Introduction

弦楽器 Q&A

弦楽器に関するいろいろな疑問にお答えします。

2023年12月31日をもちまして、新規投稿・コメントの書き込みを終了させていただきました。

5203件のQ&Aがあります。

Q:弦の購入について
投稿者:たひち     投稿日時:2009/05/10 14:35  ---180.165.54

こんにちわ、はじめまして
趣味でオーケストラに参加している者です。

私は最近ヴァイオリンの弦を買い換えようと考えているのですが、今までにドミナント以外のメーカーの弦を購入した経験がなく、知識不足でどのメーカーの弦にするべきか悩んでいます。

希望は、音質にそれほど拘りはないのですが、巻きが粗く滑りにくい弦が欲しいと考えております。

ちなみに今検討中なのは、Pirastro社のViolino(ビオリーノ)という弦です。(押さえやすいというコメントに惹かれました。)

他に良さそうな弦やアドバイスなどありましたら、教えて頂きたいです。

よろしくお願いします。

投稿者:lisa     投稿日時:2009/05/11 19:11  ---45.185.30

たひち様、はじめまして。

ピラストロ社の製品(特にエヴァ)は非常に巻き線がデリケートです。楽器の駒の溝とナットの調整が完璧にされてないとあっという間に巻き線が痛んできます。

Q:耳鳴り
投稿者:こよこよ     投稿日時:2009/05/08 20:14  ---163.204.200

バイオリンを弾いていて、軽い耳鳴りを起こすことってありませんか?

私は、普段練習する部屋がせまく、
天井も低めな事もあって反射音も含めて非常にうるさく、
消音器無しでしばらく弾くと耳鳴りがしはじめます。

これは良くある事例なのでしょうか?
それとも楽器の性質や私の弾き方に問題があるのでしょうか?

ちょっと気になったので、
質問というには若干漠然としていますが、
皆さんの体験談やアドバイスなど伺いたいと思います。

よろしくお願いします。

投稿者:弦喜     投稿日時:2009/05/09 07:33  ---115.120.23

− 弾いているときにも聴こえているのでしょうか、それとも弾いていないときに聴こえるものでしょうか。
− 大きな音を聴いた後の、耳の中でのジーンという感じの音のことでしょうか。
− 両耳でしょうか。それとも左耳だけでしょうか。

投稿者:こよこよ     投稿日時:2009/05/09 09:25  ---3.67.137

弦喜さん、こんにちは。

> 弾いているときにも聴こえているのでしょうか
弾いているときは気になりません。
音だしが一段落して、楽譜を置き換えたりしているときに「あれれ?」となります。

> 耳の中でのジーンという感じの音
それかもしれませんが、最近あまり大きな音を聞いていませんので明確には返答できません。
すみません…。

> 両耳でしょうか
左耳だけが気になります。


という状態なので、単に大きな音を耳元で鳴らしているからなのかなぁ、とも思うんですが、そうだとしたらバイオリニストの多くは難聴になってしまう気がして…。
まさか耳栓しているわけはないでしょうし。

投稿者:ゴマゾウ     投稿日時:2009/05/09 09:35  ---168.206.16

そりゃ、狭い部屋で、しかも元々耳元に近いところで弾く楽器なので時に耳鳴りも起こるかもよ?笑

あのね、たまには広い部屋や専用のホール等で思い切り伸び伸び弾かないとそれこそストレスたまってしまい、最悪弾くのがイヤになっちゃうよ。

ヴァイオリンという楽器は思いの外、大きな音が出るものでしかも狭い部屋だと仰せの様に直接音+間接音(反射音)が同時に発生してたまったものではない。

まあ、あまり神経質にならず、今度は反対に楽器に負けない位の腕と合わせて精神力をこれからしっかり身に付けてくださいな!

投稿者:ひのきち     投稿日時:2009/05/09 10:51  ---110.85.129

私は初心者の部類で練習環境は某社の1.2畳の防音室ですが、左耳は
すっかり慣れた気がします。慣れた、というのが神経的に鈍感に
なったのか、耳の中が物理的に聞こえにくくなっている(難聴?)
のかは定かでありませんが・・

ただ右耳は、反響音で辛いときがたまにあります。耳鳴りがしていると
いうより、痛いような感覚ですね。
練習を終えてしばらく放っておくとやがて消えますので、今のところ
精神論で解決を図るスタンスというよりも医療的に冷静な目で様子見
状態です。

回答になっていませんが、私もちょっと気になっていましたので・・

投稿者:弦喜     投稿日時:2009/05/09 10:58  ---115.120.23

まず、楽器の構え方を確認しましょう。
首が楽器側に傾いていませんか。
ビブラートをかけるときや、ポジション移動の際に、顎の左面で楽器を押さえる癖がありませんか。
いずれも、必要以上に、左耳が楽器の表板に近づくと、また耳の穴が楽器の方に直接向くと、耳に大きな音が入力され、耳の受容器官が許容量以上の刺激を受け、音がない時もしびれたようにジーンという感じでしばらく音が残ります。(ロックのコンサートの後や、耳元でワッと叫ばれた後なども同じような状態になります。)
この解消には、正しい楽なフォームで弾けていることが、まず重要だと思います。
騒音計を使って何台かのヴァイオリンの音量を簡易的に計ってみた事があったのですが、フォルテで弾くと、1メートルほど離れても各弦100dBは楽に超えていましたので、かなり大きな音です。楽器から数センチのところで、耳の穴が楽器の方向を向き、直接音を受けると、半端でない音量になるでしょう。

楽器によっても、差があります。
表板側が主体的に鳴っている楽器(新作が多いように思います)で、近くでの音量が大きそうに聴こえる楽器の場合、そうなりやすいと思います。経験上、バランスよく裏板含め鳴っており、倍音も不自然に暴れていない楽器の場合、遠くに通る音の楽器であっても、耳鳴りはしにくいように思います。

個人的には、ヴァイオリニストは、特に高音部について、ヴァイオリンを弾かない人にくらべ難聴気味ではないかと思っています。(とくにそのようなデータがあることは知らず、根拠のない思い込みです。)

投稿者:コクシネル     投稿日時:2009/05/10 03:18  ---31.15.246

バイオリニストで耳を悪くする人は結構います。 また自覚症状なくても、多くの人は難聴気味でしょう。 予防や治療のためには耳栓を使います。 耳鳴りがしているなら、今すぐ対策しないと耳を壊します。 耳の故障はクセになる上、進行(悪化)します。 欧州では、楽器奏者が自分の耳の穴にあわせて耳栓をオーダーすることも、わりと普通です。

