嫁さん探しみたいに大変なのですね・・・。
でも時間をかけるほど、楽器には一生ものの価値がでるのでしょうね。
いいお嫁さん頑張って探します!

Q:はじめまして。
投稿者:くるみ     投稿日時:2002/04/07 13:32  ---21.53.96

私はVnを始めて間もないものです。この前E線が切れてしまったので、自分で弦を張り替えようと思い挑戦してみました!! なんとかできたんですが、問題はその後でした...。調弦ができないのです。明らかに音が低かったので、もっと高く...と思いペグをまわしはじめました。......その瞬間!!!!!やってしまいました。切ってしまいました。もう頭が真っ白です。それ以来調弦が恐いのです。また切ってしまうと思うと.....。                             本当に初歩的な質問で申し訳ありません。でも何か良いアドバイスをお願いします。 

投稿者:かめ     投稿日時:2002/04/07 18:04  ---253.173.254

こればっかりは慣れるしかないのではないでしょうか。
ヴァイオリンの場合、E線はスチールなので、Eの音より明らかに高く
なってしまうと切れてしまうことが多いと思います。
アジャスターをゆるめておき、Eよりやや低い音までペグで巻いていって、
あとはアジャスターを使って細かい音程を合わせていくと言うところ
でしょうか。

ヴァイオリンの場合はまだ弦が安いのでいいですが、チェロで新品の弦を
切ってしまうと、本当に頭が真っ白になります。