投稿者:こよこよ     投稿日時:2009/05/10 22:13  ---3.73.8

皆さん、アドバイスや体験談を書き込んでくださってありがとうございます。


ゴマゾウさん、

そうですよね、耳鳴りしてもおかしくありませんよね?
身の回りに聞いてみても特にそういった意見が無かったので不思議に思っていました。
彼らは恵まれた環境(広い部屋?)でしか弾かないのかもしれませんね。

仰る通り、あまり細かい事は気にせず、時には違った環境でも練習してみようと思います。



ひのきちさん、

防音室をお持ちとは羨ましいです…。
が、部屋の広さは当然限られてくるでしょうから、結構反響がありそうですね。

> 耳鳴りがしているというより、痛いような感覚ですね。

同様の問題を抱える身としては身につまされるものがあります。
どうぞ、お大事になさってください。



弦喜さん、

楽器の構え方は盲点でした。
確かに耳元で鳴るにしても耳への進入角度によって随分差がありそうですね。
基本的には問題ないと思われますが、ご指摘のようにビブラートやチェンジの時に無意識に押さえ込んでいる可能性がありますので、注意深く練習してみます。

楽器に関しては…、どうなんでしょう?
2001年製のハンドメイドで、新作らしい音がすると思います。
ストラッドさんでチェックして頂いたときに、パワーに関してはコメントして頂けなかったんですが、周囲の楽器に比べると良く鳴っていると思います。
また、勝手な思い込みですが、若干”そば鳴り”の気があるかもしれません…。



コクシネルさん、

やはりバイオリンは耳に悪影響を及ぼす面もあるんですね。

実は、耳栓をして練習してみた事があります。
耳鳴りはしなかったんですが、自分の音色をフィードバックできていないような気がして、すぐにやめちゃいました。
(消音器をつけて練習している事に順ずるようなきがして…)

今後は耳栓作戦も効果的に利用してみようと思います。



皆さん、ありがとうございます。

Q:ニス
投稿者:たけうち     投稿日時:2009/05/10 16:09  ---03.131.29

はじめまして、たけうちと申します。現在バイオリンを始めて15年になります。そろそろ新しいバイオリンを購入したいと考えております。とある楽器屋さんでバイオリンはニスが全てであり、音色も変わる。ニスはオイルとアルコールと2種類あるそうですが、ある工房に行ったときオイルニスが絶対に良いといわれました。15年バイオリンをやっていますが音色に関しては良くわかりません。オイルニスとアルコールニスの違いはどこなんでしょうか?

投稿者:弦喜     投稿日時:2009/05/10 16:50  ---115.120.23

左上の過去ログ検索から、
 オイル
あるいは
 アルコール
あるいは
 オイル アルコール
などをキーワードに、過去の書き込みを見てください。
過去、同内容の質問もあり、回答もある程度そろっていると思います。

投稿者:さくら     投稿日時:2009/05/10 16:58  ---30.122.95

http://www.sasakivn.com/werkstatt/qa/lack.htm
参考までに、

Q:バイオリンのG線の雑音
投稿者:obbligato     投稿日時:2009/05/08 20:41  ---81.236.46

こんにちは。

数日前からG線のいくつかの特定の音を弾くと雑音がします。
アジャスターや顎あてなど確認しましたが、緩んでもいなさそうです。他に考えられることはありますか?

半月ほど前にも同じ症状で、どうにも収まらずに楽器屋さんに持ち込み収まりましたが、ほどなくまた出るようになりました。

けっこう大きい雑音で気になります。

前回は楽器屋さんは、駒と、ベグ側の弦を受けている溝のところをいじったようなことをおっしゃっていました。

雑音って、そんなにしょっちゅう出るものなのですか?
初めてのガット弦なのですが、何か関係がありますか?

よろしくお願いします。

投稿者:弦喜     投稿日時:2009/05/08 21:42  ---115.120.23

その雑音が共振しているようなビビリ音であれば、経験からの例ですが、
− アジャスタのネジのゆるみ
− E線の食い込み防止チューブが固定されていない
− 裏板、側板と、側板のニカワはがれ
− テールガットの端がボディーに触れる
− パーフリングの接着が弱くなっていた
− 顎当てとテールピースが微妙に接触する
− ボディーに割れがあり、補修が不十分でくっつききっていない
− f字の一番狭い部分にゴミがたまる
などで音が出ていることがありました。頻度としては、上の方が高いです。
ニカワがはがれ部分的に隙間が生じると、場所によらずいろいろな箇所で音が出ますし、パーツ同士がわずかに接触すると音が出ます。

もし以前の弦に戻してみても、同じく雑音がなるようであれば、本体側の問題の可能性大でしょう。
弾きながら雑音が出ている状態で、顎を楽器から離し、音を出しながらいろいろなところに耳を持って行ったり、雑音が出る状態でいろいろな箇所を押さえてどこで雑音が止まるか試してみると、ある程度箇所が特定できます。

投稿者:obbligato     投稿日時:2009/05/09 07:23  ---81.236.46

弦喜様

ありがとうございます。

ビビリ音というのですね。そんな感じの雑音です。
そんなにたくさんの原因があるのですね。f字のゴミなんていうのもあるんですね!
上から順にわかるところは確認してみます。雑音の場所の特定にも挑戦してみたいと思います。


はがれや割れでないことを祈りたいです。

Q:弓の購入について
投稿者:string     投稿日時:2009/05/04 11:55  ---14.64.208

3月頃、こちらでMario Gaddaの購入について、ご相談させていただいたものです。

お陰様で、無事、楽器を購入いたしました。最終候補2本に絞った中の1980年代後半に作られた作品です。とてもパワフルで私には申し分ない楽器と思っています。

楽器を買ったら、、、やはり出てきてしまったのが、「弓をグレードアップしたい、、、」という気持ち、、です。

現在使っている弓は30万弱で5年ほど前に購入したFINKELのものです。以前使用していた楽器にはちょうどいい感じだったのですが、これでMario Gaddaを弾くと完璧に弓が負けている感じがしてなりません。もっと密度の濃い音色がほしくなってしまいます。

そこで、Vnを買った勢いで思い切って弓の購入しようと最近思ってきているところですが、弓に関しての知識(ぺカット、サルトリーなど名弓の名前を聞いたことあるくらいです)はVn以上に乏しく、ほとんど知りません。

そこでこちらでまた皆様にアドバイスをいただきたいと思った次第です。もしこの中にMario Gaddaをご使用の方がいらしたら使用されている弓を教えていただけたら嬉しいです。

Mario Gaddaの価格相場は私の知る限りでは300万前後かと思っていますが、このランクの楽器に釣り合った弓の価格帯を教えていただけないでしょうか。具体的なメーカーも教えていただけると尚参考になります。もちろん皆様お考えは様々でしょうから、私見を教えていただければと思います。

そして、私の予算は200万前後ですが、この予算に相当する製作者なども教えていただけないでしょうか。個人的にはモダンフレンチボウが買えたらいいな、、、と思っておりますが。。。

質問ばかりで恐縮ですが、詳しい方ばかりでいつも感心しながら拝見しております。よろしくお願いいたします。

投稿者:K's     投稿日時:2009/05/04 16:44  ---165.159.200

200万前後なら、かなり選択肢はあると思います。
ぱっと思いつくだけでも、
J.A.Vigneron、J.Fetique、V.Fetique、E.F.Ouchard、A.Richaume、C.Thomassin、J.Tubbs、A.Lamy(息子)
などがあります。
あとPeccatteやVuillaumeの工房製のものや、素性のはっきりしない、材料の優れたものなどもあるでしょう。
現代製作家の弓も予算内なので色々試されてみるのはいいと思います。

M.Gaddaとの組み合わせについては、stringさんの弾き方との相性もあるので、何とも言えません。演奏者であるstringさんがその楽器で何をしたいか次第です。

上にあげた弓製作者はその時代にどれも有名な製作家なので、出来不出来というよりも好みが左右するところが多いと思います。
(もちろん同じ弓製作者でも個体差は当然あるので、ある程度材料や作り、健康状態の見極めは大事です)

自分にとって一番都合のよい「道具」と出合われるといいですね。

投稿者:コクシネル     投稿日時:2009/05/04 20:01  ---25.172.55

私はMario Gaddaは弾いたことはないですが、楽器と弓の相性は本当に重要です。 相性は、同じ作者の楽器や弓であっても1本1本違い、さらに奏者との相性もありますので、楽器屋さんで実際に色々試されることをお勧めします。 とても高級な弓を持っていたが、楽器をグレードアップしたら使えなくなったという例さえあります。 

やはりフレンチモダンの弓の味は、新作ではなかなか得られないものですし、K's様お勧めのブランドあたりがターゲットになるかと思います。 いい弓を使うと、楽器本体のグレードアップに匹敵する場合があり、弓の先でちょちょっと調弦する音さえ違ってきます。

弓をあまり張らなくても弾けるコシの強さが欲しいですが、強い弓と硬い弓は違うので要注意です。 強い弓はコシと同時に弾力があって、弦の上での安定性(吸い付き?)が違います。 

同時に音色が大変重要ですが、G線のハイポジションを大きな弓で弾くとよくわかります。 音量的に問題が無い(楽器に負けてない)ことと、その音色のフォーカスに注目します。 一般に価格が高い弓の方が、ハイポジでも音の芯がしっかり出ます。 一方細かく速い音符を弾いた際の安定性と、発音のよさも重要です。

よい弓に出会えるといいですね。

投稿者:ゴマゾウ     投稿日時:2009/05/04 21:35  ---156.114.214

例のMario Gadda命!?の人ね。笑
結局、相場の300万位で購入されたのかな・・・

で、今度は弓なの?
予算が200万とは、またえらく奮発されたなぁ。

ここで、ちょっとイジワルなこと言ってもいい?
あのね、はっきり言って300万の楽器に200万の弓はちょっと不釣合いでは?(まあ、人それぞれお金のかけ方があるので余計なお世話かも知れないけれど)

私なら合計500万で(=結果的になるのなら)もっといい楽器を買うね。(弓は別の機会ということで)
例えばMarioの父、ガエタノなら店によっては何とかギリギリ買える可能性もあるし。(風格、音、どれもが明らかに息子よりもワンランク上。この先も価値は確実に上がる)
また、Mario Gaddaよりも上のクラスの他のモダンもかなりの数がターゲットに入ってくるし。

まあ、質問者さんの楽器歴や腕等々からこれ位で良しとした選択?だろうし、現に満足されてるのに横から水をさすつもりは毛頭無いけれどね。
(でも、正直言って勿体無いことしたなぁ・・・)

投稿者:string     投稿日時:2009/05/04 22:27  ---203.101.95

皆さんありがとうございます。

大変参考になります。ゴマゾウさんの言うように、他の人からご覧になったら、そのようにお考えになる方もいるでしょうね笑。私は失敗したとも何とも思っていないです。

まずは上のメーカーを参考に試奏を開始してみようかな、、、という気持ちになってきました。

いつもどうもありがとうございます。

投稿者:コクシネル     投稿日時:2009/05/04 23:07  ---25.173.55

決して悪い選択ではないと思います。

500万円の楽器の性能を、30万円の弓で引き出す方がまず無理なので、そっちの方が余程もったいないとも言えます。高価な楽器には、それに見合った性能の弓が絶対に必要です。

逆に今200万円の弓を買っておけば、相性の問題はありますが、将来500万円の楽器に買い換えても、使える可能性があります。 

それと楽器よりも弓(とくに由緒正しいフレンチ弓)の方がインフレ率高いかもしれず、またコンディションのよい弓の数も、これからどんどん減っていく恐れもあります。

将来、オールド楽器にも余裕で使えるスーパーハイパフォーマンスなカーボン弓でも量産されてくれると、本当にありがたいのですが・・・

投稿者:通りすがり     投稿日時:2009/05/05 03:45  ---147.212.44

皆さん異口同音に何百万の楽器には何百万の弓なんて…

如何にも日本人らしいと言うか…

業界主導の常識に飼いならされた

金額と楽器としての能力は正比例しているとでも

思っているのでしょうか?

浅ましい限りです。。

投稿者:string     投稿日時:2009/05/05 06:17  ---203.101.95

コクシネルさん、ありがとうございます。

将来的にはガエタノ、スカランペラ!?とグレードアップできたらいいなという気もいたします。そのときのことを考えてみると今から200万くらいの弓というのも、間違ってはないでしょうね。

私としては、弓も楽器の一部と考えていますので、楽器の額に近い額の弓を選ぶことに特別な違和感は感じません。もちろんこの価格帯での話ですが。

投稿者:SP2     投稿日時:2009/05/05 07:50  ---241.143.230

マリオガッダ弾いてました。それまでトルテとラミーを弾いていましたがガッダには合わなくて、色々弾いてみて一番ガツンと来たのがギヨームのオーダーボウでした。といっても私がオーダーしたわけではなくてギヨームの良い弓を独占的に入れているところ(といえばすぐわかってしまいますが、、)がオーダーしたフレンチコピーです。ギヨームも並の物ととびきりの物では相当に違いますので色々弾いて見ると良いかも知れません。値段は並品の5割増し位でした。金黒檀ならご予算に沿うと思われます。何かご参考になれば幸いです。

投稿者:K's     投稿日時:2009/05/05 10:19  ---165.159.200

私も弓にお金をかけることは悪くないと思います。
本当にいい弓に出会うことはあまり多くはないのです。

製作者の数からいってもヴァイオリンの方は膨大で、有名な製作者の人数もさることながら楽器の数も多いのです。
弓に関しては名の残っている製作者でも500人程度。
200万以上の値段がついている製作者の数はざっくり30名程度でしょう。修復の余地がある楽器に比べ、弓はステッィクの損傷は致命的。有名製作者のMint conditionのものは先祖代々伝わるコレクターが所有していることが多いし、本物の名器は名演奏家を渡り歩いており、これらが市場に出回ることは稀です。
フェルナンブーコの材質のこともありますので、将来的にもこの状況は変わらないどころか、ますますいい弓との出会いは少なくなることでしょう。

stringさんが演奏者としての立場で探されているのなら、「これは」と思える弓と出合えればは思い切って買ってはどうでしょう。
ただし、名前や鑑定書や値段に惑わされないように注意しましょう。予算を200万と決まると、枠いっぱい使いたくなるもの。
100万前後で買えてしまうコンテンポラリーの弓はそもそも眼中にないかもしれませんが、200万のフレンチでも取るに足らない弓もあります。

コレクターとしての立場なら、鑑定書がついていてとにかくコンディション優先で探されることをお勧めします。コンディションのいい弓=未使用の弓の場合には、必ずしも演奏者にとっていい弓とは限らないことがあります(オールドの場合)。

投稿者:string     投稿日時:2009/05/05 10:36  ---203.101.95

どうもありがとうございます。

あくまで私は、演奏者として弓を探しております。

まずは、楽器購入のときのように、いくつも楽器店を渡り歩いて、これ!と思える弓を探してみることでしょうね。

SP2さんKsさん、ありがとうございます。

投稿者:rio     投稿日時:2009/05/05 12:59  ---29.242.228

Mario Gadda を弾いてます。
エリックグランシャン(サルトリーモデル)、ピエールギョーム(グランアダムモデル)、杉藤(特注モデル)、が自分と自分の楽器と相性がいいと思い使っています。

SP2さんのおっしゃるとおり、ギョームの特注は私自身も使っていますが、私自身は、他にトルテモデル、シモンモデル、ペカットモデルを試したことが普通の金鼈甲より数段気持ち良い弓だったとおもいます。

200万円では買えませんが、以前銀象牙のE.A.Ouchard にほれ込み買うか買うまいか迷った時期があります。結局資金不足で買えませんでした。そこらのペカートやサルトリーより数段魅力的でした。自分のGaddaととても相性が良かったです。

弓の値段はある程度性能に比例しますが
今使用している杉藤さんの特別弓は
100万円はしません。桁が一つ下になりますがいい弓だと思います。

先生が使用している極上のサルトリー、ペカート、アダムは
腰がありパリッとしつつしなやかですが、お店で私が拝見できる サルトリーやペカートはしなやかですが腰の強さを感じるものがほとんどありません。
超有名な製作者の弓でよいものはおそらく予算では手に入らないと思います。
イギリス、ドイツの弓も見ながら時間をかけていろいろためしてみると、自分なりの結論や方向性が見えてくると思います。

これ1点と言われれば、私はギョームの特別・特注弓が一番理想的なのが見つかりやすいのではと思いますし、お勧めします。

しなやかさをもとめるなら、なるべくミントに近いJフェティ−クや昔のSトマショーの金鼈甲などがいいかなぁと個人的には思います。

投稿者:string     投稿日時:2009/05/05 19:01  ---203.101.95

rioさん、以前はお世話になりました。

同じMario Gadda奏者として大変勉強になります。特注品などは自分で直接メーカーに問い合わせて、その旨を伝えてオーダーするようなものなのでしょうか。

もしそのようなものならば、メーカーに問い合わせてみて、まずは話を聞いてみてもいいのかな、、なんて思うのですが。

投稿者:K's     投稿日時:2009/05/05 21:19  ---165.159.200

>もしそのようなものならば、メーカーに問い合わせてみて、まずは話を聞いてみてもいいのかな、、なんて思うのですが。

特に個人的にオーダーすることはリスクがかなり高いです。
stringさんは200万もの予算があるのですから、すでに市場に出回っているもので判断される方がいいかと思います。

個体差があるのは当然で、モデル云々の話も関係ないとはいいませんが、材質の差の方が大きいのでしょう。
ギヨーム氏は森林を保有しているそうですから、いい材料を選ぶことができるのかもしれません。
ただし金黒檀、金鼈甲の弓の国内販売価格は割高感は否めません。


個人的に、Mario GaddaにはVigneronあたりがいいのではと思いますが。。あくまでイメージですけど。

投稿者:コクシネル     投稿日時:2009/05/06 01:21  ---25.173.56

Vigneronは、剛弓のイメージですね。

お店を渡り歩いて、とありましたが、老婆心ながら、試奏に行く際は、予めきちんとアポを取って、自分の予算、希望を伝えておきましょう。 いいものは別の倉庫に保管されている等の、お店の都合もあると思うので。

そして、できれば先生か知り合いの常連さんの紹介を取り付けておいた方がベター。 それで出てくる物が違うし、比較のためのトルテやペカットが借りられるかもしれません。

それと200万円の予算があるなら、パリのラファンのお店あたりを覗いてみるのも手です。 フランスの新作、モダン弓に関しては、交通費と滞在費、観光代を入れても、円高の今なら内外価格差でお釣りがくることでしょう。 事前の情報収集と、ある程度の語学力は必要ですが・・・

投稿者:rio その1     投稿日時:2009/05/06 07:11  ---29.242.228

>特注品などは自分で直接メーカーに問い合わせて、
>その旨を伝えてオーダーするようなものなのでしょうか。

ギョームやグランシャンの場合
(1)製作者本人と直接会い、打ち合わせをして仕様を決める。
(2)販売代理店に、なるべく具体的なオーダーを出して作ってもらう
(3)既に、楽器店が楽器店の志向で発注した内容で製作者が製作した弓を購入する。

(1)(2)の場合は、お店や製作者とある程度のコミュニケーションが取れていることが前提となります。K'sさんのおっしゃるリスクは、発注者がどういう弓を作ってほしいのかその内容を詳細かつ明確にお店や製作者に伝えることができれば、製作者は注文主の意思を十分に理解して作るので、腕の立つ製作者であればまず納得する弓ができると思います。また製作することができなければ、製作者から断わりの連絡がきますので、リスクはないと私は思います。問題となるのが、発注者側が「あなた(製作者)が考える最高の弓を」といって仕様・性能を丸投げする人です。自分が必要とする弓のイメージが明確でない人はまだ弓を特注するには経験・知識の乏しい人ですので、(1)(2)の特注はリスクがかなりあると思います。
(3)の場合は、現存する候補の弓から一般の弓と同様に選べばよいでしょう。

本人の意思で、通常の製品とは異なる仕様で作る弓を、特別弓と言うそうです。(「EXPOモデル」と言われる、展覧会用に作られた弓もこの範疇に入ります。)私はこの特別弓は、見た目は素敵ですが、弓の性能はムラが大きいように思います。選ばれる時は、注意したほうがいいと思います。もちろん一般の製品よりは価格も高いので良い材料を使っている場合が多いと思いますから、よりよい弓に出会えるチャンスは多いと思います。

ギョームの場合、特別弓は、銀黒壇と金鼈甲とでは、価格に差が出ますが、特注弓の場合は、銀黒壇でも金鼈甲でもあまり価格に差は出ません。反対に素材を吟味した結果、金鼈甲よりも銀黒壇のほうが高価な場合もあります。

(つづく)

投稿者:rio その2     投稿日時:2009/05/06 08:05  ---29.242.228

ギョームの弓については、私は10年前は割高感を感じ、彼を知りながらもアンチギョーム派でした。がしかし、性能だけを見て選択したのは結局彼の特注の弓でした。彼(&お店)の意地もあったのだと思いますが、正直「やられた〜、負けた、降参です」と思いました。
ギョームの弓は素晴らしいけれど、製品には個体差があるので注意が必要なことはわかっていただけたでしょうか?(有名だからと言って全て良い弓とは限らないということです)

ギョーム以外にも、現代製作者の方はたくさんおられます。日本人製作者の皆さんも素敵な弓を作っておられますので、候補にしてみてはいかがでしょうか?相性が合えば、コストパフォーマンスの良い弓が入手できる可能性が高いと思います。

また、このQ&Aを提供してくださっているストラッドさんには、店主さんの選んだ、極上の古めの弓があります。事前に予算とどういう傾向の弓を探しているのかを伝えておけば、きっと良い出会いがあると思いますので、お近くであれば足を運んで見ることをお勧めします。

自分の経験では、弓は製作者にこだわることなく、自分自身が「こういう弓がほしい」とイメージを明確に持っていれば、金額が予算に収まるかどうかは別として、すぐ見つかると思います。

なお、200万円という予算ですが、私は古い弓を買うには足りないと思います。
私が都内のお店をまわり、「パリッとしていて、これはいいなぁ」と思う、素性がはっきりしている古い弓は、ペカートでもタートでもアダムでも1000万円以上の値がついていました。比較的安いとされるボアランで700万円、サルトリーでも400万円以上でした。200万円前後のサルトリーは完全に腰ぬけでした。ロンドンの有名なお店で購入してもあまり値段は変わらないと聞きます。(フランスのラファンさんのお店は私は行ったことがないので、コメントはできませんが。)

私が自分のために200万円を基準に弓を探すと、存命の制作者を含め、20世紀中盤以降の制作者が予算の範囲になるかと私は思います。ただ、以前弓を探した時、200万円ではなかなか見つからず250万円だと5〜6本かの候補がでてきました。その当時のユーロは100円前後でした。現在ユーロが130円前後ですから、換算すれば現在だとできれば330万円の予算があれば比較的見つけやすいと思います。

投稿者:K's     投稿日時:2009/05/06 09:27  ---165.159.200

>Vigneronは、剛弓のイメージですね。

そうですね。
stringさんが今使っている弓と比べると、最初は何だこりゃ、と思うかもしれません。
が、単に強い弓ではないので、ぜひ試してみてください。演奏者によっては強い拒絶反応もあり得ますが、ハマれば良しといったところです。値段的にもちょうど予算内に収まるはずです。

Sartoryは状態のいいもので300後半以上しますが、タッチはVigneronやE.A.Ouchardなどとは相当違ってソフトな感触です。演奏者との相性次第では、これがベストという人もいます。MartinやVorin、LamyなどVuillaume周辺の製作者の一部にも共通点を見出せます。(ただし予算オーバーです)
これらの100年以上の材質とコンテンポラリー弓の材とでは、見た目(孔の大きさや木目の詰まり)からしてだいぶ違い、これらが音色の差に繋がっているのでは?と思います。

ギヨームに関しては、ケースに一本入れているというソリストは多いので、選択肢の一つとしてはいいかもしれませんね。

投稿者:ライムライト     投稿日時:2009/05/06 16:21  ---60.60.189

とりあえず、stringさんがどんな弓と出会えるかですよね。
まずはお店にいって弾いてみないと始まらないですよ。
いくら名前をあげたって、物が店においてなければどうにもならないですから。
自分で納得ができる、良い物と出会えるといいですね。

投稿者:string     投稿日時:2009/05/07 12:22  ---14.64.208

rio様、長文にわたる、丁寧なご説明をどうもありがとうございます。参考というか、勉強になります。

まずは最近購入したM,Gaddaを購入した店で予算を伝えて聞いてみようと思います。

どの弓を手にしたとしても私が今使用しているものとは、比べ物にならないものばかりでしょうから、今から弓を探すのがとても楽しみです。

皆様どうもありがとうございました。

Q:チェロのホームページ
投稿者:SASUKE     投稿日時:2009/05/06 23:31  ---38.241.6

楽器の質問でなくて恐縮です。
4〜5年ほど前に、アクセスできなくなったチェリスト森桂さんの
ホームページのことをご存知の方はいらしゃるでしょうか?

当時、ニューヨークご在住で、「Cellistin and Works」というタイトルのとても素晴しく、チェロの対する深い愛情がいっぱいの初心者の私にはとても参考になる話題が満載のHPでした。

どこかでアクセスできるのなら、URLをお教えください。

Q:コントラバス奏者の方々に質問です
投稿者:万里     投稿日時:2009/05/06 20:16  ---221.207.153

はじめまして。コントラバス初心者の万里と申します。
突然なのですが、中学校の管弦学部で使用している学校のバスのエンドピンがメンテナンスに出した後ネジが回らなくなってしまいました。どうしたら回るようになりますか?また、メンテナンスにもう一回出した方が良いのでしょうか?
似たような経験をお持ちのバス奏者の方、ご回答お願いいたします。

Q:バロックバイオリン(?)のラベルの意味と素性
投稿者:茶色猫     投稿日時:2009/05/03 02:54  ---48.167.144

こんにちは
いつも皆様のご意見を参考にさせていただいています。

 ひょんなことから、たぶんバロックヴァイオリンと思われるヴァイオリンが家に来ましたが、素性がよくわかりません。

 中のラベルには、「BARENREITER=KURZHALSGEIGE, gebaut in der, HELL=Werkl(lかf)tatt/Markneukirh(dとhが合体したような文字)en 」という文字と、熊か狼みたいな動物の頭上に大きな星が一つ光っている絵柄が書いてあります。

 指板、ネック角度、駒、弦(裸ガット)、テールピースなどはすべてバロックバイオリン仕様ですので、たぶんバロックバイオリンだと思います。うずまきやホールの形がかなり変っています。

 調べてみたところ
 ・KURZHALSGEIGEはSHORT NECK VIOLIN
  =バロックバイオリンという意味?
・gebaut in der=built in it=制作された
 ・Markneukirh?enはMarkneukirchen
  =ドイツのマルクノイキルヒィエン?
というところまではわかったのですが、あとが不明です。

 ドイツ語にお詳しい方や、製作者や工房/会社などが
おわかりの方がいらっしゃいましたら、お教えいただければ
とても嬉しいです。
 個人的なお願いで大変恐縮ですが、よろしくお願いいたします。
 
 

投稿者:弦喜     投稿日時:2009/05/03 10:08  ---115.122.228

>Werkl(lかf)tatt

Werkstatt
だと思います。fのように見えるsはよく使われます。

未解読のあとの2つは固有名詞(ブランド名かメーカー名)だと思いますが、ヴァイオリン製作関係では、存じ上げません。

投稿者:じゅん     投稿日時:2009/05/03 11:07  ---86.82.114

名前と、熊と星の絵柄から、楽譜出版社のベーレンライター社だと思われますが…
同社がヴァイオリン製造まで手がけていたのか、単に名前を借りただけなのかは不明ですが、面白いですね。

投稿者:ゴマゾウ     投稿日時:2009/05/03 12:52  ---156.114.214

私も、BARENREITERと例の熊と星の絵柄から、有名な楽譜出版社のベーレンライター社だと思ったね。(でも、違うかもよ)

確かあのGEWAなんかも、OEM版のヴァイオリンなどを自社ブランドで販売していたと思ったけれど・・・?(定かではない)

あと、軒並み常に新しいスレが出る度に連続回答している常連さん、蛇足ながらご自身の不得意分野ではたまにはお休みになったら如何?(お疲れ様)・・・笑

投稿者:茶色猫     投稿日時:2009/05/03 14:30  ---48.137.133

こんにちは
早速のお返事をありがとうございます!

>弦喜様
 HELL=Werkl(lかf)tattの(lかf)の部分は、ラベルを見直すと、おっしゃる通り、縦に間延びしたSに読めます!

 ということは、Werkstatt=workshop=工房、工場? 
 マルクノイキルヒェンのHELL(さん?)の工房か工場で作られたものということでしょうか。

 Hell=workshopというと、、地獄の工房??
 一瞬、英語読みして驚きましたが、ドイツ語のHellは、英語だとBright=輝くの意味らしいです。
 
 弦喜様のおかげで、おそらく工房か工場と思われる名前がわかりました。
 ありがとうございます!


>じゅん様、ゴマゾウ様
 ご助言をありがとうございます!
 お二人のおっしゃる通り、よく絵を見直したら、スコアのベーレンライター社のマークと構図が全く同じです。

 熊(最初は狼だと思っていました)の体の部分がレーベンライター社のマークよりかなりリアルに描き込んでありますが、BARENREITERという名称といい、たぶんレーベンライター社のマークを模したものかと思われます。
 
 とすると、ラベルの意味を直訳すると

「BARENREITER=KURZHALSGEIGE, gebaut in der, HELL=Werkstatt/Markneukirhen」

→「ベーレンライター社のショートネックヴァイオリン, 
  作られたのは,マルクノイキルヒェンのHell工房/工場」
 
 う〜ん、ベーレンライター社(おそらく)は楽器販売も手がけていらっしゃるでしょうか? ベーレンライター社さんのHPではそういうことは書いていないようなのですが、、、。
 
 BARENREITERの楽器やHell工房/工場をご存じの方がいらっしゃいましたら、お教えいただければ嬉しいです。
 よろしくお願いいたします。

 

 




 
 
 

投稿者:弦喜     投稿日時:2009/05/03 20:12  ---115.122.228

確認ですが、ラベル記載のBARENREITER の2つ目のAの上には点が2つ(ウムラウトが)ついていますか。また、ラベルのマークは、出版社であるBärenreiter社のものと完全に一致するのか、似せて作ったものかどちらなのでしょうか。
ドイツの会社が自社の名前を語る時、それも他がドイツ語表記になっている中で、正しい表現を使わないはずがなく、またマークも正規のものをつけないはずがないので、もし一致しないとすれば、誰かがシャレで真似して使った可能性も高いと思います。(アマチュアが趣味で作って、好きなラベルをつけることも結構あります。)
また、その楽器がいつ頃に作られたものか(これは弦楽器専門店であれば、だいたいは判断できます)も、出所解明には役立つと思いますので、確認してみてはいかがでしょうか。

同じく出版大手であるBoosey&Hawks社は、2003年以前は楽器部門を持っており、一時カールヘフナーやビュッフェクランポンなどを傘下にいれていましたが、Bärenreiter社については、私は楽器商売を行っていたという話を聞いた事がなく、回答する前に簡単に調べる限りそのような事実が確認できませんでしたので、上記の通り「ヴァイオリン製作関係では、存じ上げません。」と書かせていただきました。(なお、Bärenreiterとそのマークは当然知っており、特にこの10年来、オケでベートーベンのシンフォニーを演奏する場合には、避けて通れないものです。これからはヘンレ版かもしれませんが...)

このところ、時間ができたので出没しすぎで目障りかな、とは思っていたところですので、これからしばらく書き込みは減らします。

投稿者:茶色猫     投稿日時:2009/05/04 17:36  ---48.49.61

弦喜様
アドバイスをありがとうございます。
私自身は、ご助言いただけてとても助かりましたので、またいろいろお教えいただければありがたいです。

 ええと、BARENREITERの二番目のAの上には、普通のウムラウト・・ではなくて、カタカナのハのようなものがついています。漢字の「谷」の上の部分みたいな感じです。一応、ウムラウトなのでしょうか?

 ラベルのマークは、構図や絵はそっくりですが、前回申し上げたように、熊の中身が違います。ベーレンライター社の熊は、中に模様がない白熊状態ですが、ラベルの方は、白熊の形の中に毛の模様が描いてあります。手書きはなしで、全部印刷です。   弦喜さんのおっしゃる通り、製作者が洒落で真似したものかもしれません。なぜ、わざわざ楽器屋さんではなく楽譜屋さんの名称とマークの真似をするのかが謎ですが。。。
 
 製作年代については、すみません、大切なことなのに、お伝えしそこねていました。バロック時代のバイオリンではなく、バロック仕様のバイオリンです。素人判断になってしまいますが、まだ新しく、50歳以上ということはないように見えます。

 全体的に、16〜17世紀の宗教画や静物画などにかれているような外見です。ちょっと小さめで、ハイではなくミドルアーチ、パターンは初期のアマティに少し似ています。ニスはオレンジがかった金色で、作りと塗りは細部まで丁寧です。
 裏板は一枚、表板は炎のような模様(ニスの塗りむらではなく)が入った硬くて軽い木で、普通の表板と違う感じです。黒檀ではなく柘植と桑材(?)を使用、ホールはタツノオトシゴのような古い弦楽器に時々ある形で、パーフリンクが幅広です。
 一番特徴的なのはスクロールの作りで、普通のが三回巻きのクロワッサンだとすると、2回巻きで止めたようなすっきりした形で、可愛らしく優雅な感じです。

 変な例えばかりの描写で分かりにくいかと思いますが、似たようなヴァイオリンをお持ちか、ご覧になったことのある方、いらっしゃいませんか?

 ちゃんと弾かれていた楽器のようですが、今はガット弦が弾ける状態でないので、音がわかりません。ご助言に従って、GWがあけたら、職人さんに見てもらいに行ってこようと思います。
 いろいろとありがごうざいます。

Q:ご存知のかたがいらっしゃいましたら・・・
投稿者:ゆきんこ     投稿日時:2009/04/25 23:14  ---248.9.86

ヴァイオリンについてお尋ねします。

今からざっと40年前に買ったヴァイオリンです。
ラベルには
“Jul.Heinr.Zimmermann Leipzig. St.Peterburg. Moskaw. London No.4017”
とあります。
地名がたくさん書いてあるし、ネットでJul.Heinr.Zimmermannで検索しても出てこないし、どういう楽器なのでしょうか?
買った時のことは子供だったのでよくわかりませんが、「ドイツ製の楽器」と言われたことは覚えています。

投稿者:ぶらっちぇ     投稿日時:2009/05/04 13:48  ---110.89.77

「Julius Heinrich Zimmermann (1851-1923)はメクレンブルク出の楽器製造業者・音楽出版業者で、長らくロシアで活動した」とあります。

http://de.wikipedia.org/wiki/Julius_Heinrich_Zimmermann

下記には英語の記載があります。

http://en.allexperts.com/q/Antique-Musical-Instruments-2370/2008/9/Zimmerman-Cello.htm

Q:ネックのヒビ
投稿者:どうしましょう     投稿日時:2009/04/29 22:12  ---2.166.230

ネックの付け根と裏板をつなぐ半月の形をした所上方に横一文字にヒビが入ってしまいました。修理は楽器をオープンしてすることになりますか。別の楽器でオープンして表板のヒビを直したあと(結局はオープンしなくても済んだ傷だったため試験開腹みたいなことになってしまったのですが)その後1年ほど非常に音が悪かったので、チェロをオープンしての修理に躊躇しています。楽器は170年ほど前のものです。ご意見をお聞かせ頂けると助かります。また、表板正中に傷がある場合はオープンして修理するのが一般的なのでしょうか。
よろしくお願いいたします。

投稿者:弦喜     投稿日時:2009/04/30 07:34  ---115.122.228

以下私見です。(特に、書き込みだけでは不具合の程度がわからないので、一般的な話としてです。)

ボタン(ネックの付け根と裏板をつなぐ半月の形をした所)は、力がかかりやすい所なので、その周辺は割れは発生しやすいところです。よくあるパターンは、ネックに強い力がかかり、もぎ取られるように引っ張られ、ボタンの付け根の両側から裏板中心に向かってエッジが少し割れ、ひどい場合はパーフリングで弱った部分も割れて、裏板から切り離されるように割れることです。
これは、簡易的に直そうと思えばニカワ付けですませ、徹底的に直そうとすれば、少し広い面積で新たにボタンおよびのりしろにあたる裏板を切り取り、新しく作った物をつけ直すような修理となります。ヴァイオリンの例ですが、私は2〜3挺、お金と時間をかけたくなかったので、前者の方法で直してもらい、その後特に問題なく使えています。

虎杢は横方向ですが、裏板の木目は縦方向ですので、普通は縦方向に割れる、質問の楽器のように横方向に割れることは珍しいと思います。単に割れを接着するのであれば、裏板を外すまでもなく、にかわを流し込めばすむ話だと思うのですが、どう直すかの前に、なぜそのようにヒビが入ったかを明確にするのが重要です。
ネック自体の全体的な接着が弱くなっていて特によく接着している部分だけがネックとともに動いて割れてきたとか、虫に食われて弱くなったとか、もともと傷があったとか、何かのエッジに広い面積でぶつけたとか、何か特別な理由がありそうですので、そちらの方が気になります。まずは専門家に健康診断をしてもらうのが先決かと思います。

>表板正中に傷がある場合はオープンして修理するのが一般的なのでしょうか。
については、「おへその辺りが晴れて痛むのですが、開腹手術が一般的なのでしょうか」に近い話であり、原因と状態と程度がわからなければ何とも言えず、また最終複数考えられるであろう修理方法の中からの選択となると思います。

投稿者:弦喜     投稿日時:2009/04/30 08:34  ---115.122.228

↑(誤植、訂正いたします。)
>おへその辺りが晴れて 誤
おへその辺りが腫れて 正

投稿者:どうしましょう     投稿日時:2009/04/30 17:50  ---2.166.230

弦喜さん、ご回答ありがとうございました。原因が重要ということで、再度質問させてください。こちらの楽器は表板とサイドの接着が、楽器の管理が悪かったせいか(ひと月ほどカーテンを開けた春の日ざしが強い部屋に置いておりました。かわいそうなことをしました。)ところどころ開いてしまい、修理に出した結果、その過程で生じてしまったひびです。サイドはニカワでの接着で問題なく済んだのですが。そのため、違う方向に強い力が働いてしまったのかなと、弦喜さんのご意見より推測しました。職人さんからはそこのところの説明はなく、この楽器は古いので仕方がない、一度オープンして徹底的に調整すれば、(正中に浅い傷がありましてそちらも直したいといわれました。)価値も上がり将来的に良い楽器になるから、お金もかかるが(修理費見積もり約22万円)絶対よいとアドバイスされました。現在サイドの開きを修理した時点で音に問題はなく、過去、楽器を空けたのち苦労しているので迷っています。楽器に問いかけて、手術受けたい?聞きたいところなのですが。。。。楽器に関しては職人さんを信用してお任せするしかないですね、自分では何ともできませんし、今後のお付き合いという、難しい感情もはいってきます。しかし、今の音はベストなだけ、よけい迷います。

投稿者:弦喜     投稿日時:2009/04/30 19:11  ---115.122.228

基本的な質問ですが、
- お持ちの楽器の購入価格はいかほどでしたか。
- 上記の修理を行ったお店=その楽器を購入したお店でしょうか。
- ”修理に出した結果、その過程で生じてしまったひび”というのがよくわかりません。修理前にはなかったものが、修理から戻ってきた時にはひびが入っており、それに対し職人さんはそこを放置し「古いので仕方がない」とだけ言っているのでしょうか。
- 今回提案を受けている修理内容と修理費の詳細の見積もりはもらっていますか。たとえばストラッドさんのところの修理料金目安は上の調整/修理のタグから見る事ができますが、それに比べどうでしょうか。

いろいろと解せないところがあり、まず情報の整理のため、上記質問させていただきます。

投稿者:どうしましょう     投稿日時:2009/04/30 19:30  ---2.209.216

弦喜さん、お時間いただきまして申し訳ございません。
チェロは海外オークション(有名どころのオークションよりの楽器です。ネットオークションからのものではありません)からのもので、日本での店頭価格はわかりません。保険は修理すればそちらのお店で250万ほどかけられるようなことをお伺いしました。店で買わないから痛い目にあうんだよ的に諭されています。傷は修理前にはありません。(100パーセントではありませんが)。修理価格ですが細かくは出ないようです。
よろしくお願いいたします。

投稿者:ライムライト     投稿日時:2009/05/01 18:19  ---60.61.124

横やり入れる形で失礼します。
個人的には今の音が気に入ってるなら多少のヒビが入ってもそのまま大事に使ってやればいいのでは?とか思ってしまうのですが・・・
ただ気になったところが
「価値も上がり将来的に良い楽器になるから」
もう170年経っている楽器ならこれから飛躍的に価値が上がるがあがる可能性はすくないでしょう。
誰の楽器をいくらで買ったかわからないですが、もし売る時は買った値段より少ないくらい。ちょっとでも高く売れたらラッキーかな。
ぐらいでいたほうが良いと思います。
投資とは違うのですから。

それに価値あげるような修理ってのはまずないと思います。
すでに傷はついてしまってるんですから。
むしろ今の状態をキープして健康にたもってやるぐらいつもりでいたほうがいいと思います。
それは日頃のメンテナンスや扱いかたによるものです。

それでは失礼いたします。

投稿者:弦喜     投稿日時:2009/05/01 19:01  ---115.122.228

条件、状況さえ明確になれば、いろいろな方から意見が出てくるのではないかと思い、私の方からいくつか質問をさせていただきました。
いろいろな方からの書き込みを待っているところです。(多分同じようなところに落ち着くのではないかと想定しています。)

投稿者:どうしましょう     投稿日時:2009/05/01 22:35  ---2.209.216

そうですね。ヒビがあっても音に問題はありませんので、急ぐ必要は無いように思えてきました。また、ほかの方にお譲りする予定はありませんし、価値についてはいまおつきあいのあるお店のかたのご意見として、参考にとどめたいと思っています。一番確認したい事項として、ヒビをオープンして直すべきなのか、様子を見ていてよいのかというところです。もちろんネットの上でお伺いすべき問題ではないのは100も承知です。選択肢がオープンすること意外ないようにアドバイスされたため、???混乱しました。

投稿者:弦喜     投稿日時:2009/05/02 18:46  ---115.122.228

何度も質問してすみませんが、また質問を重ねます。
− 購入後そのままの状態で使っていて発生したのでしょうか。
− そうであれば、購入後どれくらいでニカワがはがれたのでしょうか。

以下、私見です。
オークションの品は、基本的には現状で出品されますので未整備のものが多いです。また海外でのニカワ付けは薄めで、日本の温度&湿度変化を想定したものではありません。
従って、海外から古い楽器を日本に持ち込むとかなりの頻度でニカワ接着が剥がれます。この時に、上/下ブロックの接着部まではがれることが時々あり、この場合は基本的にはオープンしてつけ直しが必要になります。
今回のケースで、最初のニカワ付けの際の楽器店とのやりとりがわからないのですが、直感的にはブロックまで剥がれかけているものを応急処置で済ませているような気がします。通常は最初のニカワ付けの時に、開けるか、暫定応急処置でしばらくもたせるか、といった話が、楽器店からあるのですが、どうだったのでしょう。

ボタンのヒビだけの話であれば、ニカワを流し込んどけば済みますが、その裏に潜む不具合点がわからないので、アドバイスできないのです。また、正中の浅い傷というのは、時間が経つと広がってハギのオープンなどにつながるような場合は、開腹後に裏からのパッチ当てなどが必要ですが、これも程度がわからず答えられません。人でいうと、薬を塗っておけばすぐに直る症状なのか、大きな病気の初期段階なのか、により対処は当然変わります。
従って、再度職人さんに(嫌がられたとしても)じっくりと症状と重要度、緊急度、そして行いたいと思っている修理/調整内容を確認し、ご自身で納得した上で決断するのがよいかと思います。

楽器店が古い楽器をオークションで入手したとしたら、
−必要に応じてオープンもしながら、割れの修理、日本向けのニカワ付け
−必要があれば、オープンの際にバスバーの交換
−ネック、指板の接着も確認と必要があれば、再接着
−指板も必要があれば削りなおし、同時にナットも調整/交換
−駒と魂柱は、多くの場合は交換し調整
−ペグの調整(あるいは交換と調整)
−ひどい傷は補修&ニスのレタッチ
−汚れ、松脂、内部のほこりなどのクリーニング
などを行うと思いますが、修理/調整代に換算するとかなりの金額です。

投稿者:どうしましょう     投稿日時:2009/05/02 19:17  ---2.166.230

再度職人さんとよく話し合ってみます。納得した上での決定。基本的なことですね。
お答えいただきにくい質問に丁寧に対応していただき感謝しております。ありがとうございました。

投稿者:どうしましょう     投稿日時:2009/05/02 19:24  ---2.166.230

ご質問への答です。

こちらの楽器はセカンドとして譲っていただいたので、半年ほど1日1回10分ほど使っていました。慣らし期間のつもりだったのですが、2週間ほど家を空けた後気候も変わり、トロブル発生となりました。